7月24日通り の商品レビュー
昔読んだのでボンヤリだけど、優しい物語でした。 長崎とリスボンの街並みが重なる作者の描写が素敵でした。その後長崎に行った時にそういう気持ちで見てました。
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自分の住む町をリスボンに見立てて、洒落た名前で呼んで楽しんでいる本田小百合の物語だが、軽妙な文章が楽しめた.弟耕治はイケメンで女学生に人気があるが、小百合は地味な生活を送っている.同級生の亜希子や一つ上の聡史が登場して、話がやや盛り上がってくる.淡々とした話だったが、小百合の気持...
自分の住む町をリスボンに見立てて、洒落た名前で呼んで楽しんでいる本田小百合の物語だが、軽妙な文章が楽しめた.弟耕治はイケメンで女学生に人気があるが、小百合は地味な生活を送っている.同級生の亜希子や一つ上の聡史が登場して、話がやや盛り上がってくる.淡々とした話だったが、小百合の気持ちの描写が巧みで、若い女性の心持が分かるような気がした.瀧井朝世の解説が秀逸だ.
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吉田修一が大好きなので、あらすじも読まず購入。 内容は、恥ずかしながら少し自分の今の状況とかぶって、 心にクリーンヒットしてしまった。ラストの小百合の行動は、今までのどんな小説にもなかった展開で、どんでん返しというわけでもないけれど、リアルで、この先どうなる!?と、つい主人公にな...
吉田修一が大好きなので、あらすじも読まず購入。 内容は、恥ずかしながら少し自分の今の状況とかぶって、 心にクリーンヒットしてしまった。ラストの小百合の行動は、今までのどんな小説にもなかった展開で、どんでん返しというわけでもないけれど、リアルで、この先どうなる!?と、つい主人公になった気分になる。
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途中まで、友達の頭の中覗いてるみたいでなんかびっくりした。卑屈な加減がリアルで。 でもラストというか思ってた感じと違った。 私が想像してたより、この主人公はめぐみも含め前向きな感じやった。
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今まで何度もあれが間違っていたんだと後から気がついていた私にとって「間違ったことをしてみるよ」と一歩を踏み出す小百合は賢い勇気を持った主人公に思える。それがこの本のいいところだった。残念ながら横道世之介の爽快な読後感はなかった。
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「最後の息子」を彷彿させるような作風。 本来、吉田修一の良さはこのような作品にでると思います。 「悪人」や「怒り」のイメージが強い人には物足りなく感じるのかもしれませんが、日常の中の非日常に寄り添った、まるで青春のような作品でした。
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さらっと読み終わりましたが、目立たない女の子の日常から行動を起こすまでの女心を吉田修一男性が書いてると言う事がなんか信じられないと言うか凄いなって思った。
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正直あらすじの『傑作恋愛長編』というにはあまりにも物足りない。なんか登場人物が誰も好きになれない。特に主人公小百合が、地味で大人しいくせに妙にエキセントリックで大胆なところがあり、キャラクターとして掴みどころがない。ラストも個人的には『逆』だった方が良かった。ただ第10章の情景は...
正直あらすじの『傑作恋愛長編』というにはあまりにも物足りない。なんか登場人物が誰も好きになれない。特に主人公小百合が、地味で大人しいくせに妙にエキセントリックで大胆なところがあり、キャラクターとして掴みどころがない。ラストも個人的には『逆』だった方が良かった。ただ第10章の情景は美しく、そこは作者らしい。また各章の不思議なタイトルの意味は、ネタバレ見るまで気が付かず。こういう仕掛けも作者らしい。要所要所流石だなと思いつつも、面白味はイマイチだった。漂う雰囲気は嫌いではないのだが....
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
情景描写とか、本当に上手だなあと思う。こんなに軽めに読めてしまう小説なのに、筆力を感じる。流石だな。自分だと、きっと隣にいて呼吸をするのがらくな方の彼を選んでしまう一方で、冒険をしてみれば良かったなって後から色んな妄想が膨らみそうだけど、未来って誰にもわからない。だから人生なのかもしれない。
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3.3好きな話かな。今を少し変えたいと誰もが生きている。間違っていても今を変えていきたい。恋愛だけじゃなくても。
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