星々の舟 の商品レビュー
積読を消化してると、昔読んだこと忘れて初読のつもりで読み進めてしまい、途中で「あーーこの話のオチ知ってるわーー」ってなることが頻発する。今回もそうだった。 初読後の読了感って一生に一回しかないのだなって痛感してる。 群像劇が好きだし、それぞれの心理描写も丁寧で繊細で、おそら...
積読を消化してると、昔読んだこと忘れて初読のつもりで読み進めてしまい、途中で「あーーこの話のオチ知ってるわーー」ってなることが頻発する。今回もそうだった。 初読後の読了感って一生に一回しかないのだなって痛感してる。 群像劇が好きだし、それぞれの心理描写も丁寧で繊細で、おそらく初めて読んだ時は結構好きだったと思う。 姉妹によって、性格が違って、お互いに相手の役回りにちょっとした羨望や嫉妬を感じてるって言うのは妙にリアルで心に残った。 花が咲きみだれる庭って憧れるなぁ。
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1人1人の登場人物が生きていて興味深い作品です。それぞれのターンが背景として繋がっています。また作者は社会問題にも切り込んでいるので読んで損はないと思います。
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2003年直木三十五賞受賞作 短編形式で、家族のそれぞれが抱える恋愛、苦悩をそれぞれの目線で綴り、一つにつながっていく。あっという間に読めた。飽きさせない。
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時間を経ると家族で昔を懐かしんだり思い出話に花が咲いたり 共有の体験が何よりの宝となっている この家族はそれぞれの過去が痛く辛く お互いに触れることができない 時には優しくあるいは強く書き進める 作者の力に感心した
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父親 は生涯3人の妻を娶った その子ども4人と、3番目の妻、志津子の家族の話。 連れ子だから血が繋がっていないと思っていたのに。男女の関係になったあと本当のことを知る。 それから本当に好きな人には出会えない。 父親はどうして無口で頑固なのか 末っ子はどういう思いで、ここまで生...
父親 は生涯3人の妻を娶った その子ども4人と、3番目の妻、志津子の家族の話。 連れ子だから血が繋がっていないと思っていたのに。男女の関係になったあと本当のことを知る。 それから本当に好きな人には出会えない。 父親はどうして無口で頑固なのか 末っ子はどういう思いで、ここまで生きてきたのか 考えることの多い小説。 村山由佳、好きでずっと読んでるはずが、この作品を知らなかった。 初期の作品のようですが、今読んでも古くない。
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星々の船 Voyage Through Stars 著作者:村山由佳 発行者:文芸文庫 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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どこにでもあるような家族でも、家族一人一人がそれぞれ何かを背負いながら生きている。そんなことを感じた。自分の家族と重ね合わせて。 みんながなにかを背負いながら、いい意味でも悪い意味でも繋がって、側から見ると一つのまとまった家族に見えるのだなぁ、と改めて思った。絵本の中の完全な家...
どこにでもあるような家族でも、家族一人一人がそれぞれ何かを背負いながら生きている。そんなことを感じた。自分の家族と重ね合わせて。 みんながなにかを背負いながら、いい意味でも悪い意味でも繋がって、側から見ると一つのまとまった家族に見えるのだなぁ、と改めて思った。絵本の中の完全な家族ってきっと存在しない。でも、見た目だけでも理想の家族に見せるために、みんな何かを隠しながらその形を保っている。 さえも暁もお互いの存在によって人生が大きく動かされている。さえの人生は暁と出会っていなければ、もっと開けたものになったのかなぁ。でも、最後のインド行きを決めた暁のセリフは、長い長い夜を超えて、新しい朝がやってきたような気がした。 人生スムーズになんて行かないし、背負うものは突然軽くなることもない。時を重ねるごとに重くなる。でも、その重いものとの付き合い方は変化していくのかもしれない。この本を読んでいて、そんなことを考えていた。
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一気にその世界に入り込んでいく、ワープしている最中のような、集中しているのに浮遊している感覚が好きで本を読んでばかりいたのに、もう気力がないというか、辛すぎたり重すぎたりして精神が持たない。読書は若いうちにどっぷり浸る方がいい。歳をとると読書する気力体力がなくなるなんて思ってもみ...
一気にその世界に入り込んでいく、ワープしている最中のような、集中しているのに浮遊している感覚が好きで本を読んでばかりいたのに、もう気力がないというか、辛すぎたり重すぎたりして精神が持たない。読書は若いうちにどっぷり浸る方がいい。歳をとると読書する気力体力がなくなるなんて思ってもみなかった。
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読み終わって、ぼーっとしてしまう。 恋愛小説と思いきや、家族、戦争、いじめ、友情と複雑な感情が書かれている。どれも自分が現実で経験したことではないのだけれど、その痛みや苦しみが伝わり、考えることができる。すらすら読めて、胸が苦しくなることもある。ハッピーエンドで終わるわけではない...
読み終わって、ぼーっとしてしまう。 恋愛小説と思いきや、家族、戦争、いじめ、友情と複雑な感情が書かれている。どれも自分が現実で経験したことではないのだけれど、その痛みや苦しみが伝わり、考えることができる。すらすら読めて、胸が苦しくなることもある。ハッピーエンドで終わるわけではないが、幸せは、幸福だけではない。でも、生きていく。人と交わりながら、愛して愛されながら、生きていくんだなあと、温かい気持ちにもなれる。
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日本文学専攻の僕が推してる人がこの本を好きだと言うので読んだ。じんわり染み渡る、人間と家族のお話。また読みたい。
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