ショートソング の商品レビュー
内容は軽くてさらさら読める。 心の機微を短歌に乗せるのもいいかもしれない。 軽い若者の会話と、短歌がさらりと融合するとは。 ケミカルだ。 ※吉祥寺を中心にカフェが多く紹介されているため、 カフェ好きの友達に。
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“不思議なことに、舞子だけでなく、国友克夫のこともゆるせなくなった。 おまえ、そんなかっこいい顔に生まれついたくせに、わざとダサい格好して、母性本能くすぐるなよ!童貞ってことを、ひけらかすな!ちょっとばかり短歌の才能があるからって、やや天才の傾向があるからって、いい気になるなよ…...
“不思議なことに、舞子だけでなく、国友克夫のこともゆるせなくなった。 おまえ、そんなかっこいい顔に生まれついたくせに、わざとダサい格好して、母性本能くすぐるなよ!童貞ってことを、ひけらかすな!ちょっとばかり短歌の才能があるからって、やや天才の傾向があるからって、いい気になるなよ……。 そうだ。国友克夫には才能がある。こんな才能ある若者の童貞……いや「貞節」を、舞子みたいな女に奪われてはならない。もしかしたら童貞を失ったら、短歌の才能も消えてしまうかもしれないじゃないか。それは損失だ。日本文化にとって由々しき事態だ。 論理が支離滅裂で、自分でも冷静さを失っているような気がしてならなかったが、気がついたときには、舞子と国友克夫のいる席の前に立っていた。 「やあ、国友克夫くん。悪いけど俺たちこれからデートなんだ。俺たちが愛し合ってるってことは、舞子から聞いて、もう知ってると思うけど……」 「え!」 「えっ!」 舞子と国友克夫が、同時に声を出した。” 中村さんのイラストで買い。 うーん、普通? なんかちょっとエロい。 普通にそういう単語が出てくるのにはびっくりした。 視点が二人の間を行き来するのだけど、別にそんなに読みにくいことはなく、むしろ読みやすくてよかった。
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とりま短歌つくりたくなる つかこれ読んだの2回目 小説で2回読んだの初めて。 舞台は吉祥寺だからかなり親近感。 出てきたカフェで知ってるのほぼなかったけど。。 話のあいまあいまに登場人物が短歌詠んでる。 話の中で出てくると気持ちがよくわかる。 童貞とプレイボーイ...
とりま短歌つくりたくなる つかこれ読んだの2回目 小説で2回読んだの初めて。 舞台は吉祥寺だからかなり親近感。 出てきたカフェで知ってるのほぼなかったけど。。 話のあいまあいまに登場人物が短歌詠んでる。 話の中で出てくると気持ちがよくわかる。 童貞とプレイボーイのもんもんとした青春な話。 なにも起こらないけどいいかんじ。 短歌って案外すぐできて、ひたれていいよww
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初めて読んだ枡野浩一さんの本。 これ読むと、短歌はまります。詠みたくなる本。 で、やっぱり伊賀さんは枡野さんじゃないかって思うんだよね。 貸してくれた人はそう?とか言ってたけど。 あと案山子さんは頭の中では美輪さん(笑) エンディングはちょっとよくわかんなかったので、もう一...
初めて読んだ枡野浩一さんの本。 これ読むと、短歌はまります。詠みたくなる本。 で、やっぱり伊賀さんは枡野さんじゃないかって思うんだよね。 貸してくれた人はそう?とか言ってたけど。 あと案山子さんは頭の中では美輪さん(笑) エンディングはちょっとよくわかんなかったので、もう一回読みます; 短歌のイメージを覆される本です。おすすめ!
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基本的には明るくて前向きな気持ちで読める。短歌の世界が現代ではこんなふうに活動され続けてるのかな、とちょっと興味が沸いた。
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司書さんにおすすめされて借りた本。 短歌なんてちっとも馴染みがなかったけれどとっても愉快な一冊だった。堅苦しいことなんてちっともなくてむしろ軽快なテンポ。愛すべきちゃらんぽらん。 一人称がくるくる変わって飽きない構成も素敵だった。 初めての感触という感じ。こんな「読書」もありだな...
司書さんにおすすめされて借りた本。 短歌なんてちっとも馴染みがなかったけれどとっても愉快な一冊だった。堅苦しいことなんてちっともなくてむしろ軽快なテンポ。愛すべきちゃらんぽらん。 一人称がくるくる変わって飽きない構成も素敵だった。 初めての感触という感じ。こんな「読書」もありだなあと思った。
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ちょっと過激だったけど…どんどん先に進みたくなるおもしろい本だった。 吉祥寺が舞台って書いてあったから、手に取った本。 吉祥寺のイルミネーションが見たくなる!(^^)
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これは、再構築の物語だ。著者を含む多くの歌人が残した短歌をつなぎ合わせながら、ひとつの物語がつむぎあげられている。その意味で、本書はとてもいい評論といってもいいだろう。歌人による、小説のかたちをとった短歌の評論である。 短歌とは、ひとつひとつが完成された作品だ。ごく当たり前...
