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17歳のための世界と日本の見方 の商品レビュー

4.1

115件のお客様レビュー

  1. 5つ

    39

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2012/11/14

この人の話はいつも面白い!! 普段、この人の本を1冊読むと5~6冊読みたい本が出て来るんだけど 17歳に向けたこの本だと、色々解り易くって^^ 話を進めるにあたっての予備知識として期待される水準が低く設定されてるから易しくって丁寧。 やっぱり、もっと突っ込んで話してほしい所はある...

この人の話はいつも面白い!! 普段、この人の本を1冊読むと5~6冊読みたい本が出て来るんだけど 17歳に向けたこの本だと、色々解り易くって^^ 話を進めるにあたっての予備知識として期待される水準が低く設定されてるから易しくって丁寧。 やっぱり、もっと突っ込んで話してほしい所はあるんだけれども、 そんなら、話し始めるにあたって、ここまでは知っておいてよ…って事なのね。 サワリとしては、かなり上等で奥深いと。

Posted byブクログ

2012/10/28

イサムノグチの彫刻,ベルニーニのマリア,キースラーの本の神殿,サンドニカテドラル,如庵,待庵,,, 日本・世界の建築/空間が,文化,歴史,宗教,さらには人間の発生過程にまで遡りながら次々と結びつけられていく。 建築/空間というのは人間の思想,知識,世界をこの世に実現させていくもの...

イサムノグチの彫刻,ベルニーニのマリア,キースラーの本の神殿,サンドニカテドラル,如庵,待庵,,, 日本・世界の建築/空間が,文化,歴史,宗教,さらには人間の発生過程にまで遡りながら次々と結びつけられていく。 建築/空間というのは人間の思想,知識,世界をこの世に実現させていくもので,著者のいう編集や関係の発見は建築を考える根本である。 また,日本史,世界史のあらゆる知識がネットワークで結ばれていくのが爽快で,軽視されがちな宗教や神話が人類文化にどれほど重要な意味をもつのかもわかりやすい解説で納得できる。 どんな分野でも課題である,これからの日本・世界,を考えていく中で多数のヒントをくれる,至極の一冊。

Posted byブクログ

2012/10/14

興味深かったです。人間世界のことは全て光と闇の二元的な闘いとしたゾロアスター教。光と闇、プラスとマイナス、善と悪。闇の存在が光をより際立たせるという効果はあるが、自分たちの信じているもの以外を悪と断じて排除しようとすることにつながる。宗教による民族の優劣や他の民族を差別するという...

興味深かったです。人間世界のことは全て光と闇の二元的な闘いとしたゾロアスター教。光と闇、プラスとマイナス、善と悪。闇の存在が光をより際立たせるという効果はあるが、自分たちの信じているもの以外を悪と断じて排除しようとすることにつながる。宗教による民族の優劣や他の民族を差別するという、重大な問題に。

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2012/09/27

神話を知っておくこと、神話を時代に伝えてゆくことが大事。 東西の歴史・文化を行き来しつつ論ずるってカッコいい。

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2012/09/25

とても面白い部分もあるのだけど、期待していた内容とズレがあり、途中から苦痛に…。なので、読み終わらないことで読み終わる…という哲学的な状態に…。

Posted byブクログ

2012/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

歴史の縦軸と日本から見た海外という横軸を下から上へ、織物のように厚くならず薄くならずまんべんなく編んでいく。そんな本。 文化を語るうえでもっとも重きが置かれるのはやはり宗教。キリスト教・イスラム教についてはあらかじめ知っていたからおさらいのような気持ちで読んだ。 しかしながらセイゴオ先生の指摘どおり、日本の話になると皆目わからんといった有様。日本人は日本のことをあまり知らないという言葉が身に沁みる。 関心がわいたのはセイゴオ先生が「負の方法」と呼ぶ、水を見たいがためにあえて水を取り除くという日本庭園の在り方。それから「寄合」や「連歌」、「茶」や「能」といった日本らしい文化に改めて目を向けてみようってな気持ちになる。個人的には「歌垣」の復活がのぞまれる。 こういった本だから、自分の知識の抜けている部分(手薄いところ)を自覚する助けになもなる。道教(タオ)・儒教、それからブッダについてもあとでお勉強。それからパスカルの本も読んでみようっと。

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2012/08/28

松岡氏が1998年4月から大阪の帝塚山学院大学の人間文化学部の教授に招かれたときの講義をもとにしたもの。

Posted byブクログ

2012/07/23

 大学の講義をしていらした著者が、高校生に知っていてほしいなという思いを込めてつけられたタイトルだそうです。たしかに、私も、高校生の頃、この本に出あいたかったと思いました。  つぶつぶでインプットされた歴史が、すこしずつ頭の中でつながっていく感覚を得ました。

Posted byブクログ

2012/07/01

日本史だとか世界史だとか宗教のことだとか、今更になって興味が湧いて読んで見た。こういう授業を大学生の頃にうけていればと心底思った。独特の視点から歴史と文化を平易な言葉で解説してくれる良著です。

Posted byブクログ

2012/04/26

大学時代に読んだ物を再読。 とても良い本だと思う。こういう本は著者の史観の主張が強すぎて読んでて不快になる物も有るが、本書は程よいバランスを保ちながら、著者の"異"と"同"の考えが述べられている。 本書は著者の非常に多岐にわたる知識を基に、...

大学時代に読んだ物を再読。 とても良い本だと思う。こういう本は著者の史観の主張が強すぎて読んでて不快になる物も有るが、本書は程よいバランスを保ちながら、著者の"異"と"同"の考えが述べられている。 本書は著者の非常に多岐にわたる知識を基に、日本-欧米の関係といった横のつながり、人間観の移り変わりという縦のつながりをうまく表現している。網羅的な内容で有るが一部掘り下げた部分もある。 17歳のためのとタイトルには銘打っているが、30前になった現在読んでも学ぶところがおおい。 本書中に表れる引き算の文化という考え方がおもしろい。 枯山水に代表されるように水がない事で逆に水を表現するといった事を指す。 他にもたらこスパゲッティー等、分かりやすい例を挙げて日本文化の特質性を記述している。 数時間で読める割には内容の濃い名著だと思う。読んだ後は少し頭の良くなった気がする。 若い人に薦めたい。

Posted byブクログ