グアテマラの弟 の商品レビュー
近所で開催されていた古本市で カバーに惹かれて購入。 南米グアテマラのアンティグアに移住した 弟さんを訪ねる旅エッセイ。 独特の言い回し はいりさんのお顔が浮かびます。 町の人々との交流が面白く描かれてて 感性の豊かさに魅了されました。 フェルナンド(小)との交流 お父...
近所で開催されていた古本市で カバーに惹かれて購入。 南米グアテマラのアンティグアに移住した 弟さんを訪ねる旅エッセイ。 独特の言い回し はいりさんのお顔が浮かびます。 町の人々との交流が面白く描かれてて 感性の豊かさに魅了されました。 フェルナンド(小)との交流 お父様と孫のフェルナンドとの交流には うるっとくるものがありました。 マヤ遺跡を訪れた時の壮大な景色の描写が とても素敵でした。 私も一緒にそこにいて、その景色を見てるような気分に。 「私のマトカ」 「もぎりよ今夜もありがとう」 即購入。楽しみです✨
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片桐はいりも印象的な存在感をもつ俳優さんだけど、弟もまたその弟にふさわしい人だった! 若い頃にグアテマラに居ついたきり現地の女性とずっとあっちで暮らしているのだとか。 そんな弟との疎遠だった若い頃を経て、両親の老いやITや通信技術の発達とも相まってだんだんと距離が近づいていく。ち...
片桐はいりも印象的な存在感をもつ俳優さんだけど、弟もまたその弟にふさわしい人だった! 若い頃にグアテマラに居ついたきり現地の女性とずっとあっちで暮らしているのだとか。 そんな弟との疎遠だった若い頃を経て、両親の老いやITや通信技術の発達とも相まってだんだんと距離が近づいていく。ちょっと珍しいかたちだけど、家族愛のようなものが詰まっていてほっこり温かくなる。いつも一緒にいることや同質であることがいいってわけじゃなく、珍しかったり不便だったり距離があったりという一見マイナスのような条件のもとに居心地のいいものがある。 その存在感や演技のように、何気ないことを書いていても痛快に思えてくる片桐はいりの筆力よ。それでいながら起承転結や伏線の回収もお見事。
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年頃になると弟と話さなくなり、社会人になると連絡先も知らないなんてことあるんだ!年子の弟で年齢が近いからそうなりがちなのかな? 自分が南米より北欧に興味があるので「私のマトカ」の方が好きだった。
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「わたしのマトカ」が好きだから読んだ。 やっぱり外国のことを書いたエッセイはおもしろい! 日本人のことを不躾に「チーナ!」と呼ぶ風習?は、信じられない、と最初は思ったけれど その理由がなんてことなくて、グアテマラにはさまざまなな人種の人がいて、見た目が違うのは当然。だから人を身...
「わたしのマトカ」が好きだから読んだ。 やっぱり外国のことを書いたエッセイはおもしろい! 日本人のことを不躾に「チーナ!」と呼ぶ風習?は、信じられない、と最初は思ったけれど その理由がなんてことなくて、グアテマラにはさまざまなな人種の人がいて、見た目が違うのは当然。だから人を身体的特徴で呼ぶことになんの悪意も意図もない、と。 日本は単一民族の単一言語を持つ国家で、特に東京にいると他人と自分を比べがちだから 身体的特徴で人のことを呼ぶなんて差別的だ!と悲しい気持ちになったけれど、その真逆だった。 身体的特徴で差別する日本人だから、この言動を差別的だ、と思ってしまうのだ。 グアテマラの人たちはその手前にいる。 他人との違いを意識せず…というかそもそも認識せずに人と接している…そこから生まれる関係やコミニュケーションはどんなものだろう…と興味と憧れが入り混じった気持ちになった。 また行ってみたい国が増えてしまった!
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わたしのマトカが面白かったので、手に取った片桐はいりさんと弟さんのエッセイ。 前作同様に、現地の人や空気感が素直に伝わってくる作品。 飾らない文章も魅力的です。
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図書館でふと目にとまり、借りた本。 いぜん、もぎりの本を読んで以来の片桐はいりさん。 グアテマラにいる実弟さん。 すごい、アクティブかつアグレッシブ。 読んで思うのは。。 アンティグアの人々は、人間だなー。。と。 日本で言えば、昭和の下町? 今の日本には絶対ない世界。 いろい...
図書館でふと目にとまり、借りた本。 いぜん、もぎりの本を読んで以来の片桐はいりさん。 グアテマラにいる実弟さん。 すごい、アクティブかつアグレッシブ。 読んで思うのは。。 アンティグアの人々は、人間だなー。。と。 日本で言えば、昭和の下町? 今の日本には絶対ない世界。 いろいろな生活での不便さがあるものの、それを全然平気と思う方ならば、生きやすいだろうな。。 今の日本が失ってしまったものが、ある気がした。 とりあえず。。 ウエウエテナンゴのコーヒーが飲みたいぞ!!
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旅行の回想とともに片桐さんの家族観、面白い幼少期が垣間見えた。 外国人の人たちと触れ合ったときの、なんとも言えないやさしさとか人間らしさ、なつかしさを思い出してくれる本でした。 おもろい。
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いくえに借りた 前著「わたしのマトカ」の方が片桐さんの魅力がうまく引き出されているように感じた。家族のこと、っていうのはどうしても何かうまく伝えにくいニュアンスとか遠慮とか、そういうものが入ってしまうからかなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
エッセイ。グアテマラ。海外。旅行。家族。『波』2016.2、カゲロボ日記にて。片桐はいりさんが弟さんの住むグアテマラへ訪れた時の話。旅行でもあり、家族の話でもあり。活発で陽気で、それでいてせかせかしてないし押しつけがましくもない。読んでるとグアテマラの匂いがするよう(行ったことないのに)元気になる。父親との別れと、その血の流れを感じる章がとてもいい。
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片桐さんの本は2冊目。今回も旅のエッセイ本かと思いきや、どちらかというと家族のことの比重が大きめの一冊。グアテマラに住む弟とその家族とのエピソードが満載で、日本の日常と結びつけながら話を進めていく片桐さんの表現は素朴で温かいです。 グアテマラはあまり裕福な国ではなさそうだけれど、...
片桐さんの本は2冊目。今回も旅のエッセイ本かと思いきや、どちらかというと家族のことの比重が大きめの一冊。グアテマラに住む弟とその家族とのエピソードが満載で、日本の日常と結びつけながら話を進めていく片桐さんの表現は素朴で温かいです。 グアテマラはあまり裕福な国ではなさそうだけれど、寝たいときに寝る(シエスタ)、時間にしばられない(テレビさえ定刻にはじまらない)、他人が家に出入りするが気にしない…となんとも心が豊かになりそうな環境。 お気に入りの話は、フェルナンド(小)が片桐さんのために用意したプレゼントの話と、弟さんがグアテマラの家にいつか訪れる実母のためにお風呂を手作りしている話、そして本の一番最後、奥様がお父様の遺骨に、グアテマラは花が安いから、いつでもたくさん飾ることができると自慢するところ。
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