めぐらし屋 の商品レビュー
単に異様に低血圧で未婚のおばちゃんの体調不良の物語ではないのか、これは。脆弱すぎてイラッときてしまう。
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地味で静かなストーリー。 『いつか王子駅で』ではすごい作家と再認識したが、この作品は「ふうん」という感じ。 両親の離婚で子どもの頃別れた父が遺したノートから過去をさぐるといった話。小さな日常の点をたぐって線にしていく謎解きのような話。 ストーリーに既視感があって、何人...
地味で静かなストーリー。 『いつか王子駅で』ではすごい作家と再認識したが、この作品は「ふうん」という感じ。 両親の離婚で子どもの頃別れた父が遺したノートから過去をさぐるといった話。小さな日常の点をたぐって線にしていく謎解きのような話。 ストーリーに既視感があって、何人かのほかの作家が思い浮かんだ。 作成日時 2007年06月16日 18:21
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好きだなぁ。堀江さんの文章。ベタつきがなくて上品で言葉の使いかたが優しくて。小説の内容も、激しいトラブルも起きないし劇的衝突も起きないし…蕗子さんの 亡くなったお父さんのアシアトを辿る日々があわあわとつづられる それだけなのに最後まで決して手放せない。「めぐらし屋」 何を何のため...
好きだなぁ。堀江さんの文章。ベタつきがなくて上品で言葉の使いかたが優しくて。小説の内容も、激しいトラブルも起きないし劇的衝突も起きないし…蕗子さんの 亡くなったお父さんのアシアトを辿る日々があわあわとつづられる それだけなのに最後まで決して手放せない。「めぐらし屋」 何を何のためにめぐらす のか。あぁ なんだろ この読後感の透明さは。やっぱり 好きだ 堀江さん。
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どの作品を読んでも同じような雰囲気がある。もちろんいい意味で。居住まいの正しさみたいなものが。さまざまなものを意識的/無意識的に「めぐらす」ことで日々は過ぎて行く。
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謎の職業「めぐらし屋」 死んでしまった父親の影を追う主人公。 もういないはずの父と今を生きる娘の距離が近づくのが よいなぁと思った。 堀江さんの作品で主人公が女の人って初めて読んだので 読んでいる途中で 誰の作品を読んでいるのか分からなくなってしまった。 同時進行で川上弘美...
謎の職業「めぐらし屋」 死んでしまった父親の影を追う主人公。 もういないはずの父と今を生きる娘の距離が近づくのが よいなぁと思った。 堀江さんの作品で主人公が女の人って初めて読んだので 読んでいる途中で 誰の作品を読んでいるのか分からなくなってしまった。 同時進行で川上弘美を読んでいたので・・・。 大学の図書館で見つけて一気に読めるぐらいのめり込みました。
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堀江敏幸さんの小説。 静かな物語だった。 亡くなった父の残したノートにあった「めぐらし屋」の文字。 普通の生活を送ってたと思ってた父は本当は何をしていたのか・・・ まぁ、たいした謎は出てこなくて、語り口もとても日常っぽいゆるやかなもの。 僕がよく読んでる荒唐無稽な小...
堀江敏幸さんの小説。 静かな物語だった。 亡くなった父の残したノートにあった「めぐらし屋」の文字。 普通の生活を送ってたと思ってた父は本当は何をしていたのか・・・ まぁ、たいした謎は出てこなくて、語り口もとても日常っぽいゆるやかなもの。 僕がよく読んでる荒唐無稽な小説に比べるととても上品な部類だ。 なぜこんな本を手にしたかと言うと、雑誌「ダ・ヴィンチ」で本屋の店員さんが薦めている小さな記事を見たから。 僕は本には詳しくないので、ダ・ヴィンチの記事をすごく参考にしている。 面白い本はたくさんあるんだろうけど、自分に合ったもの、とりわけその時々の気分に合ったものを見つけるのには苦労する。 僕はSFやファンタジーといった非日常の世界が好きなので、読む本も限られてくるのだ。 「めぐらし屋」は読後感がほとんど無かったくらい、さらりとした作品だった。 まったりしたい時にはいいかも。 僕には品が良すぎたかな・・・
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物事をはっきりさせない、白黒つけないというのは、一昔前の日本人の処世術だった気がします。ゆったりとした、非生産的なこの作者の世界は好きです。ところでこの蕗子さん、年はどのくらいの方なんだろう、40代?
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何故だろう、これはそれほどしっくりこなかった。一人称ではなく、三人称だからか。主人公が女性だからか。何かが足りない。何だ何だ。と考えているうちに読み終えてしまった。パンチのない川上弘美。的。だと思った。空気ふんわり、話もふんわり。(07/8/23)
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読書完了日2007年10月13日。優しい日本語、というのが第一印象。ゆるゆるとすすむお話、普段なら眠くなりそうだがならなかったです。情緒がある…というか情景が浮かんできてまるで映画を見ているような気分になりました。雰囲気があるお話だと思います。
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父の死後、「めぐらし屋」と大書きされたノートを見つけ、知らなかった父の一面を見つけていく蕗子さん。「わからないことは、わからないままにしておくのがいちばんいいと、娘に教えてくれたのは父だった。」2007/9
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