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セックスボランティア の商品レビュー

3.5

125件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

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  3. 3つ

    41

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2011/06/06

『セックスボランティア』とは身体または知的障害を持っていることが原因でセックス(性行為)の機会を得ることが極端に少ないか、セックスあるいは自慰行為を行うこと自体が物理的、肉体的に困難な人々に対し、性行為の介助(介護)を行う人のことである。英語の頭文字をとって“SV(エスブイ)”等...

『セックスボランティア』とは身体または知的障害を持っていることが原因でセックス(性行為)の機会を得ることが極端に少ないか、セックスあるいは自慰行為を行うこと自体が物理的、肉体的に困難な人々に対し、性行為の介助(介護)を行う人のことである。英語の頭文字をとって“SV(エスブイ)”等と略称される。 実際こういうボランティアが行われているのははじめて知りました。 障害者であろうと健常者であろうと、 性的欲求 は 男と女がある限り、あるもなのだなあ。。

Posted byブクログ

2011/05/08

表には出てこない裏のこと、性の介助ってどうなっている?ということが知りたくて社会勉強の知識としてこの本を手に取った。。ここから現在、ニュース番組で放映したことを知った。。男だから健全である、と思う一方で、人の役に立ちたい、と思って応募する女性がいる。色々な難しい議論は置いといて、...

表には出てこない裏のこと、性の介助ってどうなっている?ということが知りたくて社会勉強の知識としてこの本を手に取った。。ここから現在、ニュース番組で放映したことを知った。。男だから健全である、と思う一方で、人の役に立ちたい、と思って応募する女性がいる。色々な難しい議論は置いといて、自分が女でも、たぶん、まねできないだろう。純粋にすばらしいと思います。

Posted byブクログ

2011/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

脳性麻痺の70代の男性は、年に一度、障害者年金をやりくりしたお金で風俗へ行く。寝ているときもはずさない酸素ボンベを、風俗にいる2時間の間だけは外す。  ほかにも、耳に障害を持ち、風俗でアルバイトをする女子大生、障害者の夫と健常者(この呼称も疑問が残るけど、私はこれしか言葉を持ってないのでとりあえずこの言葉を使う)の妻、オランダの障害者向けの風俗と、さまざまな人にインタビューしていく。  この本の中で、「性は生きる根本である」との言葉があるけど、これは何なんだろう。  確かに前述の男性にとっては命がけでセックスするという点で、生きることと性は不可分だろう。「セックスしないまま死にたくない」という言葉もある。  「性は生きる根本である」。この場合の性は、セックス? セクシャリティ?   セックスと恋愛はイコールで一見結ばれているけど、微妙に違うと思う。  正確には、多くの場合恋愛の延長線上にはセックスがあるけど、セックスの延長には恋愛があるとは限らない。  お互いを好んでいる異性が一晩同じベッドにいれば大概の人がセックスをするだろうけど、風俗嬢に恋する男性はそう多くないだろう(男性に限らず)。  性欲は三大欲だから、発散する必要がある。  セックスを嫌う人もいるけど、生まれつき嫌いという人にはあまり会わない。大体の人が、過去の何らかの嫌な思い出から、セックスに嫌悪感を覚えているように感じる。  ならセクシャリティは? そもそもセクシャリティって何だ? 自分を男・女と自覚すること? 恋愛をすること?  著者も語っているけど、性的な嫌な思い出は、想像以上に人の心に影を落とす。セクシャリティについても、自分の性がはっきりしないというそれだけで、失調をきたす人が多くいる。血液型がはっきりしなくても、右利き左利きがはっきりしなくても、それはあまり大きな問題にならないのに、自分が男か、女かという問題はとても大きい。あるいは中世、という考え方もある。性同一性障害の人々の体験談を聞くと、セクシャリティというものが人の心に大きく影響することがよくわかる。  性と生が結びついているっていうのは、こういうことでもあるだな。  恋愛に関して。  セックスも恋愛も、障害のあるなしに何が影響される必要もない、本来は。そう思う。  セックスをする際に、当事者に妊娠の知識と、恋愛感情に関するしがらみ、その行為で悲しむ人がないのなら、私は誰が誰とセックスしてもいいと思う。  性欲に関して。  誰でもいいからセックスしたいのなら、プロに頼めばいい。  施設でマスターベーションをするとなるとまた話は難しい。職員がそれを手伝う? 私はそれを業務のひとつとするのも、アリではあると思う。でも、「それによってその職員の家族や恋人が悲しんだら?」と言われたら、何も言えない。性に関するモラルは、本当に人それぞれだから。だからと言って、この本で描かれる現状のように、できる人が手伝う、という形である限り、それはコソコソ隠れて日の当たらないところで行われるタブーであり続けると思う。究極は機械の導入かな。手足が動かなくてもマスターベーションできるマシン。こんなこと言うと、蔑視だと言われるのだろうか。でも、健常者にも機械使う人いるよね。  売春の合法化、って昔ゼミでやったな。  私は大いに賛成だけど、偏見はなくならないだろうと思った。  みんな、「いいんじゃない?」っていう意見だったけど、「でも、私はやらないけどね(蔑視)」っていうのが見え見えだった。  じゃあお前はどうなんだ、といわれたら、私はやりませんが、差別もしません、なるべく…としか言えない。  う~ん、逆に、偏見がなくて、しっかり職業として確立されていたら、するかな。どうかな。一番ありうるのは、「じゃあやろっかな」と言い出して、恋人や周囲に止められるというパターン。  男性もさ、すぐセックスできそうな女性とはしっかりセックスするけど、「ヤリマンとは付き合えない」と言うしね。男も女も、とことん自分勝手ですね。   つらつら書いてしまった。着地点がない。  ひとつ言えるのは、この本に書かれてることは多分今も同じ世界で続いている。  この本、もっとたくさんの人が読めばいいのに。

Posted byブクログ

2011/03/30

今まで障害者について考える機会は多々あったが、「障害者のセックス」に着目したことはなかった。私が今まで気づかなかったのも、障害者のセックスがタブー視されてきたからだと思う。「性は生きる根本、やめるわけにはいかない」という言葉の意味が、最初と最後で大きく変わった。しかし、まだ私はセ...

