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自分の小さな「箱」から脱出する方法 の商品レビュー

4.3

832件のお客様レビュー

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    382

  2. 4つ

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  3. 3つ

    99

  4. 2つ

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2010/02/19

今回、私は課題書籍として『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を選んだ。その理由は、「箱」というキーワードが気になったからである。私はビジネス書や自己啓発本に興味があったので今まで様々な本を読んできたが、「箱」と呼ばれるものから想像できるものは特になかった。そのような新しい概念を...

今回、私は課題書籍として『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を選んだ。その理由は、「箱」というキーワードが気になったからである。私はビジネス書や自己啓発本に興味があったので今まで様々な本を読んできたが、「箱」と呼ばれるものから想像できるものは特になかった。そのような新しい概念を取り入れたこの本をぜひ読んでみたいと思い、手にとった。感想を以下に述べていく。 この本は268ページもあるが、言いたいことはシンプルであるように感じた。ただし、抽象的な概念を扱う上で、それを小説仕立てで読みやすくしているために長くなってしまったのだろう。本のタイトルにもあるように、この本は「箱」についての話である。「箱」というのはもちろん比喩表現であり、本文中では、『「箱」の中に入っている』ことを「自己欺瞞」と訳している。そして、この「箱」の中に入ってしまう仕組みとその「箱」の外に出る方法を紹介している。本書の言葉を用いると、自分への裏切りから自己正当化・共謀までの流れと、相手に逆らうのをやめて箱の外に留まるために努力をする方法である。私の解釈では、本書で最終的に伝えたいことは、「行動よりも深い位置にある気の持ちようを変えることで、他者を尊重しながら貢献することができ、人間関係が良好になり、ひいては個々人のパフォーマンスが向上する」ということである。 私はキャリアプランを考える上で、当然ながら行く行くは重要なポストで多くの人をマネジメントする立場に就きたい。そのような意味で、仕事に本気で打ち込む主人公には感情移入が容易だった。一連のミーティングの中ではまるで自分が主人公の立場で、箱について何も知らない状況から実例を通して教えてもらうかのように感じられた。さらに、主人公が自分の体験を振り返りながら感じたように、私自身も過去の実体験を思い出しながら、自分自身が「箱」の中に入っていたのではないかということについて考えた。バドが言うように、私は「箱」の中にいることもあれば「箱」の外にいることもあった。そして、そのときまで自分自身には問題があると考えていなかった自分に気がついた。自分のことを棚にあげて、他者の行動を批判する。それが自分自身を正当化するための言い訳となる。しかし、そのような「箱」の中にいる自分に気がついた瞬間、新たな視点で他者を見始めることができた。これが本書で言われている、「箱」の外に出る瞬間なのであろう。本書で指摘されているとおり、問題は、自分自身がその問題を抱えていることに気づいていないという事実である。本書はその問題に関しての気づきを与えてくれたという点だけでも大変意義深い。 私は今まで向上心を基に、自分の弱味はできるだけ改善しようとコミュニケーションに関する本などを読んできた。それらは確かに人間関係において即効的に役に立ちそうなテクニックであった。しかし、本書ではそのような小手先のテクニック(行動)よりも深いところに改善点があることを教えてくれた。それが「箱」という概念であり、これを疎かにしては同じ行動をしても全く違う影響を与えてしまうことがわかった。本書では、「相手が自分をどう感じているか」が重要である、と書かれていた。これはとても本質を突いているように感じた。言われてみるとわかるのに、そこに焦点をあてずに目先の行動を変えようとしてしまう。そのようにならないためにも、「人をものとしてではなく、一個の独立した人間として尊重する」ということが重要になってくる。結局、行動自体が劇的に変わるわけではなく、気の持ちようなのである。 この「箱」という概念は、ザグラム社で適用されていたように組織全体で大きな効果がある。多数の人がそれを理解して実行することで相乗効果が生まれるからだ。本書で言われているように、「自己欺瞞」は細菌のように組織内に蔓延してしまう。そのような問題は、リーダーシップやマネジメントに大きく関わってくる。しかし、原因はシンプルであり、各個人の中にある。つまり、組織内の一人一人が、少しずつ「箱」の外にいられる関係を広げていこうと意識することが重要になってくる。 最後に、本書を読んで、私自身の生活にどのように活かしていくか考えてみた。というのも、このような本から新たな気づきを得られたとしても、実際に行動に活かしていかないと何の役にも立たないからだ。特に、この「箱」のような行動よりも深い位置にある概念は、意識していないとすぐに忘れてしまいそうなものである。ゆえに、巻末にあるように普段からの気の持ちように気をつけながら、自分の感情に背かないように一つ一つ行動に移していきたい。

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2010/01/19

人間誰しも箱に入ってしまう時がある。少しでも長い時間、箱の外にいられるように。みんなを愛せるように。そうなりたい。

Posted byブクログ

2010/01/17

面白い! 自己欺瞞と自己防衛と周囲との軋轢、孤独感との関係が見事に説明されている。 訳が固くて、文章を噛み砕くのがめんどくさいが、 箱という概念は大変面白く、今後の人生構築に大変役に立つ視点と思考だと思った。

