幻の女 の商品レビュー
図書館で。 大どんでん返し的なラストがすごい! でもあの奥さんが死んでも当然、のように警部にまで言われるのは何となく納得いかない気が。ダンナも結局可愛い女の子と恋に落ちているわけだし。
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「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった」 とても有名で、とても綺麗なこの一文から始まる物語。 タイトルの「幻の女」の通り、彼女は本当に幻だったかのように行方をくらまし、手掛かりを得るたびにするりと抜けていく。次第には主人公の夜自体が幻だったんじゃない...
「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった」 とても有名で、とても綺麗なこの一文から始まる物語。 タイトルの「幻の女」の通り、彼女は本当に幻だったかのように行方をくらまし、手掛かりを得るたびにするりと抜けていく。次第には主人公の夜自体が幻だったんじゃないかと思うようになってしまった。このタイトルはうまいと思う。 落ちの仕掛けも巧みで、一件落着に思えたところからまさかの突き落とされる感じ。久々に寒気がした。
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途中でどんでん返しが起こったときは、何が起こったのか混乱しました。 幻の女を追っかけているところが一番面白い。 どこの誰だがわからない相手で、ほんとに雲をつかむような話が展開されて行きます。 ちょっと強引なところもありましたが、今まで読んだミステリとはちょっと違ったタイプで、結...
途中でどんでん返しが起こったときは、何が起こったのか混乱しました。 幻の女を追っかけているところが一番面白い。 どこの誰だがわからない相手で、ほんとに雲をつかむような話が展開されて行きます。 ちょっと強引なところもありましたが、今まで読んだミステリとはちょっと違ったタイプで、結末よりも、雰囲気とか、話の運び方が新鮮に思えました。
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妻殺しの容疑がかけられた夫。夫は一人の女性と一晩中ずっと一緒にいたと証言するのだが、なぜか女性の目撃証言は全く得られない。死刑判決が夫に下される中、刑の執行までにアリバイを証明できるのか。 『夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった』 この冒頭の一...
妻殺しの容疑がかけられた夫。夫は一人の女性と一晩中ずっと一緒にいたと証言するのだが、なぜか女性の目撃証言は全く得られない。死刑判決が夫に下される中、刑の執行までにアリバイを証明できるのか。 『夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった』 この冒頭の一文がとにかく有名な一作です。この一文自体もお洒落かつリズム感もよくて印象的なのですが、この冒頭から始まる”幻の女”との一夜の描写の洒落てる感がとにかくすごい!そのためか、この女との一夜自体が”幻”だったのじゃないか、と読み始めは本気で思いました(笑)。重要な証拠が見つかりそうになるたびに、それがスルリと逃げてしまうのも、まさにこの本のタイトルらしいと、思います。 ミステリとしては結構強引な展開が多いです。しかしハードボイルド的な展開に、独特の詩情あふれる文章は現代においても色あせてないと思えます。もちろんタイムリミットサスペンスとしても十二分に現代サスペンスに通用する出来です。 海外ミステリーを語るうえでは外せない作品と言われるだけあって、展開、文章どちらも楽しまさせていただきました。
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久々に本格的な海外ミステリーを。さすがグイグイ引き込まれた!どう展開していくのか楽しみだった。アイリッシュ作品を他のも読みたい
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設定はおもしろかった。 当時は革新的だったかもしれないが、だが今としては少しありきたりなどんでん返しに感じた。
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事件の鍵を握る女は、幻のようにいなくなった。目撃者は悉く「男は一人だった。女なんていなかった」と言うが…。 妻殺しの容疑で死刑を待つヘンダースンを助けるためには、事件の晩に会っていた女の証言が必要だ。 しかし幻の女はいないことになっていた。 ページをめくるごとに迫る死刑執行...
事件の鍵を握る女は、幻のようにいなくなった。目撃者は悉く「男は一人だった。女なんていなかった」と言うが…。 妻殺しの容疑で死刑を待つヘンダースンを助けるためには、事件の晩に会っていた女の証言が必要だ。 しかし幻の女はいないことになっていた。 ページをめくるごとに迫る死刑執行日と、女を目撃していたはずの人たちに迫る親友。果たして女の行方は。 目次で示されるタイムリミットと、焦る登場人物たちの行方にハラハラさせられる。 絶対にいたはずだと信じるその姿に、いつのまにかこちらの気持ちも動かされていた。 そしてたどり着くラストを体験して欲しい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ミステリ12か月」より。海外ミステリのランキングで必ず上位に入るという古典的名作。の割りに意外とレビュー数が少なかった。表紙が違うのが残念。面白かった。大逆転の犯人。動機が陳腐な気がするけど。幻の女は誰なのか。なぜみんなが口止めされているのか。手がかりと思われる人たちがどんどん死んでいくのはなぜか。正直、ここの殺人と事故の境目というかがあいまいなのが気に入らない。ご都合主義じゃね?しかし、このバージェス警部?がこんなに優秀だったとは。いやー大逆転だったな。これこそ推理小説って感じ。他のも読んでみよう。
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幻の女の正体はなんだか納得がいかなかったけれど、それ以外は概ね面白かった。 素直に騙されて、素直に満足。 描写がなかなか洒落ていて、ブンガクとしてもそれなりの良さがある。
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親友と愛人が男の無実を証明する為、唯一の事件目撃者「幻の女」を探します。 死刑執行の日が刻々と迫る中、関係者が次々と死に疑心暗鬼になっていきます。展開がやや強引かなと思う所があるものの、仕掛け方、スリル、スピード感が抜群です。最後の最後まで先が読めないサスペンスの傑作です。
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