夜中に犬に起こった奇妙な事件 の商品レビュー
自閉症児と過ごした経験を思い切り生かして、自閉症児の心の中でなにが起きているかを表現している。ある意味、たったそれだけなのに、知らない世界の探訪になってる。そして家族の物語でもあるし、格別な悪人が出てこないのもいいような。大好きな映画『八日目』をちょっと思い出した。こっちはダウン...
自閉症児と過ごした経験を思い切り生かして、自閉症児の心の中でなにが起きているかを表現している。ある意味、たったそれだけなのに、知らない世界の探訪になってる。そして家族の物語でもあるし、格別な悪人が出てこないのもいいような。大好きな映画『八日目』をちょっと思い出した。こっちはダウン症の子が主人公なんだけども。
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近年、何かと話題に上るアスペルガー症候群の少年を主人公とする小説。非常に良くできていて、私自身、これまでに会ったアスペルガー症候群の人たちのことがようやく今になって理解できてきた気がする。 教職、法曹、捜査関係者等にお薦めの一冊。 我が子や身近にアスペルガーの子がいらっしゃる方...
近年、何かと話題に上るアスペルガー症候群の少年を主人公とする小説。非常に良くできていて、私自身、これまでに会ったアスペルガー症候群の人たちのことがようやく今になって理解できてきた気がする。 教職、法曹、捜査関係者等にお薦めの一冊。 我が子や身近にアスペルガーの子がいらっしゃる方も、ぜひ。
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自閉症のクリストファーが主人公 クリストファーの目から見た日常と ちょっと不可思議な事件を解決していこうとする 非日常のお話。 生まれ持っての病と聞くと何となく同情したくなるけど 彼の中の物語は淡々と進んでいて、 そしてあたりまえだけど幸せもちゃんとある。 決して不幸でもない...
自閉症のクリストファーが主人公 クリストファーの目から見た日常と ちょっと不可思議な事件を解決していこうとする 非日常のお話。 生まれ持っての病と聞くと何となく同情したくなるけど 彼の中の物語は淡々と進んでいて、 そしてあたりまえだけど幸せもちゃんとある。 決して不幸でもないし、彼は特別な人間でもない。 (実は数学がずば抜けてできたりと特別な部分もあるんだけど) 本人は日常を他の人と同じように自分の意思で生きている。 だからクリストファーだって不自然な謎を解いてみたりしたくなる。 近所の犬が園芸用のフォークで殺された事件を 彼なりの視点で追いかけていく。 ミステリ形式なんだけど、ジャンル分けするとミステリじゃないね。
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児童文学の書き手だというのでほんわかあったかなやつなのかなと思ったら わりと重めの話だったので驚いた。 主人公である自閉症の男の子が自分の意思で外の世界に出て行く場面、必死さがにじんでる感じが好き。 外国小説を普段読まないんですが読みやすかった!
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著者が、自閉症者と一緒に働いた経験をもとにして書きあげたというだけあって、その心の動き、頭の中がよく分かります。主人公は、数学や物理では天才なのに、他人とうまくつきあえない自閉症の少年クリストファーです。彼が探偵となり、犬殺しの犯人探しに挑戦します。少年が追える謎だからといって...
著者が、自閉症者と一緒に働いた経験をもとにして書きあげたというだけあって、その心の動き、頭の中がよく分かります。主人公は、数学や物理では天才なのに、他人とうまくつきあえない自閉症の少年クリストファーです。彼が探偵となり、犬殺しの犯人探しに挑戦します。少年が追える謎だからといってあなどれません、なんせカレは天才児ですから。
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解説を先に読んで後悔した本。素材の目新しさばかりに気を取られてしまった。物語では奇妙な光景が広がるものの、けして読者が取り残されることがない話の進行の仕方に、ハッドンさんってエンターテイナーなんだなあって思った。
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障害児が主人公のお話 感心したり呆れたり切なくなったり、自分の価値観と人の価値観の違いがよくわかるし、読んで損しない本
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新感覚・・・!もう常識がどうとか関係ないですね!何ィイー!と度肝を抜かれることもあれば、なるほどーと感心することもあるし、キュンとせつなくなることもあれば、ただ呆れることもあります。このインパクトはしばらく薄れないと思います。
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天才的な数学能力を持つ自閉症の男の子、彼のフィルターを通して社会の様相や人間関係を綴る物語。人々の在り様や生活は、なんとも複雑で非論理的。
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本書は、自閉症の少年クリストファー(15)が、初めて書いたミステリ小説という形をとっており、読んでいると主人公の脳みそを覗きこんでいるような、少し奇妙な感覚におそわれる。 いわゆる“普通の人”とは少し違う感性やものの見方をするクリストファーを、時には間違いを犯しながらも、精一...
本書は、自閉症の少年クリストファー(15)が、初めて書いたミステリ小説という形をとっており、読んでいると主人公の脳みそを覗きこんでいるような、少し奇妙な感覚におそわれる。 いわゆる“普通の人”とは少し違う感性やものの見方をするクリストファーを、時には間違いを犯しながらも、精一杯理解し支えようとする両親の姿が哀しくも愛おしい。
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