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第三の嘘 の商品レビュー

3.9

186件のお客様レビュー

  1. 5つ

    52

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    50

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2016/02/11

話の芯を捉えることができなくて、混乱している。 中途半端に間を置きながら読んだので、そのせいかもしれないけれど。 すべてが同じ重さで語られているので、何が本当なのかわからない。 タイトルの『第三の嘘』も真実があってこその嘘だ。 深い暗闇のなかでは一体どれが嘘なのか、わかり...

話の芯を捉えることができなくて、混乱している。 中途半端に間を置きながら読んだので、そのせいかもしれないけれど。 すべてが同じ重さで語られているので、何が本当なのかわからない。 タイトルの『第三の嘘』も真実があってこその嘘だ。 深い暗闇のなかでは一体どれが嘘なのか、わかりようもない。 戦争、混沌、悲劇。 読みとろうと思えば如何様にも解釈できるが、不信であることが、この作品の本当なのかもね。 悪童日記の素晴らしさを考えると、この最終巻に理解が及ばないことを残念に思う。

Posted byブクログ

2016/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三部作だと思って読んでいると頭が混乱。途中で話者が変わり、ますますわからなくなってしまった。別れたことでお互い不幸な兄弟が死んでようやく幸福になるということか。リュカが書いていた本が第1作ということ? この三部作は一部の設定を軸にしたそれぞれ別のお話と解釈しないと私の頭では処理できないわ。二部、三部は救いがない。クリストフはスイスで幸せだったんだろうか。

Posted byブクログ

2015/12/21

三冊通して。 全体的に二転三転するけども、悪童日記ラストで受けた衝撃が最も大きい。この三部作の魅力的なところは「何を信じたらいいのかわからない」まま読ませるところなのだろうと思う。読後感は、長い眠りのさなかに見た三つの夢…といった浮遊感のある不思議なものだった。

Posted byブクログ

2015/11/29

構造が難しい物語だ。一部と二部で語り手が変わったのだな。これは決定的に分かり合えない、また、戻れないという物語なのだろうか。嘘を生きているという物語なのだろうか。確定的なことは言えない。前二作とは、繋がらない難しさだった。

Posted byブクログ

2015/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この話は読むのがしんどかった… 最初は話の流れを理解するのに苦労してしんどかったけど、後半は内容的にしんどかった。 でもあとがきでこれも二人の嘘かもしれない。と言われてなんだか納得した。

Posted byブクログ

2015/09/02

「悪童日記」にはじまる連作の最後である「第三の嘘」を読み終わる。 一体この作品の中の何が真実で、何が嘘だったのか。 長い作品を通して、真実はひとつもなかったようにも感じられる。 双子が存在していたことさえ疑わしい。 描かれているひとのうち、自分の人生を振り返って、ああ、幸せな...

「悪童日記」にはじまる連作の最後である「第三の嘘」を読み終わる。 一体この作品の中の何が真実で、何が嘘だったのか。 長い作品を通して、真実はひとつもなかったようにも感じられる。 双子が存在していたことさえ疑わしい。 描かれているひとのうち、自分の人生を振り返って、ああ、幸せな人生だったと思えるひとはいたのだろうか。 誰もが自分の人生を、自分のために自分の思うようには生きられなかった。 そんなこと当たり前だと言われるかもしれないが、それを受け入れて生きていくことと受け入れられずに流されてしまうこととは大きな違いがある。 連作であって時間はきちんと流れているのに、時系列では描かれていない。 日記として幼少期を描いた「悪童日記」、リュカ側から描かれた「ふたりの証拠」、クラウス側から描かれた「第三の嘘」、とこう書くとスッキリしている感じがするが、本作はこんな簡単な話ではなかった。 同じ話が、関わるひとの立場が異なって全く違って見えるという話でもない。 どこまでが本当なのか、確かなものが掴めない。 でも、とても魅力のある作品であることは間違いない。 とても長い作品であるのに、読みやすい。 読みやすい作品であるのに、読み進めることが辛い。 辛い作品であるのに、先が気になってしまう。 不思議な思いに捉われる作品だった。 きっと読者は何度も読み返すに違いない。 勿論、わたしもそのひとりだ。

Posted byブクログ

2015/08/17

高校生の頃に読んだっきりで、映画になるって聞いた時にこれ良かったよなぁと思い出して、久しぶりに読んでみたら全然内容を覚えてなくてびっくり。特に二人の証拠と第三の嘘はいちいち「こんな内容だったっけ‥」と新鮮だった。高校生の頃はたしか、悪童日記がいちばん格好良くて(ていう表現もあれだ...

高校生の頃に読んだっきりで、映画になるって聞いた時にこれ良かったよなぁと思い出して、久しぶりに読んでみたら全然内容を覚えてなくてびっくり。特に二人の証拠と第三の嘘はいちいち「こんな内容だったっけ‥」と新鮮だった。高校生の頃はたしか、悪童日記がいちばん格好良くて(ていう表現もあれだけど)好きだったけど、25歳の今読み返してみると第三の嘘がいちばんかなぁー。 第三の嘘のラストがもうなんとも言えない。あの終わりは個人的に秀逸。めでたしめでたしな明るい話も好きだけど、このシリーズはこのラストしかありえないっ

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2015/08/16

『悪童日記』三部作の完結編。 『悪童日記』では戦時下の双子の兄弟の話、『ふたりの証拠』では国境を越えた双子の一人、リュカの青年期の話、本作『第三の嘘』は人生の盛りを過ぎ初老に入りかけた双子の再会の話。前二作の流れを受けてかと思いきや、所々過去の設定が違ったり、登場人物の配置も...

『悪童日記』三部作の完結編。 『悪童日記』では戦時下の双子の兄弟の話、『ふたりの証拠』では国境を越えた双子の一人、リュカの青年期の話、本作『第三の嘘』は人生の盛りを過ぎ初老に入りかけた双子の再会の話。前二作の流れを受けてかと思いきや、所々過去の設定が違ったり、登場人物の配置も違ったり。どれが真実なのか??とミステリー感覚で読了。但し、本の題名からすると、種明かしと思いきやこれもフィクションなのかも、とも。

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2015/08/01

【かなしい】 小説です。 『悪童日記』『ふたりの証拠』の続きです。 しかし、あまり続き感はありません。

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2015/07/19

三部作読み終わって。うーん微妙別の終わらせ方もあったのではないかと思った。結局何が何やらと言った感じ。

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