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タンノイのエジンバラ の商品レビュー

3.9

51件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2013/02/07

中学の頃から、一応オーディオ数寄のつもりなんですが、あまりタンノイが好みでない。一つには、バックロード・ホーンみたいな仕掛けが嫌いなのと、コアキシャルにこだわるが故に2wayにならざるを得ない制約性、さらに、熱心なファンの存在が、ちょっと引くという感じ。だから、エディンバラってど...

中学の頃から、一応オーディオ数寄のつもりなんですが、あまりタンノイが好みでない。一つには、バックロード・ホーンみたいな仕掛けが嫌いなのと、コアキシャルにこだわるが故に2wayにならざるを得ない制約性、さらに、熱心なファンの存在が、ちょっと引くという感じ。だから、エディンバラってどういうモデルだからよく分かってませんが、でも、アパートなんかに置けるの?という印象はあります。これがたとえば、アパートの一室に4350を置くなんていったら、「おいおい」と自信を持って言うでしょう。そうだったらよかったのに。その点では、30歳のグランドピアノも、そういう感じで、本来の価値を発揮できない場所に置かれています。それが、主人公の気分を象徴的に表しているのかも知れません。でも、かならず、それをほめてくれる人……、まあ、高級スピーカーをほめるのが幼女だったり、ピアノをほめるのがホストだったり、ほめるべき人としてちぐはぐではあるのですが、そのちぐはぐぶりも、置き場所の違和感とリンクしているのかも。 全然関係ありませんが、僕だったら、ボロアパートにはスペンドールのBC2でも置きますよ。それも、サランネットが破れちゃったからといって、ハードオフあたりで投げ売りされてた中古で、ならしてみても「これが本来の音なのかどうか不安だなぁ?」くらいの痛み具合のヤツ。

Posted byブクログ

2013/01/16

ブクログの談話室で「神様のカルテ」や「デッドエンドの思い出」が好きな者にお薦めな作品を伺って、薦めて頂いた作品でした。出会いに感謝!素敵な本、素敵な作家様に出会えました。 何作品か挙げて貰った中で、タイトルの持つ得体の知れなさ、というのか、何というのか、兎に角やたらと癖になる響...

ブクログの談話室で「神様のカルテ」や「デッドエンドの思い出」が好きな者にお薦めな作品を伺って、薦めて頂いた作品でした。出会いに感謝!素敵な本、素敵な作家様に出会えました。 何作品か挙げて貰った中で、タイトルの持つ得体の知れなさ、というのか、何というのか、兎に角やたらと癖になる響きに惹かれて、これは読もう!って。その時点では、長嶋有さんのお名前すら知らない状態でしたが、レビュー等を読む限りではこれは行ける!と。 (本屋さんで見つけた順番の関係で、芥川賞作品の「猛スピードで母は」を先に読むことになりましたが) 二つの作品集を読んでみて、長嶋有作品はとりあえず好きになりました。 福永信さんが解説の中で使われていた「居心地の悪さ」が随所に表れているという表現が適当かと思います。それでも、その「居心地の悪さ」と向き合いながら、その場に留まって格闘する人達、、、こういうお話が大好きなのです。極端な悲劇が起きているわけでも無い。スーパーマンが出てくるような、予定調和のハッピーエンドな展開が待ち構えているわけでも無い。下手すれば大したドラマ性も無くて、小説にする程のお話なの?と思う人も出てきそうな、第三者にとってはどうでもいいかもしれないような、個人的なお話が大好きなのです。正義を振りかざすだけの人間も、完全な悪人も出てこなくて、混沌の中で生きている人間だけが出てくる。(本当は、混沌の中に居ても、正しい方向へ向かいたい、だけど正しさって何なんだ、って、そこで格闘している人間の姿が一番好きだけど=つまり「神様のカルテ」のイチさん達のことね) 一つずつを見ていくと、表題作「タンノイのエジンバラ」はリアルなぐだ~っとした、生ぬるそうな空気感がたまらない。研究課題や参考文献以外は、頻繁に読み返すということをするたちでは無いのですが、「タンノイ~」は超短編だし、ちょこちょこ読み返したいと思いました。「三十歳」の持つ倦怠感と登場人物たちの道徳観は私にはついていけないところにあったから、最後に読むんじゃなかったな、と思ってしまった。魅力が無かったわけではないのだけど、、、何だろう。色んなものが足りなさすぎる、よしもとばななの「キッチン」みたいな、、、いや、ちょっと違うな。ただの好みの問題でしょうか。「バルセロナの印象」の主人公の「居心地の悪さ」加減は少し可愛らしい位で、クスッと笑えてしまった。それから、バルセロナのガウディ建築はいつか観に行きたいなーと思っているので、一緒に観光している気分にもなれました。「観光小説」ってやつだ。そして一番好きで、泣けてきそうだったのが、「夜のあぐら」です。お姉さんの、姉という立場故の心労というやつが、なんとなーく分かってしまうものですから、金庫を盗むことが無理だと分かって号泣してしまうお姉さんの気持ちを考えると辛かった。普段はしれっとしていたり、あんな風に号泣してしまったり、というのは、「お兄さん」には無いことで「お姉さん」ならではなんじゃないかな、と思う。だけど、作者は男性なんですよね、、、これが驚き。なんでじゃ! この短編集と「猛スピードで母は」を読んで、次はどの作品を読もうかな。芥川賞作家って敷居が高いわーと思っていた自分はどこへ行ったのやら。最近読みたいと思う作家さんはさりげなく芥川賞作家さんであることが多い。

