パンク侍、斬られて候 の商品レビュー
牢人・掛十之進が、ある藩に“腹ふり党”の話を持ち込んだことで巻き起こる暴力の大混乱。 “なんちゃって時代劇”を通じて作者がたまりにたまったモノを吐き出している感じ。 主人公をはじめ、キャラクター達にストレートな現代批判をさせるものだから、キャラクターが単なるロボットでしかなくな...
牢人・掛十之進が、ある藩に“腹ふり党”の話を持ち込んだことで巻き起こる暴力の大混乱。 “なんちゃって時代劇”を通じて作者がたまりにたまったモノを吐き出している感じ。 主人公をはじめ、キャラクター達にストレートな現代批判をさせるものだから、キャラクターが単なるロボットでしかなくなっている。
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滑稽本とでも云えばいいのだろうか… 時代設定は江戸中期、 内容は…謀略と計略、策略と復讐、カルトとUMA、など何でもありのハチャメチャです。B級パンク時代物…って印象。普通に時代物感覚で読んでいくとかなり詰まらないが、漫画感覚で読んでいくとちょっと面白いかも。文章は硬くないけど単...
滑稽本とでも云えばいいのだろうか… 時代設定は江戸中期、 内容は…謀略と計略、策略と復讐、カルトとUMA、など何でもありのハチャメチャです。B級パンク時代物…って印象。普通に時代物感覚で読んでいくとかなり詰まらないが、漫画感覚で読んでいくとちょっと面白いかも。文章は硬くないけど単語単語は古くてカタい…その折衷感が面白かったりします。けど、正直、なんじゃこれ、、、ですね…
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鬼才、やっぱり町田康は凄まじい、と言わざるを得まい。 パンク侍、斬られて候 時代設定は江戸、黒和(くろあえ)藩で起こる、爆笑間違いなし痛快卑劣な悲哀のスペクタクル血味泥活劇!と言っても足りないくらいだ。 町田康の凄味は、そういうミキシングというのか、ベースに固いのや柔らかいの...
鬼才、やっぱり町田康は凄まじい、と言わざるを得まい。 パンク侍、斬られて候 時代設定は江戸、黒和(くろあえ)藩で起こる、爆笑間違いなし痛快卑劣な悲哀のスペクタクル血味泥活劇!と言っても足りないくらいだ。 町田康の凄味は、そういうミキシングというのか、ベースに固いのや柔らかいの、濃いも薄いもぐにゃぐにゃに混入していって、それが可笑しくもあり、同時にガツンと撲られるようであるところ。 江戸の侍たちの節回しでボブマーリィが出てきたり、テレビ時代劇に出てくるめし屋に憧れたりパンクだったりラブアンドピースだったり。 しかしガツンと撲られるわけです、いや撲られるというよりは斬られて候。 町田康は我ら腹ふる馬鹿を斬るわけです、おぎょぎょぎょぎょぎょ! たくさんの登場人物のなかでは、幕暮がいちばん好き。
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なんなんだろう、このテンション。 最初から最後までずっとフルスロットルだった。 最初こそ独特な世界観になじめないことと物語も序盤だからということとで読みづらいなあと思っていたが中盤以降は一気に読んでしまった。 後半の怒濤の展開はすごいし地獄のような風景がしっかりイメージできるんだ...
なんなんだろう、このテンション。 最初から最後までずっとフルスロットルだった。 最初こそ独特な世界観になじめないことと物語も序盤だからということとで読みづらいなあと思っていたが中盤以降は一気に読んでしまった。 後半の怒濤の展開はすごいし地獄のような風景がしっかりイメージできるんだけど独特の文体の為、まったく生臭さは感じなかった。その両方ができてしまうのはこの作家の実力なのだろうなと思う。 しかしあまりのテンションの高さゆえにしばらくはこの人の作品を読むのはいいかなとも思ってしまった。
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町田康的時代読み物パンク風味。彼の手にかかったれば、時代考証もこうなる。その破天荒さは実にパンク。終盤は作者の脳内分泌物たっぷり含有の腹ふりな展開であり、町田康ここにありといった感十二分でおなぐさみ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
舞台は江戸時代。 「腹ふり党」という新興宗教のような組織をめぐる話。 町田康にかかれば時代小説もパンクになってしまう。 猿はしゃべるわ超能力者は出てくるわの奇想天外時代劇。 めちゃくちゃな展開で掻き回した後に待っていた物語のオチにはかなり鳥肌が立った。 ほとんど意味不明なのになんでこんなに面白いんじゃろ?
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学生時代、高い学費を払っているにもかかわらず講義中に小説ばかり読んでいる友人がいました。 ある日、いつものように教科書で隠して読み耽っていると、うしろからやってきた教授に見つかってしまいました。 運悪く気性のはげしい教授だったので、友人はその場に立たされ、ひどい詰問を受けまし...
学生時代、高い学費を払っているにもかかわらず講義中に小説ばかり読んでいる友人がいました。 ある日、いつものように教科書で隠して読み耽っていると、うしろからやってきた教授に見つかってしまいました。 運悪く気性のはげしい教授だったので、友人はその場に立たされ、ひどい詰問を受けました。 はじめは黙ってうつむいていたのですが、あまりに執拗な責苦に業を煮やした友人は教授の顔をきっと睨み、 「あなたのつまらない講義を受けるより、この小説をさいごまで読んだほうがどれだけ有意義かわからない」 と言って、教室をあとにしました。 友人はもちろん単位をおとしました。 私にはそれが良いことか悪いことか、それならはじめから受講しなければいいのにと思いながらも判断をつけかねているのですが、そのときその友人が読んでいたのがこの本だったのです。 なんだか回りくどくてすいません。
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みんな現実の嘘臭さとばからしさを感じている。だが腹振り党のような虚妄も馬鹿らしい。この本の魅力は、それに気づいている人物達のずっこけであり、作者の文学という嘘に対する笑いである。
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知人にすすめられ読んでみました、が。。。 最初は世界観に入り込めず戸惑いました。 でも慣れですね。読み進めるうちに皮肉たっぷりの文章を楽しめるようになりました。 ただ、読み終わったあとどっと疲れました。
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カテゴリーが"現代小説"か”時代小説”か悩むところ。設定は時代小説だが、話し言葉や考え方は現代。 なんだか結構疲れた....。評価高いし、色々な人のレビューが途中から面白くなると書かれているので、我慢して読んだ。何回も眠くなって何回も寝てしまって、なかなか先...
カテゴリーが"現代小説"か”時代小説”か悩むところ。設定は時代小説だが、話し言葉や考え方は現代。 なんだか結構疲れた....。評価高いし、色々な人のレビューが途中から面白くなると書かれているので、我慢して読んだ。何回も眠くなって何回も寝てしまって、なかなか先に進めなくて、そうすると登場人物も誰が何だか忘れてしまって、結局読むのに2週間もかかってしまった。 で、結局、支離滅裂にみんな玉砕して終わっちゃった。なんだろう?? ワクワクもしなかったし。現実的じゃないとか時代考証がメチャクチャだとか軽薄だとかそういう批判は全く感じないが、なんだか他人の日記を読む様な、〜に行きましたぁ、〜に会いましたぁ、〜が来ましたぁ、〜が始まりましたぁ...的な、どうでもよくて退屈な感じしかしなかった。
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