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カラマーゾフの兄弟(2) の商品レビュー

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128件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2021/12/15

カラマーゾフ新訳、第二巻。ちょうど、NHKラジオの文学の世界で、ドストエフスキーの特集をしていて、彼が本書を書いた背景や時代を理解しながら読んだが、それでも難解。

Posted byブクログ

2021/12/14

この本について知りたかったら、訳者の亀山先生のNHK100de名著、または本書の後書きの「読書ガイド」を読めば十分だと思うけど。 今まで読んだドストエフスキーと違い、構成がしっかりしている。勿論、嫌になるほど饒舌で長いけれど。この第2巻はまだ2日目のことなんだよ。驚いたことに。...

この本について知りたかったら、訳者の亀山先生のNHK100de名著、または本書の後書きの「読書ガイド」を読めば十分だと思うけど。 今まで読んだドストエフスキーと違い、構成がしっかりしている。勿論、嫌になるほど饒舌で長いけれど。この第2巻はまだ2日目のことなんだよ。驚いたことに。 長男ドミトリーと美人カテリーナのアレヤコレヤは前日譚として語られるのみ。チョッと物足りなさを感じる処。勿論、其処から説き起こしたらトンデモナイ大長編になるのは判っているけれど。 登場人物が後の時点から、この時のことを思い返す表現が何度かある。こんなのも他のドストエフスキー作品には無かったと思う。 カテリーナの「自分の一生を犠牲にしても妹としてドミトリーを愛する」という宣言。唐突とは思わないけれど、舞台での戯曲の台詞のように感じる。その後の三男アリョーシャの台詞も同じく。 二男イワンの語る子供たちへの虐待と「大審問官」の物語。教会がキリストが去ったあと、悪魔と手を結び、人々の自由を奪い、権力を奮い、パンを与えたという内容に納得した。ロシア教会のことは良く知らないが、カトリックには当て嵌まることが多いと思う。しかし、イワンは無神論というのとは違うように思うんだけど。 終盤はゾシマ長老の遺言ともいうべき半世紀。イワンの非難とぶつかる部分はない純朴な信仰のあり方。アリョーシャは何を思っただろう。 3巻に移りつつ、100分de名著を読み返そうかと思う。

Posted byブクログ

2021/08/13

かなりキリスト教の宗教色の強い一巻だと思う。神の存在、聖職者フリーメーソン(秘密結社)、ヨハネの福音書、修道僧ゾシマ長老、黙示録。イワンとドミートリーとのやり取りが少なくアリョーシャの行動、心理が多く描かれていて兄弟の不仲が伝わってくる。兄弟同士、女性とどう絡んでいくのだろうか?

Posted byブクログ

2021/07/13

メインストーリーに組み込まれる形で周辺の登場人物のサブストーリーが挿入される。サブストーリーだけでも強烈。

Posted byブクログ

2021/07/04

1日中没頭せざる負えない。そのくらいイメージを途切れさせたくない一冊です。 1巻でカラマーゾフ一家のことを少し知った後、そこから展開される、人間模様。登場人物は出尽くしたか?と思っていたのですが、それは間違いでした。 新たにカラマーゾフに関わる人々がいて、その1人1人が肉厚です...

1日中没頭せざる負えない。そのくらいイメージを途切れさせたくない一冊です。 1巻でカラマーゾフ一家のことを少し知った後、そこから展開される、人間模様。登場人物は出尽くしたか?と思っていたのですが、それは間違いでした。 新たにカラマーゾフに関わる人々がいて、その1人1人が肉厚です。つまり、レッテル付けが難しい。 カテリーナはきっとプライドが高い女性だろう(なぜならイワンとアリョーシャがそう言っているからだ)と盲信しても、その言葉正しいとは思えないのです。 作者と同じ、創作物を外から眺めている立場にあっても、彼らのセリフが真実か、それとも偽りなのかがわかりません。 これまで読んだ内容と、これから読む3〜5巻の文章から、仮説を組み立てるだけです。何しろ、アリョーシャも、イワンも、ミーチャも自分が突き動かされている行動に自覚的であっても、無自覚を覆いきれないからです。 この本人たちも気づいていない(それでいてドストエフスキーは計算ずく、かもしれない)心の機微を読み取る。 この本の価値はそこにあるのかな、と感じています。 この読み取った内容は、確証もないし、文章で明示もされません。 なので、明日覚えているためにはメモを取らないといけない。 そんな意図は無かったのに、2冊読了した時点で、B5ノートが3ページ分、メモで埋まりました。こうでもしないと、自分の考えを後追いできないからです。 本への書き込みでも、付箋でも構いませんが、頭の中によぎるちょっとした確証を書いておく。 楽しむための工夫です。 ちなみに、私が通してチェックしているポイントは次の通りです。何度も登場するモチーフなので、都度考えておくと、ドストエフスキーの考えに少し近づけるかもしれないと期待しています。 ・信仰心への不審 ・天使扱いされる登場人物(アリョーシャの他に3人いる) ・カラマーゾフの血筋の特徴 ・妙に引用される「シラー」の役割 最後に。 2巻で登場する小学生、イリューシャのエピソードは少し涙ぐんでしまいました。 くそー、子供ネタはずるい。

