幻の女 の商品レビュー
5- 古典的名作とされる本作であるが読む前は全く期待していなかった。あらすじを眺めてもそんなに面白そうに思えなかったのである。しかしそのような言い掛かりレベルの予測はあっさり覆された。頁を捲る手が止まらない。 堪能した。 一つどうしても気になる個人的に許容できない不自然な点がある...
5- 古典的名作とされる本作であるが読む前は全く期待していなかった。あらすじを眺めてもそんなに面白そうに思えなかったのである。しかしそのような言い掛かりレベルの予測はあっさり覆された。頁を捲る手が止まらない。 堪能した。 一つどうしても気になる個人的に許容できない不自然な点があるのだが、読後の満足感はそれを補ってあまりあるものだった。 読書って楽しいと素直に思える一冊に出会えたことに感謝。
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最近はトリック系の本ばかりを読んでいたので原点回帰した気分。 非常に読みやすく、また章のタイトルの数字が減っていくことで臨場感が演出されドキドキさせられた。
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ベスト・ミステリを語る時に必ず上位にランクインする名作なので読んでおかなくてはと思い、手にする。 だからといって期待をして読むと外したときのショックが大きいので気持を抑え気味に読んだが、中盤以降は「このまま終わったら凡作になるぞ。どうオチをつけるつもりだ?」と名作に対して失礼な心...
ベスト・ミステリを語る時に必ず上位にランクインする名作なので読んでおかなくてはと思い、手にする。 だからといって期待をして読むと外したときのショックが大きいので気持を抑え気味に読んだが、中盤以降は「このまま終わったら凡作になるぞ。どうオチをつけるつもりだ?」と名作に対して失礼な心配をするような流れで、その意味ではハラハラドキドキした(^^)。 しかし、最後の結末は凡人には想像できない展開で、いらぬ心配をした自分を恥じるとともに名作の名作たるゆえんに酔いしれる事ができたのでした。改めて間違いなく歴史的名作である。
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主人公は妻とうまくいってない。 喧嘩別れして街をぶらつき行きずりの女に声をかけ、その日妻と行く予定だったレストランや劇場へ一緒に行くことに。 家へ帰ると妻が死体に。 警察は主人公を疑うが、アリバイを証明する女性の素性はわからず逮捕されてしまう。レストランや劇場の受付はなぜか女性はいなかったと証言する。 主人公の友人がその謎を解き明かすために動き出す。 以上があらすじで、友人の捜査過程や明らかになる事実が非常に面白い。新たな殺人事件が起きたりして、謎が深まり終始退屈しないものだ。 犯人を捕まえるための罠の張り方も秀逸だった。 ただね、やっぱ買収かよ!
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いつ読んだのか思い出せないくらい、10代か?20代? でもやはり記憶は鮮明、それだけ面白かったことになります。当時の(1940年代)ニューヨークの街並描写も印象的。 書き出しはあまりに有名、原文でもなんとなくわかる…かな?
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期待値が大きかったためか、読み終わって正直「当時は衝撃的だったかもしれないけど・・・」という気持ちになってしまった。幻の女が誰にも認識されないのは、何らかの錯誤によるんだと(勝手に)思って期待していた自分が悪いと言えば悪いんだけど。けれど古典ミステリとして重要な1冊を読んだという満足感はある。
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ミステリファンによるオールタイムミステリをあげると、必ずどこかで上位に入っている本作。期待を込めて読んでみた。 妻殺しの容疑で死刑が決まった男。彼のアリバイを実証する唯一の女がいる。男は親友にその女を探してくれるように依頼する。しかし、彼女は見つからない。刻一刻と死刑執行の日時...
ミステリファンによるオールタイムミステリをあげると、必ずどこかで上位に入っている本作。期待を込めて読んでみた。 妻殺しの容疑で死刑が決まった男。彼のアリバイを実証する唯一の女がいる。男は親友にその女を探してくれるように依頼する。しかし、彼女は見つからない。刻一刻と死刑執行の日時は迫り…… 時間ものサスペンス+驚きのどんでん返しとかなり楽しめた。 しかし、本格モノってやっぱり私はあまり趣味ではないのかも……謎明かしにたっぷり30ページ以上費やされていて、お腹いっぱいになってしまったようだ。
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これを越えるものは、そうおいそれとは出てこないでしょうね。 結末は好きではないんですが、謎の魅力もさることながら、距離感を感じさせる乾いた叙情性が、読後、どこまでも残ります。
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真相や「幻の女」については好みではないけれども、雰囲気がとても良くて引き込まれます。 サスペンス性溢れ、流麗な文体も読みやすい。 タイムリミットを示唆するサブタイトルを眺めるだけでもわくわくしました。
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詩情あふれる文章に、読み手を引き離さないサスペンス。強引な要素も多い気がするが、おもろければ良し。名作。
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