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7月24日通り の商品レビュー

3.5

143件のお客様レビュー

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2013/06/14

恋愛小説の分類には入らない本だと思う。主人公の心のザワザワ感がとても伝わり一気読みできた。独身で平凡な毎日じゃつまらないもんね、と思うが「失敗したくない」と、一歩を踏み出せないもの。 意外なラストも良かった。

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2013/05/16

借りたので気軽に読んで、さくっと読みおえた。恋愛系だが、なんだか切なく、浮いた感じでもないところが個人的にはすき。

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2013/04/11

タイトルが私の誕生日なので即、買わせていただきました(笑)。 地味で目立たない女性が主人公で、いろんな形の恋に出会っていきます。王道な展開を想像していたのですが尽く外れましたね。他の恋愛小説とは一味違う現実性が見応えありました。主人公の恋に対する姿勢には女性に限らず、男性にも励ま...

タイトルが私の誕生日なので即、買わせていただきました(笑)。 地味で目立たない女性が主人公で、いろんな形の恋に出会っていきます。王道な展開を想像していたのですが尽く外れましたね。他の恋愛小説とは一味違う現実性が見応えありました。主人公の恋に対する姿勢には女性に限らず、男性にも励ましてくれると思います。私も前向きな姿勢で挑みたいものです。 吉田修一さんは同じ県、高校出身なので大変嬉しいですね。進んで他の作品も読んでいきたいです。

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2013/03/03

主人公が、間違った道を選ぶか、間違わないように生きる道を選ぶのか。物語のラストシーンでその価値判断が主人公にとっての分岐点になったのかどうかというところにこの作品の主題があるのだと思いますが、そんなことより、自分の住む街をリスボンの街並みに重ね合わせるという発想がすごくインパクト...

主人公が、間違った道を選ぶか、間違わないように生きる道を選ぶのか。物語のラストシーンでその価値判断が主人公にとっての分岐点になったのかどうかというところにこの作品の主題があるのだと思いますが、そんなことより、自分の住む街をリスボンの街並みに重ね合わせるという発想がすごくインパクトがあって、それだけで読む価値があったなと感心しました。

Posted byブクログ

2013/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

地味オンナの吉田氏による地味オンナのための本! めぐみの「間違ったことをしたくない」という気持ちは地味オンナなら誰でも共感できると思う。 地味オンナは自分の立場も弁えているし、心得ている。 だけど妄想や空想したり夢だってみる。 だって 「わたしたちはどんなことでも想像できる、なにも知らないことについては」 だから。 でもチャンスがあればやっぱり間違ってても踏み出したいよねー。 田舎町程度でキラキラしていても大きな社会に出れば、どうだろう? 過去にキラキラしていた人はオトナになるとどうしてもその振り幅のせいで色褪せて見える。 それを実感している聡史と、過去の栄光を捨てられない亜希子。 間違ったことをすると決めた小百合。 きっとそれなりの結果に終わるのだろう。きっとそうだ。 夢はみれない。 でもどうか、小百合のような人が幸せになれますように。 だからどうか、聡史のような中途半端なキモチで小百合を振り回す人がいなくなりますように。 でも、 聡史が小百合を選んでくれることを夢みる。 と、田舎町出身の地味オンナな私は思うのでした。 追記:なぜ映画化で小百合が中谷美紀なのか、理解できない!

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2013/02/22

自分のことをあまりにも冷静に判断している主人公小百合。名前からくるイメージは清楚なお嬢様というこのギャップ。高校時代の憧れの先輩か、自分のレベルに合って一緒にいると落ち着く相手を選ぶのか。最終的には憧れの先輩を選ぶんだけど、おそらく先輩からは選んでもらえないであろう予想がつく。自...

自分のことをあまりにも冷静に判断している主人公小百合。名前からくるイメージは清楚なお嬢様というこのギャップ。高校時代の憧れの先輩か、自分のレベルに合って一緒にいると落ち着く相手を選ぶのか。最終的には憧れの先輩を選ぶんだけど、おそらく先輩からは選んでもらえないであろう予想がつく。自分の殻をやぶることで、周りのものに振り回されてきた自分から抜け出していける、新しい自分へのステップアップですね。 けしてハッピーエンドな感じではないんだけど、希望を持つ事ができる作品でした。

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2013/02/10

すごく好きな恋愛小説だった。 主人公の小百合はすごく繊細で、読んでいて何度も胸がぎゅうっとなにかにいたぶられたようで苦しかった。うまくいってほしいのに、うまくいかなくてもやもや。私も、聡史や亜希子みたいにきらきらとした存在じゃないから、どちらかといったら絶対的に小百合寄りの恋愛...

すごく好きな恋愛小説だった。 主人公の小百合はすごく繊細で、読んでいて何度も胸がぎゅうっとなにかにいたぶられたようで苦しかった。うまくいってほしいのに、うまくいかなくてもやもや。私も、聡史や亜希子みたいにきらきらとした存在じゃないから、どちらかといったら絶対的に小百合寄りの恋愛をするのかな、なんて思ったりもした。 あとがきを読んで、初恋もまだの小娘が言うのもなんともおこがましいけれど、恋愛観において、吉田修一さんと考えがなんとなく似ているように思えてドキドキ。 だから、この先吉田修一さんのような女性観を持った男性に出会いたい、だなんてちょっとばかかなぁ。 『わたしたちはどんなことでも想像できる、なにも知らないことについては。 』 この言葉に免じて、こんなばかな考えを許してほしいです(笑)

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2013/01/14

軽妙に心をえぐる、人に知られたくない核心が散りばめられている物語。そうなんだ、「間違えなくない」んだ、でも、という感じが爽快。

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2013/01/03

普通のOLが憧れだった昔の先輩に会って恋に落ちて…という話かと思っていたがそうではなく。昔の先輩は格好いい外見はそのままだけど、昔の彼女(既婚)とくっついたり、フラれたら主人公に告白したりと情けない。主人公が東京に向かう段になって昔の彼女が離婚。その彼女のところに先輩が行くだろう...

普通のOLが憧れだった昔の先輩に会って恋に落ちて…という話かと思っていたがそうではなく。昔の先輩は格好いい外見はそのままだけど、昔の彼女(既婚)とくっついたり、フラれたら主人公に告白したりと情けない。主人公が東京に向かう段になって昔の彼女が離婚。その彼女のところに先輩が行くだろうと分かっていながら主人公は新幹線に乗る。「間違ったこと」をした先に何があるのか、という話な気がする。

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2012/10/08

選ぶにあたって特に意識していたわけではないけど、この小説「桐島、部活やめるってよ」の登場人物の「その後」的な、かつ「ここは退屈迎えに来て」のイケてる椎名くんが東京に出てたら、そして椎名くんを慕う女の子が地元に留まっていたら、というような話。この二作品(「桐島」は映画鑑賞)との対比...

選ぶにあたって特に意識していたわけではないけど、この小説「桐島、部活やめるってよ」の登場人物の「その後」的な、かつ「ここは退屈迎えに来て」のイケてる椎名くんが東京に出てたら、そして椎名くんを慕う女の子が地元に留まっていたら、というような話。この二作品(「桐島」は映画鑑賞)との対比で読めたのは味わいが深まって良かった。 主人公は、地方に留まり就職したぱっとしない女性で、東京で就職した憧れの先輩と、その元彼女の衛星のような扱いをされていて、更に、今のところ地元の大学にいて将来定まっていない、主人公の美形の弟とその彼女の成り行きを主人公に絡ませてたりする。構成巧み。面白かった。

Posted byブクログ