メタボラ の商品レビュー
相変わらず人をひきつける文章は素晴らしい。 ただ、後味は悪いので評価は低いです。 ラスト以外は興味深い内容だったけど。
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沖縄に行くので再読。 初回に読んだときは気づかなかったけど、意外や意外、まともな(普通な?)台詞も多く・・・。沖縄を書く上では避けられないのか、書くために沖縄にしたのか・・・。 やっぱりそこは桐野で、答えも救いもないので、これ読んだ後に沖縄の写真(海とか、植物とか)見ると妙にグ...
沖縄に行くので再読。 初回に読んだときは気づかなかったけど、意外や意外、まともな(普通な?)台詞も多く・・・。沖縄を書く上では避けられないのか、書くために沖縄にしたのか・・・。 やっぱりそこは桐野で、答えも救いもないので、これ読んだ後に沖縄の写真(海とか、植物とか)見ると妙にグロく見えます。(私だけ?) ただ、登場人物がぶっ飛んでないからちょっと物足りない。
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記憶喪失のギンジ 過去のない自分への喪失感 記憶が戻ることで 受け入れざるを得ない自分の過去 宮古島出身のジェイク 揺れ動く心や 流されて 落ちていく生活 バックパッカーの現実 ナイチャーとネイチャー ホスト ワーキングプア 色あざやかな沖縄の イメージとは対照的な モノク...
記憶喪失のギンジ 過去のない自分への喪失感 記憶が戻ることで 受け入れざるを得ない自分の過去 宮古島出身のジェイク 揺れ動く心や 流されて 落ちていく生活 バックパッカーの現実 ナイチャーとネイチャー ホスト ワーキングプア 色あざやかな沖縄の イメージとは対照的な モノクロなイメージの 人の暮らしを感じた それぞれの生活は それぞれに 今もまだ続いている・・・ そんな余韻が残った
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図書館で借りる。 新聞連載小説のせいか、 桐野作品特有の ドロドロ感がなく、 意外だった。 ネット自殺・請負派遣等、 社会問題的なものが 取り扱われているが、 「グロテスク」のような 強烈なインパクトには欠ける。 が、面白い物語だし、印象深い のは確か
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もし私が貧困のスパイラルにはまったら、自分の力で運命を切り開くことはできひんと思った。親に感謝。 工場で働いてた子が辛かった過去を自慢げに語ってたけど、こんなに壮絶なら語りたくなるわな。
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内地の記憶喪失の青年だけの一人称で飽きてきたなーとなる頃に 宮古島の青年の一人称に替わるので失速しないで読み終える。 内地の青年は記憶を取り戻そうとしつつ沖縄にいる現実を強く生きすすむ。 宮古島の青年は幼馴染の銀二という存在に支配され、 そこから脱却したく能天気に図々しく生きすす...
内地の記憶喪失の青年だけの一人称で飽きてきたなーとなる頃に 宮古島の青年の一人称に替わるので失速しないで読み終える。 内地の青年は記憶を取り戻そうとしつつ沖縄にいる現実を強く生きすすむ。 宮古島の青年は幼馴染の銀二という存在に支配され、 そこから脱却したく能天気に図々しく生きすすむ。 内地の青年の回顧録では、歯車がひとつズレたことによる ワーキングプアのドン詰まり状態に 青年の生命力も乏しくなってくるのが読み取れる。 が、その後の人生をリセットした出来事による記憶喪失により生命力がみなぎる。 宮古島の青年は、楽しく生きていきたいとラクな方へ進む。 どこまでもポジティブで怠け者で憎めない可愛い奴。 しかし銀二の存在を身近に感じた途端、歯車がズレる。 それまで世渡りうまく生きてきた青年がみさかいない行動をとってしまう。 それは愛だの恋だのと彼は思っているが 実際は銀二の支配からの脱却に思える。 二人の青年が出合って話がすすみ、途中別れてそれぞれの人生を歩むが最後にまた一緒になる。 結末の解釈は、ひとそれぞれ。 読後の満足感はあるが、桐野さんの作品全体的にいえるのは、1回読めばいいや、ということ。 えぐかったり、ぐろかったり、ダークだったり。 何度も読もうと思わないから購買威力につながらない。 今回は、宮古島の青年の訛りある言葉と宮古島の空のような人柄のおかげで救われながら読んだ。 ( ・_ゝ・)<正反対の青年2人の正反対の生き方。なんとなんと。
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読み出したらとまらず、1日で読了。 何かに似てるなぁと思ったら村上龍の「コインロッカーベイビーズ」。 ギンジと昭光は現代のキクとハシのようだ。 コインロッカーには捨てられなかったけど、 生きたまま殺されたも同然のような生活ではどっちがマシなんだろう? 記憶障害になっていた主人公...
