17歳のための世界と日本の見方 の商品レビュー
これを読んだのは3回目。松岡正剛の本には毎回打ちのめされます。自分がいかに何も知らなくて、何も見えてないことを思い知らされるから。 でも今回はキリスト教とイスラム教の基礎を把握してから読んだので、だいぶスラスラ読めました。次は「老荘思想」と「大乗仏教」のことをもっと詳しく知りたい...
これを読んだのは3回目。松岡正剛の本には毎回打ちのめされます。自分がいかに何も知らなくて、何も見えてないことを思い知らされるから。 でも今回はキリスト教とイスラム教の基礎を把握してから読んだので、だいぶスラスラ読めました。次は「老荘思想」と「大乗仏教」のことをもっと詳しく知りたいな。
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――――――――――――――――――――――――――――――○ この「区切る」とか「区別する」ということが、情報を扱うときにとても重要なことなのです。情報というものは区別しなければ見えてこないんです。区別できていないものは、漠然として情報にならないんですね。もしここにいる一五〇人...
――――――――――――――――――――――――――――――○ この「区切る」とか「区別する」ということが、情報を扱うときにとても重要なことなのです。情報というものは区別しなければ見えてこないんです。区別できていないものは、漠然として情報にならないんですね。もしここにいる一五〇人の諸君を私が区別できなかったとしたら、私にとって諸君は情報にはならない。烏合の衆である(笑)。もし諸君が、私を他の先生と区別できなかったとしたら、君たちにとって私は情報じゃない。顔も服装も何もないのっぺらぼうです。12 ――――――――――――――――――――――――――――――○ 「いや、よして」と「いやよ、して」とでは、意味は正反対です。でも、この二つのメッセージは情報量はまったく同じで、どこで言葉の単位を区別したか、区切ったかのちがいだけなんですね。このように情報のどこを区切るか、どこで区別するかということによって、情報の意味は変化します。もっといえば、区切りかたによって、その情報が何と関係しあおうとしているかということが変わってくるのです。14 ――――――――――――――――――――――――――――――○ グレゴリー・ベイトソンという二十世紀の情報哲学の基礎をつくった科学者も、興味深いことを言った。「情報はものごとのへだたりぐあいのことだ」というんですね。15 ――――――――――――――――――――――――――――――○
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4期堀部さん推薦 「私は30代になってから読みましたが、世界と日本の関係について新たな発見がいっぱいでした。大学の講義をまとめたものなので読み応え充分です!」
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17歳のためですが、大人もとても勉強になります。 世界と日本の 見方が変わる。深くなる。世界が広がり、つかめる。 そんな感覚を味わうことができました。
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再読。多分実際は再々再読くらいです。もう何回か読んだ? それでも毎度新鮮な驚きがあるというよりは、私までこんなに本よんでないな世界も文化も言語もわかっちゃいねーな、という自覚にさいなまれますですはい。 科学、歴史、宗教、文化などを松岡氏が自らが読んだ本をもとにモーラしようという本...
再読。多分実際は再々再読くらいです。もう何回か読んだ? それでも毎度新鮮な驚きがあるというよりは、私までこんなに本よんでないな世界も文化も言語もわかっちゃいねーな、という自覚にさいなまれますですはい。 科学、歴史、宗教、文化などを松岡氏が自らが読んだ本をもとにモーラしようという本。正直これを理解できる17歳も大人もほとんどいないと思うけど、それでも読んでみたり、ごく一文でもふちをつかんでみたり、なによりわくわくするのが大事。 星3つは人は選ぶだろうなというのとあくまで正剛先生の考えかたのもので、癖はあるのでというところから。でもこうして網羅的な知識を伝えようとするひとの存在は大事だと思います。
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(「MARC」データベースより) なぜか日本人は仏教のことも、着物のことも、三味線のことも知らなくなってしまった。こういうなかで、私たちは何を感じ、考えればいいのか。「大人」は読んではいけない、足し算の文明と引き算の文化の講義。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
≪内容覚書≫ 情報と編集に関して。 西洋と東洋の宗教に関して。 日本文化の成りたち。 などなど。 講義の口調そのまま。 難解なことばもなく、面倒な言い回しもない。 全5回にまとめられた講義内容。 ≪感想≫ 読みやすい。 17歳のための、と限定する必要はない気がする。 宗教や歴史、日本文化に関して、 ちょっと興味がある人が手に取るには最適だと思う。 ヒアとゼア。こちらとあちら。 立ち上がった人類が手に入れた視野。 手を使うために立ちあがった。なるほど。 手を使わず、頭だけで計算する生徒に言いたい。 手を使わないなら、猿と同じになっちゃうよ。 西洋と東洋の違いは、やはり興味深い。 生きるか死ぬかの砂漠と、 どう対応すべきかの森。 二者択一と多様性。納得。 あはれ→あっぱれの流れ。 貴族から武士。 歴史はつながっていることを実感。 和風と唐風。 二本仕立ての日本文化。 それがなくなってきている現代。 個人的には、外来語の扱いに大きな変化を感じた。 英語を横文字のまま取り入れるのは、どうなんだろうか。 そのまま使ってもいいのだが、一度、明確な日本語を与えて欲しい。 マニフェストとか。 政権公約なのか選挙公約なのか、指針なのか宣言なのか。 横文字を多用する政治家は信頼できん。 感想がそれた。 その他にも、小さいなるほどー、がたくさんあって、 いろいろ興味を広げてもらえた良い一冊。
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面白かった!特に第二、第三講は知らなかった事柄が多く勉強になりました。自分の不勉強を反省し、本書で薦められている古典を読みたくなった。 第二弾も出ているらしく楽しみです。
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いい感じに松岡正剛の世界観を網羅している本である。それこそ17歳からいくつに成っても読める、松岡正剛読本という感じのもの。 正剛流の言い方をすると「本棚で横たわる本」である。
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あましの仕事の忙しさに更新も怠っていました。反省 GWには復活するぞ!とまずは小さく復活します。 本書をベースにいくつかテーマが生まれたのでゆっくりこの本を噛み締めていきたいと思います。 「少ない関係の中にしっかりした意味を発見する」 松岡さん曰く、友達でさへ新しい関係を作...
あましの仕事の忙しさに更新も怠っていました。反省 GWには復活するぞ!とまずは小さく復活します。 本書をベースにいくつかテーマが生まれたのでゆっくりこの本を噛み締めていきたいと思います。 「少ない関係の中にしっかりした意味を発見する」 松岡さん曰く、友達でさへ新しい関係を作り続けるのは困難だと。 そうですね。 新しいものを追いかけ続け、便利なものを追いかけ続け、その欲がイノベーションにつながっていた時代が終わりを告げようとしています。 AとBの関係を見るときに、 ①関係を見るまなざし ②姿勢 ③センス が重要と松岡さんは続けます。 いままで、小さなものとして、もしくはあって当然のものとして身近にある「もの」に無関心でいたと深く反省です。 小さなもの、はかないもの、ささやかなものを愛しく思う感覚を「もののあわれ」と本書では定義しますが、まさにその大切さをもう一度考えてみたいと思います。 実家に帰ってきて、「朝ですよ、ごはんだから」「お風呂沸いたよ~」と僕が小さかったときと何も変わらないおかん。うざいという感情は消え、ありがとうといいたくなります。
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