ワーキング・ホリデー の商品レビュー
2012.1.11 読破 『実際に甘やかしても甘やかさなくても、同じなの。 子供が思いどおりの行動をしなかったとき、好き嫌いをはっきり口に出したとき、親や周りの人は口を揃えて言うのよ。 ああ、甘やかしたせいだねって。 じゃあどっちに転んでもそう言われるなら、本当に甘やかした方が...
2012.1.11 読破 『実際に甘やかしても甘やかさなくても、同じなの。 子供が思いどおりの行動をしなかったとき、好き嫌いをはっきり口に出したとき、親や周りの人は口を揃えて言うのよ。 ああ、甘やかしたせいだねって。 じゃあどっちに転んでもそう言われるなら、本当に甘やかした方がマシだと思わない? だから親は力一杯甘やかしてほしいの バカな子供になるかもしれない。皆に笑われるかもしれない。 でも、少なくとも不幸な子供にはならないってことだけはあたしが証明できる 優しい思い出は、心を守る武器になるんだから』 『もったいないと思うのは悪くない。けど、金を払った以上は潔く楽しむことも覚えろよ うまいものや楽しいことに金を払うと決めたら、それを楽しむことに一生懸命になるってことだ』
Posted by
何度読んでも、夏休みの終わりごろのあたりで涙腺が決壊する。 進の、子どもらしい我慢の仕方、そしてその爆発のさせ方がどうしようもなく切ない。こんないじらしい子供なんていないぞ、と思いながらも、すべての子供が持つ「どうしようもない切なさ」(しかも本人は無自覚)が、愛おしくてたまらなく...
何度読んでも、夏休みの終わりごろのあたりで涙腺が決壊する。 進の、子どもらしい我慢の仕方、そしてその爆発のさせ方がどうしようもなく切ない。こんないじらしい子供なんていないぞ、と思いながらも、すべての子供が持つ「どうしようもない切なさ」(しかも本人は無自覚)が、愛おしくてたまらなくなる。 ヤマトの馬鹿さ加減は、普遍的な男性の馬鹿さ加減である。そこが描けるのは非常に女性的で、やはり坂木司は女性なのかな、と思ってしまう。 「仕事とあたしとどっちが大事なの」と女性に詰問されたときの正しい答えについては、まさにそのとおり!と膝を打つ思いだった。でも意外とこれが男には理解しがたいみたいなんだよなあ。 読み終わると心がほっこりする小説である。
Posted by
ホストだったヤマトの前に、子供だと言う進が現れる。お客様とトラブルを起こし、ホストを辞めることとなる。(オーナーはジャスミン、ホスト仲間に雪夜、お客のナナが心配してくれる) 進は料理が得意。夏休みの間、進が同居する。ジャスミンの紹介で宅急便「ハニービー・エクスプレス」に勤める事に...
ホストだったヤマトの前に、子供だと言う進が現れる。お客様とトラブルを起こし、ホストを辞めることとなる。(オーナーはジャスミン、ホスト仲間に雪夜、お客のナナが心配してくれる) 進は料理が得意。夏休みの間、進が同居する。ジャスミンの紹介で宅急便「ハニービー・エクスプレス」に勤める事になる。通称「ハチさん便」と呼ばれている。ヤマトはリヤカーで配達する。お客様の謎、進の友だち関係の謎、ケンカをしながら、親子らしくなっていく。
Posted by
さわやかで読みやすかったです! 文章もさくさく進めるし、あっという間に読めました。 その割にはテーマはしっかりしてて、ちょっと感動しました。 ヤマトのキャラが、口は悪いのに、すごくいいやつで、息子を可愛がろう、とか、そういう気持ちが立派で、これもうるっときます。 読みやすい割...
さわやかで読みやすかったです! 文章もさくさく進めるし、あっという間に読めました。 その割にはテーマはしっかりしてて、ちょっと感動しました。 ヤマトのキャラが、口は悪いのに、すごくいいやつで、息子を可愛がろう、とか、そういう気持ちが立派で、これもうるっときます。 読みやすい割りに、満足感大きいです。
Posted by
平和な背景に、なんとなくぎこちない。 お父さんと息子とはこんな感じなのか。 私が知らない世界。 親切な人がいる、結構捨てたもんじゃないな。という方が大きい。
Posted by
ずっと読みたくて、やっと手に入れた本。 「初めまして、お父さん」 この一言から始まった、親子の夏。 かなり好きな作品だった。 ミステリー要素はないけど、 心があったかくなる作品。 久しぶりに☆5つ付けちゃおう
Posted by
大体予想通り、というか円満なストーリーなので、「これでなければ!」というのはないんだけども、やっぱり読後感が良いというのは大切なのである。
Posted by
「はじめまして、お父さん。」 最初のあらすじは、 ホストやってたヤンキー上がりの男・ヤマトの所に突然、自分を「お父さん」と呼ぶ進(10歳)が「夏休みの間だけお父さんがどんな人間が知る為に一緒に暮らす」と、やってきた。 初めて会い存在すら知らなかった息子に戸惑いつつ、2人暮らし...
「はじめまして、お父さん。」 最初のあらすじは、 ホストやってたヤンキー上がりの男・ヤマトの所に突然、自分を「お父さん」と呼ぶ進(10歳)が「夏休みの間だけお父さんがどんな人間が知る為に一緒に暮らす」と、やってきた。 初めて会い存在すら知らなかった息子に戸惑いつつ、2人暮らしが始まる、そんな父と子のひと夏の話。 可愛い話だから、悪くはないです。あと、ミステリーじゃないです。 主人公のヤマトが元ヤンで人情に厚いというか、優しいんだよなぁ。 この人が書く主人公はややヘタレなイメージがあったので、今回は珍しいなと思いました。 印象は、野良犬と子犬。子ども、しっかりしすぎだろ! 坂木さんの文章は夜のホストクラブより、昼の配達屋のが似合ってると思います。特にホスト側の人たち、みんな優しくて最初こそ違和感はあったものの、ラストに近付いてくと慣れてきましたが。 思えば坂木さんの話には毎回おいしそうな食べ物が関わってるなぁ。 読む順序のオススメは「切れない糸」→「ワーキング・ホリデー」→「シンデレラ・ティース」「ホテル・ジューシー」→「先生と僕」。かな?
Posted by
恋愛ものかと思ってビクビクしてました。親子ものでした。 カラッと明るくて、嫌なことがなくて。こんな感じの小説は好きです。 「甘やかすこと」「甘えること」に不覚にもうるっときてしまいました。 受け入れること、許すこと。ただそれだけでいい。
Posted by
坂木さんはじめましての一冊。 元ヤンホストと主婦系小5男児の 子育てライトノベル? サクサク読めて面白かった。 次はもっと重めの作品も読んでみたい。
Posted by