メタボラ の商品レビュー
ネット自殺、ニート、フリーター、DV、家庭崩壊、派遣労働、外国人研修生、ホストクラブなど日本の暗部を二人の若者を描くことであぶりだす。 図書館で1年近く待った本。一気に読みましたが、読後感はものすごい悪いです。とにかく暗い。人間の暗部をこれでもか、これでもかというくらい暴きだ...
ネット自殺、ニート、フリーター、DV、家庭崩壊、派遣労働、外国人研修生、ホストクラブなど日本の暗部を二人の若者を描くことであぶりだす。 図書館で1年近く待った本。一気に読みましたが、読後感はものすごい悪いです。とにかく暗い。人間の暗部をこれでもか、これでもかというくらい暴きだしています。ちょうど秋葉原の通り魔事件があり、あの犯人とギンジが重なりました。リアルな作品かもしれません。 しかし、よくもまあこれだけ負の感情ばかりを描けるものだなあ・・いい人全然出てこないし。 印象的だったのは派遣労働のすさまじさを描いた部分とギンジの壊れていく家庭を描いた部分。私も親には色々不満はありますが、経済的に不自由しなかったというだけでよかったのだろうと思わされました。ギンジが家の崩壊から転げ落ちるようにひどい方、ひどい方へといってしまうのは痛ましいです。ギンジの親は最低。 ワーキングプアについて、この本を読んだあとでは深刻な問題なのだなあとしみじみ感じました。何とか抜け出そうと必死に頑張るのにどんどん疲れていく・・疲れていって人間らしい感情を失っていく・・何か救済策はないのだろうかと思います
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600ページ弱という長さにもかかわらず、一気に読むことができ、面白かった。ただし、リーダビリティの高さや面白さと読後感は比例せず。読んでからしばらく、鬱々とした気分になった。
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金持の家で育った昭光と、家庭崩壊からネット集団自殺を図った雄太。沖縄を舞台に非日常の中で2人が出会う所から始まる 秋葉原で、7人を殺傷した事件が起きたが、誰でもが持ちえる不満、どこか歯車の違いで+にも-にもなってしまう。
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記憶を無くした主人公。最初に出会ったアキミツからギンジという名前を貰い歩み始める。 記憶に触れる出来事に戸惑いつつも、人生や思い出を作り直す。 この人の作品はいつもどこか暗い。 今回も転落の一途なのが呼んでて辛い。 最後、もうちょっと続いてほしかったな。 2008.5.8
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☆4.8くらいなんです☆ 桐野さんの作品の特徴であり面白いとこは、一筋縄ではいかないストーリーと、人間の立ち位置だと思う。 ストーリーらしいストーリーがない場合もあるし(これ、多いよね 笑 好きだけど。)、 今回のように軸がぶれてても面白かった!! 文庫になったら加筆修正されて...
☆4.8くらいなんです☆ 桐野さんの作品の特徴であり面白いとこは、一筋縄ではいかないストーリーと、人間の立ち位置だと思う。 ストーリーらしいストーリーがない場合もあるし(これ、多いよね 笑 好きだけど。)、 今回のように軸がぶれてても面白かった!! 文庫になったら加筆修正されてもちょっと整った話になるのかもですが。 あと、人間の立ち位置ね!! これはとても大きな問題だと思う。 「個人」「個性」とは何かっていう問題。 簡単に言ってしまえば、「人間は結局個の集合であり、集合の一部ではないか」という問いかけだと思いました。 ちょっと群像劇っぽくなってる本作。そこがすき。
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桐野作品に、ついに「沖縄」が正面から登場した。いつかはこんなときが来ると確信していたから、発売されてすぐに買いに走った。文字通り重く厚い本だけど、すばらしい疾走感がありあっと今に読了。 非ユートピアにすぎない沖縄の現在のダークサイドを、非常に醒めた視線で的確に描ききっていると言え...
桐野作品に、ついに「沖縄」が正面から登場した。いつかはこんなときが来ると確信していたから、発売されてすぐに買いに走った。文字通り重く厚い本だけど、すばらしい疾走感がありあっと今に読了。 非ユートピアにすぎない沖縄の現在のダークサイドを、非常に醒めた視線で的確に描ききっていると言える。内地の人間はガイドブックよりも正しい沖縄の入門書(但し裏門)にするといいかもななどと思う。かなりキツイんですが、これを読んでいれば沖縄のポジティブイメージに騙されることはありえない。裏返して考えると、かの碧き土地へのシニカルなオマージュにもなっていると思うのは私だけ? きっと桐野氏当人こそ、島の魔力に捕りこまれているひとりに違いないのだもの。
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なぜ「僕」の記憶は失われたのか? 世界から搾取され、漂流するしかない 若者は、日々の記憶を塗りかえる。破壊されつくした僕たちは「自分殺し」 の旅に出る。孤独な魂の冒険を描く、まったく新しいロードフィクション。
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あまりの分厚さに借りるのを躊躇したけど、帯の羅列したキーワードで借りた。 持ち歩くにはズッシリなので、自宅で一気読み。 厚さや救いのない内容の割には、飽きることも疲れることもなく一気に読めた。 ラストはなんらかの決着は見たかったが、それ以外は満足な1冊。 〔図書館・初読・12/2...
あまりの分厚さに借りるのを躊躇したけど、帯の羅列したキーワードで借りた。 持ち歩くにはズッシリなので、自宅で一気読み。 厚さや救いのない内容の割には、飽きることも疲れることもなく一気に読めた。 ラストはなんらかの決着は見たかったが、それ以外は満足な1冊。 〔図書館・初読・12/2読了〕
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よみごたえあります。はじまりを読んでいると「どこの密林に迷ってんだよ」って思いましたけど、沖縄なんすね。主人公が記憶を失くしてるので、謎だらけで、でもすこしづつそれが紐解かれていくのが興味深かったです。なのでかなり厚いですがドンドン読めました。終わりは切なかったけど、登場人物が生...
よみごたえあります。はじまりを読んでいると「どこの密林に迷ってんだよ」って思いましたけど、沖縄なんすね。主人公が記憶を失くしてるので、謎だらけで、でもすこしづつそれが紐解かれていくのが興味深かったです。なのでかなり厚いですがドンドン読めました。終わりは切なかったけど、登場人物が生き生きしてていい。ほんと映画をみるかのようです。
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2008年一冊目!何冊分もの話が凝縮という感じ。読み応えあり。ギンジの過去だけだもいっぱい。作品としてはいいんだけどただわたしの勝手な桐野像とは違うような・・。
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