Posted byブクログ

2012/12/30

長嶋氏の短編集なのだけれど、初期作品のせいか、今一つこじんまりとしているというか、消化不良というか・・・

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2012/02/04

拘りがあるのかないのか良く分からない主人公が淡々と生きている様子を描いているだけのようで、妙に気になる不思議な作品です。この微妙な感覚が長嶋氏の持ち味と思っていますが、それだけに共感度も作品ごとにムラが大きい印象です。特に表題作は???でした。

Posted byブクログ

2012/01/15

タイトル、ぐっときます。長嶋有の小説に出てくる女の子は、ぼんやりしてるようで、しゅっとしてて、かわいい。

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2011/12/03

随所に、ああ、とか、そうそう、っていう場面が現れてどんどん読めます。そういう何気ないことを書くのが極めて上手いですよね~ 大好きな作家さんです。

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2011/11/21

身近な人とのやり取りが坦々と描かれる同じテンションの短編集。長嶋有は本当に場面描写において会話、しぐさ、気になる固有名詞のミックスが上手すぎる。

Posted byブクログ

2011/11/12

一定のテンションで話が進むイメージ。登場人物のテンションも(特に主人公)なんとなく一定。 でも行動の方は結構アクティブで、文章はつらつらしてるけどきっとこのときのテンションはやばかったんだろうな、とか想像しながら読んだら面白かった。

Posted byブクログ

2011/11/10

表題しか覚えていない。 さらさら流れるような文章。頭の中をさらさら流れていった。 …あんまり引っかかるところがなかったかな~。

Posted byブクログ

2011/05/22

何を考えているのか分からないと人から言われる、 周りの人の空気を読んだ発言が苦手である、 深い理由はないが物事が長く続かない、etc この作家は、そんなちょっとダメな人間を書くのが上手い。 異常に上手いので、ちょっと気持ち悪い。 この短編集の登場人物たちの考え方・心の動きを追っ...

何を考えているのか分からないと人から言われる、 周りの人の空気を読んだ発言が苦手である、 深い理由はないが物事が長く続かない、etc この作家は、そんなちょっとダメな人間を書くのが上手い。 異常に上手いので、ちょっと気持ち悪い。 この短編集の登場人物たちの考え方・心の動きを追っていると、 これは自分のことを書いている? いや寧ろ自分が書いたのではないか?ぐらい、 皮膚感覚と一致した表現がされる。 オエッ

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