Posted byブクログ

2021/05/07

ロシアの文学の天才が残した文学史上最高と言われる作品。当時のロシアの歴史的背景や宗教等が重なり合い、主人公たちの物語を描く。 世の理や恋物語についても述べており、宗教観についても触れている作品。長いが人生で一度は読んでもいいと考える。 登場人物が多く、複雑であるため、あらかじめ簡...

ロシアの文学の天才が残した文学史上最高と言われる作品。当時のロシアの歴史的背景や宗教等が重なり合い、主人公たちの物語を描く。 世の理や恋物語についても述べており、宗教観についても触れている作品。長いが人生で一度は読んでもいいと考える。 登場人物が多く、複雑であるため、あらかじめ簡単に予習してから読むべし。

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2021/03/29

宗教に関連したやりとりの場面はつらい。素養がないため理解できないし、興味もわかない。親子や兄弟、男女や子弟、友人などの複雑な人間関係を描写する部分は見事で、面白く読めた。 「女の涙なんて、真に受けちゃだめですよ」p98 「ロシアでは酔っ払いどもがいちばん善良なんです。いちばん善...

宗教に関連したやりとりの場面はつらい。素養がないため理解できないし、興味もわかない。親子や兄弟、男女や子弟、友人などの複雑な人間関係を描写する部分は見事で、面白く読めた。 「女の涙なんて、真に受けちゃだめですよ」p98 「ロシアでは酔っ払いどもがいちばん善良なんです。いちばん善良なやつらが、いちばんの酔っ払いということなんでして」p131 「傷ついた人間からすると、みんなから恩着せがましい目でみられるのって、ほんとうにつらいことなんですよ」p162 「人生という大きな杯にいったん唇をつけた以上、最後までこれを飲み干さないかぎり、ぜったいに手から杯をはなさない」p202 「賢い人とはちょっと話すだけでも面白いと世間で申しますのは、ほんとうなんですね」p341 「キリストをしりぞけてしまえば、結局のところ、世界中が血の海となるよりほかはない。なぜなら、血は血を呼び、剣を抜いた者は剣によって滅びるからだ」p449

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2020/07/15

途中で挫折してしまった。色々知識つけて戻って来たい。 当たり前だけど良作なのは確かです。総合小説って感じです。

Posted byブクログ

2020/05/15

 「大審問官」……居酒屋? でイワンがアリョーシャに「大審問官」を話しています。おそらく著者は、意識的にこのような舞台で作中人物たちに会話、対話をさせています。これの目的の一つは、読者にイワンの物語詩を深刻に捉え過ぎないようにさせることでしょう。イワンほどうまく言語化できなくとも...

 「大審問官」……居酒屋? でイワンがアリョーシャに「大審問官」を話しています。おそらく著者は、意識的にこのような舞台で作中人物たちに会話、対話をさせています。これの目的の一つは、読者にイワンの物語詩を深刻に捉え過ぎないようにさせることでしょう。イワンほどうまく言語化できなくとも、この物語詩と同じような考えを持った人たちはたくさんいます。イワンの物語詩よりもさらに上手に言語化できる人たちもいます。では、これらの人たちの考えとイワンの物語詩はどこが違うか?  以下は「解説」や、『ドストエフスキー』(山城むつみ著)を読んだ上での考えですが、イワンは『カラマーゾフの兄弟 4』で「悪魔」と対話しています。「それ」の出現する前触れが『カラマーゾフの兄弟 2』で、居酒屋でアリョーシャと話すイワンの顔の表情や、彼の歩き方に出ています。おそらく著者はイワンの歩き方を、ゲーテの『ファウスト』のメフィストフェレス(「それ」)と重ねています。  顔の表情は、イワンはアリョーシャに、「『兄さん、話している時の顔がへんです』心配そうにアリョーシャは言った。『なんだか人が変わったみたいな感じで』」と言われています。この時点で「それ」がイワンに取りついていて、イワンの物語詩「大審問官」は、イワンではなく、もう一人の彼(「それ」)がイワンに話させています。著者はアリョーシャに感性、無意識でイワンの「それ」の存在を見抜かせています。

Posted byブクログ

2020/05/02

2巻目読了。 ゾシマ長老の若いときの兄の思い出。 謎の訪問者。 面白くなってきた。 今年中に5巻までいけそう?かな。

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