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7月24日通り の商品レビュー

3.5

143件のお客様レビュー

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    16

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2016/09/08

頭で考える以上に自分の感性にぴたっと来て気に入る本が有りますが、これはそんな感じです。結構平凡な恋愛小説、しかも恋愛自体がテーマで登場人物同士の深い関わりが有るわけでは無いので感動とかは皆無なんですが、恋愛そのものへの恐れや渇望、もっといい対象が有れば、それまでいいと思っていたも...

頭で考える以上に自分の感性にぴたっと来て気に入る本が有りますが、これはそんな感じです。結構平凡な恋愛小説、しかも恋愛自体がテーマで登場人物同士の深い関わりが有るわけでは無いので感動とかは皆無なんですが、恋愛そのものへの恐れや渇望、もっといい対象が有れば、それまでいいと思っていたものが色褪せて見えたりとか、「あ、なんか分かる」という感じでした。

Posted byブクログ

2016/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

長崎が舞台の映画「7月24日通りのクリスマス」の原作。 さえない女が、高校時代モテてた先輩との不釣り合いな恋に悩むなか、自分の唯一の誇りである弟が、自分と似たタイプの冴えない彼女を連れてきて、さらにその彼女が妊娠してしまい…というストーリー。 「間違ってもいいからこの恋を選ぶ」ってどんな気持ちだろう。度胸あんなーって目で見てしまうが。けどなんか好き。 こうして読むと、映画も原作のイメージそのままで、いい出来だったんだなー。

Posted byブクログ

2016/01/04

自分の住む街を、ポルトガルのリスボンの街並みに重ねるちょっと地味なOL・小百合が主人公の恋愛始動小説。タイトルの『7月24日通り』は、実際にリスボンにある通りの名称。 物語の途中までは、もどかしさのみ漂う展開だったのが、バスの中で自分の色を尋ねられるところからストーリーが急展開す...

自分の住む街を、ポルトガルのリスボンの街並みに重ねるちょっと地味なOL・小百合が主人公の恋愛始動小説。タイトルの『7月24日通り』は、実際にリスボンにある通りの名称。 物語の途中までは、もどかしさのみ漂う展開だったのが、バスの中で自分の色を尋ねられるところからストーリーが急展開する。間違えたくないという思いが強すぎる彼女のラストシーンの選択は、読んでいる私にも勇気を与えた。「わたしたちはどんなことでも想像できる。なにも知らないことについては。」って言葉が印象深い。

Posted byブクログ

2015/12/26

地味で、自分の世界観のなかでひっそりと毎日を楽しもうとする主人公。正直、ちょっと読んでてイライラするタイプの女性だけど...。間違えてるということを分かった上でも飛び込んでいく最後の姿は少しスッキリ。自分の殻を破ることは大事ですね。

Posted byブクログ

2015/10/31

暮らす街をリスボンに見立て 密かに楽しむ、いたって地味めな主人公。 憧れだった かつて輝いていた彼と 再会したのだけれど・・・。 うまい。にくい。吉田さんッ。 各章に仕込まれている構成も。 胸に巣食う 心理描写も。 心掴まれた〜。 過去に囚われるな! 間違いを恐れるな! リ...

暮らす街をリスボンに見立て 密かに楽しむ、いたって地味めな主人公。 憧れだった かつて輝いていた彼と 再会したのだけれど・・・。 うまい。にくい。吉田さんッ。 各章に仕込まれている構成も。 胸に巣食う 心理描写も。 心掴まれた〜。 過去に囚われるな! 間違いを恐れるな! リスタート、したらいいだけ!! 全員に 、エールを贈りたくなる お話でした。

Posted byブクログ

2015/07/12

あまりピンとこなかった。。。 けど、地味な子でも恋の主役になれるんだよ!というエール的な雰囲気はやや感じれた、かな? これからどうなっちゃうのか後日談が気になるー

Posted byブクログ

2015/05/27

ヒロインは自分のことを完全に脇役だと思っているフシがあり、自分の住んでいる街とリスボンを勝手に重ね合わせて「7月24日通り」とか心の中で呼んでいたりして、ちょっと痛い。 それでも、その心理描写が繊細で、最後に勇気を出せたところが良かった。 リスボンと地形が似通っている港町ってどこ...

ヒロインは自分のことを完全に脇役だと思っているフシがあり、自分の住んでいる街とリスボンを勝手に重ね合わせて「7月24日通り」とか心の中で呼んでいたりして、ちょっと痛い。 それでも、その心理描写が繊細で、最後に勇気を出せたところが良かった。 リスボンと地形が似通っている港町ってどこだろう? モデルにした街があるのか、ないのか判らないけど、ちょっと行ったみたくなった。 勇気を出して選んだ小百合ちゃんのその後も気になるけど、あの部分で終わっているのが余韻があっていい。

Posted byブクログ

2015/05/27

転勤族だったし、大人になってからも、一所に落ち着いていないので、街と自分は決して同化しない。そのため私の主人公小百合に対する理解度は低い。昔の彼、昔のあこがれの君に、焦がれるものなのかな。

Posted byブクログ

2016/03/30

自分の住んでる町をリスボンに置き換えて生活するのってわりと楽しそうだなと思いました。ちょっと暗いけど…。 残念な女性が主人公。地味とか垢抜けないというより、残念という表現のがしっくりきます。 男性作家なのに女性目線で細やかに本田小百合という人物を動かしててすごいなぁと思いました。...

自分の住んでる町をリスボンに置き換えて生活するのってわりと楽しそうだなと思いました。ちょっと暗いけど…。 残念な女性が主人公。地味とか垢抜けないというより、残念という表現のがしっくりきます。 男性作家なのに女性目線で細やかに本田小百合という人物を動かしててすごいなぁと思いました。学生の頃をいつまでも引きずってるのは聡史や亜希子と見せかけて、一番引きずってるのは小百合ですよね。 弟に対する歪んだコンプレックスもアイタターという感じです。 残念な女が一度くらい間違ったことしようー!なんて冒険してみても得るものなんて無いと思います。女って本能的に狡い生き物だから、女性作家が書いてたらまた違ったラストになっただろうなと思います。小百合から聡史への想いって憧れのようなもので、理想的な彼氏が聡史ってだけということに気付かせていただろうなーと。ラストに見たのは女の狡さじゃなくて男の狡さだったかな。

Posted byブクログ

2014/11/28

さすがですね。 読みやすさ、リアルさ、ありそうな話、心理描写 全てにおいて素晴らしい。 普通に読めて、さらっとはまって す~っと終わってしまうが 良かったなぁーと思える作品です。

Posted byブクログ