夜中に犬に起こった奇妙な事件 の商品レビュー

マークハッドン【著】,小尾芙佐【訳】

2011/08/09

高機能自閉症であるクリストファーの、そう言っていいのなら「冒険譚」。
本人が書いた本と言う形をとっており、高機能自閉症児の思考がそのまま描かれているので、読んでいて混乱させられる部分も多い。
ミステリのように始まり、クリストファーの冒険と成長を通して、彼に関わる人たちの愛情や矛盾を描き出している流れも同じか。
こういう人たちって、本当に生きていくのが大変そうだ。

2009/10/07

高機能自閉症（またはアスペルガー症候群）の少年、15歳のクリストファーが、隣家の犬が殺された事件の謎を解くため探偵活動をして、その一部始終を本にする、という設定です。フィクションですが、作者のハッドンさんは以前の職場で自閉症の人たちと過ごした経験があるそうで、まるでクリストファーが実在して、書いているように感じられます。