Posted byブクログ

2010/01/08

気づかないうちに入ってしまっている「箱」。 抜け出すのには時間がかかったとしても、その存在を知るだけでも相当これからの人生が楽しく、充実したものに変わるはず! 周囲の環境や、メンバーに不満を持っている方、一読の価値有り。

Posted byブクログ

2010/05/10

初めて読んだときは、★1だった。 が、しかし... 前回は速読(拾い読み)だったが、今回は精読をしてみた。 すると、速読ではぜったいに分からない重大なことに気づいた。 この本は、ストーリーに自分の経験を照らし合わせながら読むことで、 自分では気付くことがほぼ不可能な「客観的...

初めて読んだときは、★1だった。 が、しかし... 前回は速読(拾い読み)だったが、今回は精読をしてみた。 すると、速読ではぜったいに分からない重大なことに気づいた。 この本は、ストーリーに自分の経験を照らし合わせながら読むことで、 自分では気付くことがほぼ不可能な「客観的視点」を与えてくれる。 その客観的視点から、どうすれば人間関係はうまくいくのかを、ダメになる仕組みから始まり、その対策を丁寧に示してくれる。 続編が出ていることを知ったので、早速注文してしまった。 1回読んだだけではまだ理解しきれないところがあるので、両書とも重読をしていきたいと思った。 自分の裏切り  1.自分が他人のためにすべきだと感じたことに背く行動を、    「自分への裏切り」と呼ぶ。  2.一旦自分の感情に背くと、周りの世界を自分への裏切りを    正当化する視点から見るようになる。  3.そうすると、現実を見る目が歪められる。  4.したがって、自分の感情に背いたときに、箱に入る。  5.時が経つにつれて、いくつかの箱を自分の性格だとみなすようになり、    それを持ち歩くようになる。  6.自分が箱の中にいることによって、他人をも箱の中にいれてしまう。 箱から脱出するには... ●他人に抵抗することをやめたとき、箱の外に出ることができる。 ●自分の素直な感情に気づけたとき。

Posted byブクログ

2010/02/11

身の周りの人間関係は実はすべて自分が原因で引き起こしていることに気づかせてくれる『自分の小さな「箱」から脱出する方法』。 あなたをとりまく人間関係のトラブルを、一挙に解決する考え方を紹介。

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2010/01/04

 小説調で話が進められる自己啓発本。いかにもアメリカチックなスタイルなので、芝居がかった展開にイラッとくることもなくはないが、基本的には読みやすい書。本書は理論の解説であり、具体的な方法論は続編に書かれているようだが、これだけ読んでも充分価値はある。  内容はコミュニケーション論...

 小説調で話が進められる自己啓発本。いかにもアメリカチックなスタイルなので、芝居がかった展開にイラッとくることもなくはないが、基本的には読みやすい書。本書は理論の解説であり、具体的な方法論は続編に書かれているようだが、これだけ読んでも充分価値はある。  内容はコミュニケーション論。人と付き合う中で生まれる様々な軋轢、ストレスといったものがなぜ生まれるのか、それを改善するにはどうしたらいいのかということを、たった一つの視点を元に解き明かしていく。答えは一つ、「箱」から出ること。

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2009/12/30

物語の形式で、人間関係のいざこざの原因を追求していく。 自分の保身ばかり考えていると(『箱』の中に入ってしまうと)、相手のことを人間でなく、モノのように扱ってしまうので、そこからトラブルに発展する。 →相手を人間として見られるようになれば、あらゆることが成功する。 言っている...

物語の形式で、人間関係のいざこざの原因を追求していく。 自分の保身ばかり考えていると(『箱』の中に入ってしまうと)、相手のことを人間でなく、モノのように扱ってしまうので、そこからトラブルに発展する。 →相手を人間として見られるようになれば、あらゆることが成功する。 言っていることは当たり前なのでちょっと期待ハズレなんですが、まあなかなか実行出来てる人は少ないのよね。 というわけで星3つ。

Posted byブクログ

2010/01/31

箱に入るという状況がいかに無駄で相手を無視し、 自分を見失う事になるか分かった。 この本すごい! どんな人間関係にも教科書として使える!

Posted byブクログ

2009/12/19

おすすめが多かったので。 う~ん・・・もっと人間関係に悩んだときに読めばよかったかも。 あえて一言でいうなら 「すべては自己責任」 ってことかな。 周囲の人を物として見ないこと。 いやな感情とかは自分が思っている以上に相手に伝わっていること。 を学んだ一冊。 人に優しく...

おすすめが多かったので。 う~ん・・・もっと人間関係に悩んだときに読めばよかったかも。 あえて一言でいうなら 「すべては自己責任」 ってことかな。 周囲の人を物として見ないこと。 いやな感情とかは自分が思っている以上に相手に伝わっていること。 を学んだ一冊。 人に優しくなれるかも?

Posted byブクログ