獣の奏者(Ⅰ) の商品レビュー

上橋菜穂子【著】

2012/12/24

平易な文章で、実に豊かな物語を描いてるし、
エリンを通して見えてくる世界に深く惹きこまれる。

87点

2013/06/06

今日は、１時間目の終わりと２時間目の終わりの１０分休憩のときに、それぞれ同じ理由で二人の女子生徒が図書室に駆け込んできて、急いで１冊の本を返却し、次に借りる本を探してカウンターに持ってきて、急いで帰っていきました。
二人が言うには
「今日のお昼休み、短大に行く生徒対象に何か話があるんやって！
お昼休み図書室来れへんし、今借りに来た～」・・・らしいです。

今日の昼休みがだめなら、放課後でも明日（明日の土曜日は登校日）でもいいのにと思いますが、たぶん10分休憩のときにも読みたいのでしょう。
わかります。その気持ち。
１時間目終了後に返却されたのがこの本です。
そして、借りていったのがこの第２巻。

返却してくれた本は
上橋菜穂子さんの「獣の奏者　Ｉ　闘蛇編」

進学が決まって、「何か簡単に読める本で面白い本でお薦め本ないですか？」と聞いてきたので、
「これなんかどう？」と手渡したのがこの本です。
テレビでアニメ放映されていたようで、話を知っている生徒も何人かいるようですが、その生徒は知らなかったようで昨日借りていきました。
１０分休憩の中、急いでいたにもかかわらず
「もうすっごく面白かった。お母さん死なはる時なんかもうすごい。先生、次の巻借りていくし！」と第２巻を借りて走って教室に戻っていきました。ほど、この本は面白いです。

ファンタジーです。
可愛いファンタジーでなく闘いのファンタジーですね。

『母が指笛を鳴らしたとき、奇跡が起こった。
決して人に馴れず、また馴らしてもいけない生き物とともに生きる少女エリンの壮大な物語』
『獣ノ医術師の母と暮らす少女エリン。
ある日、戦闘用の獣である闘蛇が何頭も一度に死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう』

この処刑の場面が臨場感あふれ、すごいのです。
女子生徒が放課後まで、ましてや明日まで続きが待てなかった気持ち、とてもよくわかります。

女子生徒に・・・・
「楽しんでね(*^_^*)」

分類　913/ウ

2012/11/11

上橋菜穂子さんの作品にちゃんと出会ったのは多分この作品が最初です。ファンタジーという一言では片付けられない世界、人、文化、思惑、願い、希望、思い・・・・。大好きな本です。

2012/11/05

アニメで見たあと読んだ。
アニメでも母との別れのシーンでは目頭が熱くなったが、やはり読みながら胸が締め付けられた。

2012/11/04

これはやられた！

面白い！！！

主人公エリンの波乱万丈ぶりには容赦ないし、幸せな話ばかりではないのだけど、読ませ方がうまいというかなんというか・・・
世界がどっしりしている。

児童文学にないものものしさがきちんとあります。
しっかり裏側を書き、かわいさを武器にしない。
万能すぎない。

作者が子供から大人まで、年齢を問わずに読めるファンタジーとおっしゃっていますが、全くその通りで、重厚感があります。
政治の内部の部分、人同士の駆け引き、様々なものがファンタジーでありながらふんわりとした空気を作らせない。

これはお勧め！

ただし１、２巻セットでご用意ください。
めっちゃいいところで次巻に続くので、気になってしまいます。
文庫が講談社から出ています。

2012/10/25

アニメで観て、ぜひ本でもこの世界を堪能しなければ‼と思った気持ちを裏切らない本でした。
闘蛇や王獣という架空生物が登場するのに、
どこかの知らない国の昔話じゃないの？と錯覚してしまうくらいでした。

2012/10/01

読み応えがある、世界が構築されている、じわりじわりと染み入る。
決して明るくないし、恋愛要素も皆無なのに感動がとまりませんでした。

2012/09/24

面白かった。
児童書と言われてるようだけども？ほとんど意識することなく。子供でも平易に読めるとは思うけれども、いつ読むかによって受け止めることは全く違うだろうなと。

まだまだ、謎。というか「分からないこと」が多くあるけれども、それが「分からない、怖い」という方向でなく、徐々に、そういうことだったのか。と気付いていくことが、つまり成長ってことなんだろうけど、辛いことがあった中でも、そう主人公が成長していくのを、見ていることが心地いい。

２巻が気になる。

2012/09/21

児童書だけあってさくさくと読み易かった
もう少しご都合主義のハッピーエンドの方がよかったと思う

エリンと王獣の関係や親子の心理関係が描かれていて感情移入がしやすく面白かった
子供から大人まで楽しめる作品だと思う

2012/10/08

闘蛇とか王獣とかもっと詳しく知りたくなる。また、エリンの成長やこれからどうなって行くのか早く知りたい。