ショートソング の商品レビュー
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30代になった今読むと伊賀さんの25歳なんてまだまだ若いとしか思えない。 ビデオはおろかTSUTAYAでDVDを借りるということも最近はなくなってきて寂しい。 短歌もそうだし、作中に出てくるお店も閉まってしまったりと、時代の中で変わっていくものの存在を感じる。 吉祥寺のお店、まだやってるところあるかな。
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端的に言うとチェリーボーイの大学生国友と、プレイボーイの天才歌人伊賀の青年短歌小説。長編小説であるが、国友→伊賀と交互に視点が変わる模様が節として成り立っているため、長くは感じなかった。が、思っていたほど読むのに時間がかかり、5月から読み始めて3ヶ月もかかっていた。伊賀の恋人の舞子や同僚の瞳、マッサージ店のちかさん、佐野田慎一家等挙げてみるとたくさんあるが、これらの登場人物の関わりによって、主人公の2人の短歌に深みが増している。最後には「不来方の空の歌集大賞」で両者とも受賞し、歌人としての道をお互い歩み始めているところは、読者にも響くところがあるだろう。個人的に文章の中のエロティックさが際立ち、もう一度読みたいとはならないが、短歌という新たなジャンルに触れたい方やノンフィクション(実在する人物や短歌を用いているため)が好きな方にはお勧めしたい。
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小説と短歌のバランスが読みやすく、内容も懐かしい気持ちになるものだった。もう少し若ければ追体験できたのかもしれない。
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やけにセックス描写に力が入っており苦手なタイプの本だなぁと思いながら読んだが、短歌というものへの興味がわき、短歌の勉強のつもりで読むことでなんとか読了。 ではひとつ詠ませていただきます。この本の作者は実は短歌ではなくセックスが書きたいのでは
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触れたことのない短歌の世界をちょっとだけのぞいた気分。 なんとなく誰もスッキリはしない気がするけど、日常ってこんなものかもしれない。
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とある方がオススメしていたことが縁で読みました。面白かった!!短歌の取り入れ方というか、よかったです。歌人でいらっしゃるのは存じてたので、小説がこんなに面白いだなんてとびっくりしました。短歌は短歌だけで読むことが多いので、こういう登場人物が歌を詠む小説、また読んでみたいなあ。
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いやー、おもしろかった。本当に。 先日、枡野書店に行ったのです。 この枡野さんの代表作が数冊置いてあったのですよ。 手に取ったら、カバーにかわいいスタンプのような穴が開いているのです。「文庫本にこんな凝った装丁があるんだー」と感心していたら、店番のあららさんが、この穴は枡野さん...
いやー、おもしろかった。本当に。 先日、枡野書店に行ったのです。 この枡野さんの代表作が数冊置いてあったのですよ。 手に取ったら、カバーにかわいいスタンプのような穴が開いているのです。「文庫本にこんな凝った装丁があるんだー」と感心していたら、店番のあららさんが、この穴は枡野さんご自身が五七五七七の形のスタンプで開けたものだと教えてくださいました。 私はもう、そのかわいさにノックアウトされました。 中身も、とてもおもしろいです。 伊賀君や克夫君の若さ。いわゆる甘酸っぱいやつ。 私には短歌を詠む知り合いがいないので、本当にこんな気持ちで短歌をやっている若者がいるのかと新鮮でした。おもしろいけど、苦しいんでしょうね。生みの苦しみ。 小説の中に多くの短歌が出てきて、それはいろんな人が詠まれたものを枡野さんがそのシーンに合わせて選ばれたものみたいだけど、どれもおもしろかったなー。当たり前だけれど、作者毎に特徴があり、おもしろい。笹伊藤冬井みたいに、好き嫌いもあるのだろうと思いました。 あれだけの数の歌を選ぶだけでも、ものすごい労力がかかったんじゃないかなと思いましたし、その分味わい深い一冊ですよ。
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内気なハーフの美男子大学生とプレイボーイな天才歌人の目線で短く交互に語られる吉祥寺を舞台にした青春とそれを切り取り生まれる短歌。内心と実際という違いはあれど両者の奔放な男子ぷりがカラッとしていっそ小気味良い。著者を含む実在歌人作の沢山の作中短歌は短い中に感情や情報が凝縮されて現代...
内気なハーフの美男子大学生とプレイボーイな天才歌人の目線で短く交互に語られる吉祥寺を舞台にした青春とそれを切り取り生まれる短歌。内心と実際という違いはあれど両者の奔放な男子ぷりがカラッとしていっそ小気味良い。著者を含む実在歌人作の沢山の作中短歌は短い中に感情や情報が凝縮されて現代らしい身近さも魅力。
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カジュアルな言葉で自分のほろ苦い青春時代の感情を思いおこされる感じ。 対極にある二人の章を交互に話が展開してくことで見えなかった側面がわかるのが面白い。 日々の出来事、感情や気付きを短歌にしてみようかと触発された。 読み始めてタイトルのショートソングが短歌につながってることに気づ...
カジュアルな言葉で自分のほろ苦い青春時代の感情を思いおこされる感じ。 対極にある二人の章を交互に話が展開してくことで見えなかった側面がわかるのが面白い。 日々の出来事、感情や気付きを短歌にしてみようかと触発された。 読み始めてタイトルのショートソングが短歌につながってることに気づいてた。
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モテないイケメンとモテるフツメンのメガネが短歌を軸に展開する物語。 シュールな笑いが散りばめられていてかなり笑えたし、面白かった。 ラストが自分の中で納得というか凄くしっくりきた。
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