1,800円以上の注文で送料無料

悪魔が来りて笛を吹く の商品レビュー

4.1

118件のお客様レビュー

  1. 5つ

    36

  2. 4つ

    44

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった。横溝正史は風景描写が抜群にうまいと思います。本当に読ませられます。登場人物が多く、特に植松と植辰、おこまとおたま辺りで混乱しますが、丁寧に読み進めれば、なんとか理解はできます。 細かい謎がたくさん提出されて、それらがきちんと落ち着くところに落ち着くので、読みおわってとても気持ちがいいです。 「悪魔が来りて笛を吹く」の曲が、犯人を指ししめてしているという、最後のあのオチは美しいです。クイーンの「Xの悲劇」の最後と同じような感覚です。 話の流れとしては、少々強引かなぁと思うところもありました。飯尾のくだりはご都合展開が過ぎるような・・・。あと椿子爵の心情はあまり共感できなかったです。さすがに弱すぎでしょう。 とはいえ、取っ散らかりそうな内容を、しっかりとまとめ切ったその筆力は本当にすごいと感じました。 推理小説は読み終わった後、犯人の言動を再確認するために読み直すことがよくあります。ですが、この小説に関して犯人よりも、被害者たちの言動を確認したくなりました。そういった意味では、ちょっと変わった推理小説ともいえるかもしれませんね。

Posted byブクログ

2024/03/25

横溝正史シリーズを読みたくなり購読。 全体的に暗くおどろおどろしい感じが良かった。 ただ、登場人物が多く、家系図がないと誰が誰かわからなくなりそうである。

Posted byブクログ

2024/01/31

面白かった〜!!これで金田一耕助シリーズ6作目。 ミステリーって結構事件が起きるまで最初面白くない事が多いんだけど、横溝正史って第一章からめちゃめちゃ惹きつけてきて最後までずっと面白いの何なんだろう?独特の語り部目線?で本事件を陰惨さを語ってるから?? シリーズとしては全体的に似...

面白かった〜!!これで金田一耕助シリーズ6作目。 ミステリーって結構事件が起きるまで最初面白くない事が多いんだけど、横溝正史って第一章からめちゃめちゃ惹きつけてきて最後までずっと面白いの何なんだろう?独特の語り部目線?で本事件を陰惨さを語ってるから?? シリーズとしては全体的に似てるんだけど、今回は都心の没落貴族ってことで、他とちょっと違って良かった。 最後の演奏のとこの伏線回収すごかった!ゾクってなった。 相変わらずエンタメ要素がたくさん詰まってて華やかで楽しかったです。次はどれ読もう??たくさんあるからなぁ

Posted byブクログ

2024/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

途中から家族関係複雑になって家系図書かないと把握しきれなくなったw しかし細かいところに散りばめられた要素を最後に全部回収していくの見事だったなぁ… 途中で意味深な言葉(ここで〇〇していればよかったのに…)みたいな台詞も、何に関連があるの!?ってわくわくさせられて楽しかった。 突拍子もないような話に思えて、それを納得させられてしまう所も凄いんだろうなぁ。

Posted byブクログ

2023/11/10

横溝正史でも特に有名な作品のひとつだが、個人的には陰鬱さや得体の知れない恐ろしさではトップクラスではないかと思う。人物達の関係性は時代を考慮すればありそうな話ではあるし、実際にあったことでもある。それをフィクションとして練り上げまるで実際に起きた事件のように錯覚してしまうほど現実...