これは、再構築の物語だ。著者を含む多くの歌人が残した短歌をつなぎ合わせながら、ひとつの物語がつむぎあげられている。その意味で、本書はとてもいい評論といってもいいだろう。歌人による、小説のかたちをとった短歌の評論である。 短歌とは、ひとつひとつが完成された作品だ。ごく当たり前のことだが、本書では物語の流れに身を任せてしまうとそれを忘れそうになる。いや、忘れるようになっているのか? だが、この物語が不思議とリアルに響くのは、短歌の力なのだ。さしはさまれた短歌がなかったら、物語は成立しない。酸素が存在しなければ、人間が呼吸をできないのと同じように。短歌が呼吸をするために、物語は作られている。 同時に本書は、短歌が非常に開かれたものであることを教えてくれる。作者独自のものでありながら、読むものの感情のなかにもひそんでいると感じさせてくれる。あるひとりの感情から生まれた短歌が、他人の物語のなかで息づく。読者の物語のなかで息づく。それは、書き手の自由をも意味しているのだ。 俵万智の登場で、短歌は以前よりも身近なものになったとされている。だが、出版不況の時代、エンターテンイメントとして小説が消費されていく時代に、短歌の読者などどれぐらいいるのだろうか。そこに、エンターテインメントのなかに短歌を封じ込めたこの作品(しかも、携帯サイトの連載小説だったらしい!)が公になったことには、深い意味があると思わざるを得ない。すごい!
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短歌がどんなものか、よく分からなかったのですが 割とカジュアルなものもあるんだなぁ、と新鮮でした。 二人の男の人がチャプターごとに語るような話の流れで 同じイベントに対して、ふたりそれぞれが相手に対して思うことが 一方的かつ妄想的でちょっと面白い。 正直なところ、作品の舞台が...
短歌がどんなものか、よく分からなかったのですが 割とカジュアルなものもあるんだなぁ、と新鮮でした。 二人の男の人がチャプターごとに語るような話の流れで 同じイベントに対して、ふたりそれぞれが相手に対して思うことが 一方的かつ妄想的でちょっと面白い。 正直なところ、作品の舞台が吉祥寺や阿佐ヶ谷で 色々なカフェが(恐らく)実名で出ているので、そっちの方が興味深かったです。笑
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短歌に彩られた、童貞グラフィティ小説。主人公はハーフのイケメン童貞大学生克夫。憧れの先輩の舞子についていった先は短歌の会。そしてそこには彼女の恋人、プレイボーイで天才歌人の伊賀がいた。そんな三人の織り成すよくわからない三角関係(?)デイズ。まず、そこここに登場する短歌がいい。まさ...
短歌に彩られた、童貞グラフィティ小説。主人公はハーフのイケメン童貞大学生克夫。憧れの先輩の舞子についていった先は短歌の会。そしてそこには彼女の恋人、プレイボーイで天才歌人の伊賀がいた。そんな三人の織り成すよくわからない三角関係(?)デイズ。まず、そこここに登場する短歌がいい。まさか自分にこんなものを嗜む度量が有るとは思わなかった。というか、この短歌自体がすごいのかもしれない。まず口語であり、それでいて俵万智のような色恋満開みたいな内容でもなく、結構どうでもいい日常(けどそれが逆に哲学的で味が有る)を歌っている軽さがすばらしい。話の節目節目どころか、なんでもない場面でさえしょっちゅう出てきて、ものすごくいいアクセントになっております。そんで歌人が書いているからかしらないけれど、文章のリズムがよろしい。すっきりすらすら読めます。こういうセンスがラノベの作者に欠けている所だと、俺は思う。チェリーボーイ・克夫とプレイボーイ・伊賀の二つの一人称で交互に語られる形式なんだけれども、それぞれの心象や行動の描写がコミカルでありながらどこかリアル。例えば、伊賀は「自分にゲイの気があるんじゃないか」とマジで疑ったりなんかしてるあたり笑えるけどどこかわかるし、克夫も優しくされるとすぐ好きになってしまう童貞臭さが非常に宜しい。だけどそれが本当にリアルか、こんなヤツいるか、と問われたら、いるとも言い切れない。このリアルとアンリアルの混在が非常にバランス良く心地よい。と、とにかくべた褒めなこの作品だけど、なんで9点かというと、最後がちょっとすっきりしなかったから。本当に面白かっただけに、こんなに「開いた」EDではなく、ある程度「閉じて」、完成度を高める工夫が欲しかった。もったいない。まぁこれも俺個人の意見だからなぁ・・・。この著者の次作があれば絶対読む。<追記>この著者は歌人らしいので、小説はもう期待できないかも。
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