グアテマラの弟 の商品レビュー
片桐はいりが味のあるエッセイを書く、と聞いて読んでみた一冊。なるほどアイドルがブログに書き散らしている頭の痛くなるような文章とはレベルが違う。レベルが違うが面白いかどうかはまた別の話で、ぼくはぴんとこなかった。嫌いではないが、これといってひっかかるものも感じない。レベルではなくて...
片桐はいりが味のあるエッセイを書く、と聞いて読んでみた一冊。なるほどアイドルがブログに書き散らしている頭の痛くなるような文章とはレベルが違う。レベルが違うが面白いかどうかはまた別の話で、ぼくはぴんとこなかった。嫌いではないが、これといってひっかかるものも感じない。レベルではなくて、好みの問題。
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面白い。片桐はいりが書いているを想像すると120パーセント面白いけど万が一片桐はいりという人を知らなくても100パーセント面白いと思う。テンポよくて読みやすい。
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はいりさんの肩肘張らない自然体の文章がすっと入ってくる。 言葉は喋れなくても、現地の人たちと心を通わせているのがよく分かる。 つくづく物怖じというのを知らない人なんだなぁ。羨ましい。 帰りの飛行機で、涙に濡れたエピソードが印象的だった。 悲しい訳でもなくて、嬉しい訳でもなくて、 ...
はいりさんの肩肘張らない自然体の文章がすっと入ってくる。 言葉は喋れなくても、現地の人たちと心を通わせているのがよく分かる。 つくづく物怖じというのを知らない人なんだなぁ。羨ましい。 帰りの飛行機で、涙に濡れたエピソードが印象的だった。 悲しい訳でもなくて、嬉しい訳でもなくて、 寂しい訳でもなくて、でも寂しくない訳でもない。 うん、分かるよ、その気持ち。 グァテマラに、その気候のようにカラリとした人たちに、 心を動かされたんだよね。
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グアテマラの古都・アンティグアで暮らす弟を、13年ぶりに訪ねる旅に出る。舞台、映画、テレビなどで活躍する著者が旅と家族について綴ったエッセイ。 著者の弟はアンティグアに仕事と家族を見つけ、現地に根を張りグアテマラ人として生きている。スペイン語学校を主としながら入口では薬屋を営み...
グアテマラの古都・アンティグアで暮らす弟を、13年ぶりに訪ねる旅に出る。舞台、映画、テレビなどで活躍する著者が旅と家族について綴ったエッセイ。 著者の弟はアンティグアに仕事と家族を見つけ、現地に根を張りグアテマラ人として生きている。スペイン語学校を主としながら入口では薬屋を営み、時に日本人旅行者のたまり場になり、時に定食屋になるような弟の家での滞在記のため、このエッセイは観光目的の旅行記とは違う趣がある。言葉は通じなくても地元の人々と関わり合い、庶民の生活を垣間見た驚きや感動が、楽しく描かれている。 常に旅のことを考えている私だが、南米という地は目的地候補としてあまり考えたことがなかった。そもそも何があるのか、どんな人が暮らしているのか等知らないことばかりである。そんな私に、素晴らしい点も良くない点も含めて様々なことをエッセイが教えてくれた。新しいことを知って世界が広がる、まさに本の醍醐味を味わうことができる一冊だった。
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グアテマラにいる弟さんのところへの訪問記。はいりさんの視点で書かれているから、出来事全てが楽しく、どんどん読み進められた。日本にいてもグアテマラにいても変わらない姿勢で日常に飛び込んでいる。それにしても家族それぞれが個性がありやりとりが面白いなぁ☻
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現地滞在記、というよりも 家族の暖かさを感じる物語です 気負いがなくて 自分の世界を持っている人です 現地の人ばかりの中で 温泉に入るっていうのが笑える さすが、女優( ´艸`)
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はいりさんの文章はわかりやすくて、しかもドラマがある。小説ではないから、それは、はいりさんの感受性そのものだと思う。 親密でなかった家族が、グァテマラで結婚した弟をめぐって新たな距離感を持ち始める。はいりさんの人への視線は暖かく、親密だ。きっと、べたべたしないけど付き合いやすいひ...
はいりさんの文章はわかりやすくて、しかもドラマがある。小説ではないから、それは、はいりさんの感受性そのものだと思う。 親密でなかった家族が、グァテマラで結婚した弟をめぐって新たな距離感を持ち始める。はいりさんの人への視線は暖かく、親密だ。きっと、べたべたしないけど付き合いやすいひとなんだろうな、と思わせる。 最後に意外な(?)ひとがあとがきを提供しているのもおもしろかった。
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グアテマラの弟、は何かの比喩とか象徴的なものだと思っていたら、本当に片桐はいりの弟はグアテマラで生活していた。軽快にいきいきと、あちらの文化を尊重したタッチ。そして随所にある家族への思い。読みやすく、読後感もよい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自己顕示に走らず控えめに、それでいて卑下するほどでもなく程良く自分のことを面白おかしく綴るその文才に恐れ入りました。とにかく読んでいて嫌味がなく素直に楽しめた一冊。
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個性派女優で知られる片桐はいりさんのエッセイ。 本業ではないし、俳優の人が書いたものだから、それなりのものなのだろうと思っていた、がっ、めちゃくちゃ文書が上手だった。 とてもシャープでこざっぱりとしているけど、印象に残る文章を書く人だなと思った。 ぎくしゃくとした姉弟間だった...
個性派女優で知られる片桐はいりさんのエッセイ。 本業ではないし、俳優の人が書いたものだから、それなりのものなのだろうと思っていた、がっ、めちゃくちゃ文書が上手だった。 とてもシャープでこざっぱりとしているけど、印象に残る文章を書く人だなと思った。 ぎくしゃくとした姉弟間だった10代、20代を経て、古都アンティグアに移住した弟。 ある夏、姉は十三年ぶりに弟を訪ねる旅に出る、という片桐さんのエッセイ。 時間は時計を身につけて確認するもんじゃない、道行く人に聞くものさ、とのんびりルーズに大らかに陽気に過ごすラテンの人たちと、日本人特有の生真面目差が、ラテンの国でも抜けきれない片桐さんとのやり取りが面白い。 面白くて、ちょっと切ない。 そんな感じのエッセイ。 何冊かエッセイを書かれてるようなので、図書館でかりてまた読みたいなと思った。
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