今まで障害者について考える機会は多々あったが、「障害者のセックス」に着目したことはなかった。私が今まで気づかなかったのも、障害者のセックスがタブー視されてきたからだと思う。「性は生きる根本、やめるわけにはいかない」という言葉の意味が、最初と最後で大きく変わった。しかし、まだ私はセックスボランティアをする側の考えには素直に頷けない。何年か後にもう一度読み直す必要があるように思える。 性は健常者の中でもデリケート視されている。健常者障害者という壁を越えて、性は包み隠すものではなく、自分自身で見つめるべきものであるように思える。「性は生」という本書を貫く理念が伝わってきた。

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2011/02/09

障害者のセックスに対して、介添えをおこなうボランティアをルポした本。よく男性に対してのいわゆる「障害者デリヘル」を描いたものは見かけるが、これの面白かったのはかなり長いページを割いて「女性障害者の性処理」をルポしていた部分だ。 男性の障害者の場合、男性ボランティアもしくは家族が性...

障害者のセックスに対して、介添えをおこなうボランティアをルポした本。よく男性に対してのいわゆる「障害者デリヘル」を描いたものは見かけるが、これの面白かったのはかなり長いページを割いて「女性障害者の性処理」をルポしていた部分だ。 男性の障害者の場合、男性ボランティアもしくは家族が性の処理を手伝うことが多いと聞く。もちろん手によるマスターベーションの代理。それは必要なことなのだろうと理解できる。 だが女性の場合、もしもしなくていいのなら一生、快感を知らずにでも生きていけるわけで、そこが難しいところなのだと作者は言う。例えば、首から下が麻痺で動かない女性にも、依頼すればセックスを「してくれる」ホストがいるという。もちろん下半身はまったく感じないが、耳や首などを愛撫することでその女性は充分ぬくもりを感じることができるのだとも。 男性と女性の、セックスに対する「欲しているもの」の違いは大きい。だから、そのホストにしても、「射精するのに金をとれるのか」という問題、悩みがつきまとうという。 人間らしくて、とてもいいルポだった。

Posted byブクログ

2011/01/30

売春するわけでない。ただ性体験の出来ない人の為に性交渉をする。 車椅子の人を段差を運んであげたり、目の悪い人の手をつないでやるのとはまた違う。 なんだか他者性にあふれていて、その人のたちにしか感じられないものがある、気がした。自分も感じて見たい。

Posted byブクログ

2010/12/21

愛の形なんて人それぞれ。 でも、身体で愛し合うことも、とても大事。 もっとセックスに関して オープンマインドでいけたなら、 日本でも愛の形はバリエーションが増えると思う。

Posted byブクログ

2010/11/07

障害者の「性」についてのレポート。漏れ伝わってきた話から、おぼろげには知っていたが、読んでいて、ある種のショックを受けた。本書で紹介されている事例が極端な例ではなく、ごく一般的なことなのかは定かではないが、障害者の持つ性への欲求が、これほど痛切とは思わなかった。本書でも語られてい...

障害者の「性」についてのレポート。漏れ伝わってきた話から、おぼろげには知っていたが、読んでいて、ある種のショックを受けた。本書で紹介されている事例が極端な例ではなく、ごく一般的なことなのかは定かではないが、障害者の持つ性への欲求が、これほど痛切とは思わなかった。本書でも語られているとおり、障害者の性について考えることは、とりもなおさず、自らの性を考えることにつながる、というのは間違いないと思える。

Posted byブクログ

2010/09/11

これまで読んだことがないテーマだったので興味深く読めて良かった 障害者に関する本をほかにもいくつか読んだのと一緒に考えると、やっぱり障害とはなんなのか どこに本質があるのかと色々悩みます

Posted byブクログ

2010/09/02

障害者の恋愛と性について正面から取材したルポルタージュ。 考えさせられる本でした。 考えたところで何か答えが出るわけではなく・・・ (本書の中でも常に考え続ける著者が印象的でした。 本書は解決を見出すことも無く、取材した内容を脚色することなく 個人の感情をむき出しにし...

障害者の恋愛と性について正面から取材したルポルタージュ。 考えさせられる本でした。 考えたところで何か答えが出るわけではなく・・・ (本書の中でも常に考え続ける著者が印象的でした。 本書は解決を見出すことも無く、取材した内容を脚色することなく 個人の感情をむき出しにしないでありのままをつづるといった 感じです。) 考える事、知る事が一歩なのだろう。。。。 先進国であるオランダでの事例も紹介されていました。 ひらけた印象があるオランダでも深部ではやはり 日本と同じ葛藤が繰り返されていました。 「性」は「生」 性は生きる根源 すごく印象的でした。

Posted byブクログ