横溝正史でも特に有名な作品のひとつだが、個人的には陰鬱さや得体の知れない恐ろしさではトップクラスではないかと思う。人物達の関係性は時代を考慮すればありそうな話ではあるし、実際にあったことでもある。それをフィクションとして練り上げまるで実際に起きた事件のように錯覚してしまうほど現実的だが、ある意味「小説のような終幕」によってこれはやはりフィクションなのだと再認識する、これが作家の力なのかと思い知った。 作中の密室殺人やその他のトリックは捻りがあり難解という訳ではなく、あくまでこの作品の最大の魅力は人物同士の複雑な関係性や人の心の奥底にある恐ろしさや浅ましさといった負の側面の塊が要所要所で垣間見えるところではないかと思う。

Posted byブクログ

2023/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読です。 金田一耕助シリーズの個人的偏愛作品。 犯罪悲劇の傑作です。 やはり横溝の作品構成力やストーリーテリング、読みやすい文体には感心してしまいます。 再読を重ねるにつれて、タイプライターの描写は本当に必要か、さまざまな事情があるとはいえ美禰子にとって犯人は父親の仇同然ですが(根本原因は母親と伯父にあるわけなんですけど)、そんなに素直に赦せてしまうのかなどはちょっと気になります。後者については、本当に複雑な背景があるので簡単には判断できないですが。 そんな野暮な感想は置いておくとして、やはり大傑作だと思います。 紹介される際に作品のおどろおどろしさが強調される金田一耕助シリーズですが、現代の民俗的なミステリと比べても、描写はかなりあっさりしていますよね。そのような雰囲気は確かに持ってはいますけど。

Posted byブクログ

2023/10/09

誰と誰がくっついて、誰と誰が兄弟で、誰と誰が殺されてってなりながら、やっぱり今回もたくさん人が死にました。経費使って良い旅館に泊まってみたい。

Posted byブクログ

2023/08/23

横溝正史恐るべし。 点と点が繋がって線になって、はっきりとした絵になって、とんでもない結末が顕になる。 途中からは読む手が止まらず、仕事中もヤキモキするほど面白かった。 ぜひ皆んなにおすすめしたい。

Posted byブクログ

2023/06/03

読むのは2回目だけど、ドキドキ感を持って読めた。何度読んでもドラマとして面白かった。結末としては、おぞましいものだけど。昔、ドラマを見た時にフルートの音楽を聴いたけどそれが思い出されて、印象的な音楽と物語が胸に残る作品。

Posted byブクログ

2023/05/02

うわぁ〜……(-∀-`; ) これは…この結末は何ともまぁ…… 『悪魔が来りて笛を吹く』 タイトルのセンス抜群!!としみじみ感じますな゚+.゚(´▽`人)゚+.゚ 「この話、よく映像化できたな(^▽^;)」という感想が1番に思い浮かびました。笑 私は映画は観ていないの...

うわぁ〜……(-∀-`; ) これは…この結末は何ともまぁ…… 『悪魔が来りて笛を吹く』 タイトルのセンス抜群!!としみじみ感じますな゚+.゚(´▽`人)゚+.゚ 「この話、よく映像化できたな(^▽^;)」という感想が1番に思い浮かびました。笑 私は映画は観ていないのですが、興味ありますね( ≖ᴗ≖​) 今回も推理バトル本として読んだのですが、スレスレの85%まで読んでも全く犯人が分からず、かなり苦戦しました…(・_・; 結果、犯人を当てる事ができましたが、相手も当たったので、引き分け((´・_・`)不服) この作品は、椿子爵の自殺後に娘から金田一へ依頼。話が始まります。 『天銀堂事件』という、窃盗殺人事件との絡みと、一族の過去とが複雑に絡み合い、もう何が何だか混乱しまくりです。笑 そこで、家系図をノート1面にメモしながら読んだのですが……(-_-;) おいおいまさか…という結末に…(。-∀-) ミステリに、家系図と見取図は大事ですね♡ 後半に明らかになっていく謎が、また謎を呼ぶ。 チラチラと伏線ありますが、最後にはスッキリ回収され、気持ち良いです。 それにしても…このお話、ちょっと考えてしまいます。 何ともやり切れない気持ち…。 悲劇です…(´._.`) なんにせよ、名探偵金田一耕助シリーズ! 面白かったです! おすすめ…… おすすめ〜…は、成人済みの方に!!笑笑

Posted byブクログ