読み出したらとまらず、1日で読了。 何かに似てるなぁと思ったら村上龍の「コインロッカーベイビーズ」。 ギンジと昭光は現代のキクとハシのようだ。 コインロッカーには捨てられなかったけど、 生きたまま殺されたも同然のような生活ではどっちがマシなんだろう? 記憶障害になっていた主人公が過去を思い出し その「負の連鎖」を語る部分の全体に占めるボリュームが絶妙。 ちょうどええ。 破滅に向かって失踪する若者の物語は、初出が連載のためか これまで読んだ桐野作品に比べて軽快でとっつきやすい印象を受けた。 最後は「真夜中のカウボーイ」みたいで ちょっとほろっと来た。 読後感はなかなかいい。
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超~~~!!!面白かった!!!! 沖縄のくだりは本当にリアル。 アキンツの恋心は、わかるな~・・・・ アキンツは本当沖縄の男~って感じ(笑 銀次は、なんかうじうじしてて、どうかと思った。 工場のくだりは、ひどすぎて、リアリティ薄かった。 ワーキングプアの実態には、ちょっとうそ臭さ...
超~~~!!!面白かった!!!! 沖縄のくだりは本当にリアル。 アキンツの恋心は、わかるな~・・・・ アキンツは本当沖縄の男~って感じ(笑 銀次は、なんかうじうじしてて、どうかと思った。 工場のくだりは、ひどすぎて、リアリティ薄かった。 ワーキングプアの実態には、ちょっとうそ臭さを感じたけど 最初から最後まで夢中で読めました。
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相変わらず読後の気分がいい著作ではない。だが人間の心の一番隠したいところ、嫌なところを容赦なく書ききってくれて作者に尊敬の念が生まれてしまう。格差の底辺でもがく人達、気づいたらそこにいたのかもしれない。でもそこでも人は順応し、生きていくこともできる。蓄積する絶望と一緒に。 親の影...
相変わらず読後の気分がいい著作ではない。だが人間の心の一番隠したいところ、嫌なところを容赦なく書ききってくれて作者に尊敬の念が生まれてしまう。格差の底辺でもがく人達、気づいたらそこにいたのかもしれない。でもそこでも人は順応し、生きていくこともできる。蓄積する絶望と一緒に。 親の影を自分に見てしまう恐怖や失望。かつての人生で得られなかったものを無意識に求めていることに気づき、うろたえる主人公。落ちるときはどこまでも落ちてしまう人だっているんだ。
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ぐいぐい読める作品であるのは間違いないのだけど、読後は何かすっきりしませんでした。 家族の崩壊から始まる負の連鎖が描かれているのだけど、そもそも、主人公の父親は単に精神病を患ってしまっていて、病院に行ったほうがいい状態だったのに、家族がそれに気づかず巻き込まれてしまったら、そ...
ぐいぐい読める作品であるのは間違いないのだけど、読後は何かすっきりしませんでした。 家族の崩壊から始まる負の連鎖が描かれているのだけど、そもそも、主人公の父親は単に精神病を患ってしまっていて、病院に行ったほうがいい状態だったのに、家族がそれに気づかず巻き込まれてしまったら、そりゃ家庭も崩壊するだろうし、それぞれ心に深い傷を負うだろうし、両親を憎むだろうし・・・負の連鎖にはまるのは当たり前。 それを具体的な理由もなく父親が突然崩壊し始めて、家族が不幸になった…みたいな設定はいかがなものか。 と、鬱病の親を持つ者としてはそんなふうに感じました。 主人公が不幸な自分に陶酔し、最後まで傲慢だったのが残念だった。 そんな闇へ闇へ話を持って行かなくても・・・というのが正直な感想。けどそれが桐野ワールドなのかな。
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