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パンク侍、斬られて候 の商品レビュー

3.9

108件のお客様レビュー

  1. 5つ

    34

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    6

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2013/02/04

山内圭哉氏による同名舞台がきっかけで拝読。 書店を探しても中々手に入らず…やっとのことで読むことができた。 読了し、原作の凄さと同時に舞台の凄さを改めて思い知ることに。 驚くような展開に振り回されたと思えば、ラストには良い意味の呆気なさを感じた。 ろんの言葉は名言だと思う。 ...

山内圭哉氏による同名舞台がきっかけで拝読。 書店を探しても中々手に入らず…やっとのことで読むことができた。 読了し、原作の凄さと同時に舞台の凄さを改めて思い知ることに。 驚くような展開に振り回されたと思えば、ラストには良い意味の呆気なさを感じた。 ろんの言葉は名言だと思う。 時代小説と思いきや読みやすく、スピードのある小説。 とても面白かった。

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2012/12/31

初めて読んだ文体とテンションに圧倒された。 冒頭から終わりまで、ずっと全力疾走でちょっと疲れた。 これすごい。

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2012/08/02

町田康初体験は『パンク侍、斬られて候』。 今から8年前、図書室の書架をざああああっと眺めていた所、この衝撃的な書名と表紙に出会ったのでした。今にして思えば完全なジャケ借りタイトル借り。表紙写真の御仁が町田康その人であるという事すら知らなんだ。 時代物に擬態した現代小説。 しかし...

町田康初体験は『パンク侍、斬られて候』。 今から8年前、図書室の書架をざああああっと眺めていた所、この衝撃的な書名と表紙に出会ったのでした。今にして思えば完全なジャケ借りタイトル借り。表紙写真の御仁が町田康その人であるという事すら知らなんだ。 時代物に擬態した現代小説。 しかし当人は「擬態」である事を隠す素振が全くない。 大時代な舞台装置の中で当然のように語られる現代。 なんだこれは。 って初読時のショックの凄まじさたるや。 こんなことがあるのか、こんなものがあったのか、こんなこともアリなのか。 とひたすら唖然・呆然としながら一気に読了。私の多くはない読書経験において、「読んで呆気にとられる本」と出会えるというのは非常に幸運な事であるよ、と詠嘆したのでした。 以来すっかり町田康作品の虜となり、他の小説やエッセイなどを読み漁ったのですが、文体だけでなく立ち位置だとか視点だとか鬱屈だとか腹立ちだとか、そういうものの「ブレなさ」がまたつくづく恰好良いのですよね。

Posted byブクログ

2012/07/26

はちゃめちゃな展開と会話の面白さ。 めちゃくちゃ論理的かと思いきやぶっとぶ感じ。 全てにおいて。 現実は虚妄なのか。 たとえ虚妄であったとしても絶対に譲れないものがあると感じたラストが清々しかった。

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2012/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時代を越え現代をシニカルな視線で描く。組織というものを痛烈に皮肉る。「財政的にもモラルの面でも破綻してしまっている藩にもかかわらず、それを粉飾して誤魔化し破綻してないと言い張る。根本的問題を解決するのが大変だから、当面の問題の処理ばかりに終始し、目の前の心配さえなくなればそれに甘んじて喜んでいる。」まるで自分自信への叱咤。忸怩たる思いを禁じえなかった。また、その日暮しで将来の展望を持てぬ者が腹を振って混乱状態に陥っている光景に格差社会への警鐘を聞いた。30ページほど我慢すれば後は一瀉千里の勢い。笑いながらも多くの啓示を身に刻んだ。最後のシーンは背筋も凍った。

Posted byブクログ

2012/06/26

時代小説と思いきや― 冒頭から中盤にかけてはなんだろうこれ、サラリーマン小説? 使えない部下をもった上司の愚痴? 「今の若いやつは論」というか。ここんところ意表を突かれて面白いのだけれど、「今の若いやつ」たる自分にはとても耳が痛く候。 世界は条虫の腹の中なので、そこから糞として...

時代小説と思いきや― 冒頭から中盤にかけてはなんだろうこれ、サラリーマン小説? 使えない部下をもった上司の愚痴? 「今の若いやつは論」というか。ここんところ意表を突かれて面白いのだけれど、「今の若いやつ」たる自分にはとても耳が痛く候。 世界は条虫の腹の中なので、そこから糞として飛び出すために腹をふりまくろうという滅茶苦茶な教義の「腹ふり党」なる宗教をめぐって、藩(という名の会社)に雇われたフリーランスのパンク侍がなんやかんや頑張って、頑張ってるのになんでか世界は破滅へ向かっていく、みたいな話。 意味不明な宗教者、超能力者、言語を喋る猿…… それから雇われ暗殺者や、都合の悪いことがあると仮死するサラリーマンや…… ぶっ飛びの登場人物群と、うってかわって藩(会社)という社会に属し世俗的な駆け引きの世界に生きながら「あー、めんどくせえ」する人々とのコントラストがおもしろいんじゃないかな。 どっちかっていうと序盤に多い世俗的な駆け引きネタがおもしろいと思うのだけれど。だから後半へいくほど失速というか、あんまりピンとこないのは緩急がたりないせいじゃないかなーなどと思ってみたり。

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2012/03/08

現代の「葉隠」で候。 この本は、れっきとしたビジネス書兼、哲学書兼、警句である。 今は、上辺だけの華やかさ・肩書きだけには敏感で、自尊心だけが一人歩きする群衆の時代。 手に入れたいものがあれば猿の手も借り、手に負えないものがあればサクッと切り捨て御免の時代。 時には人間...

現代の「葉隠」で候。 この本は、れっきとしたビジネス書兼、哲学書兼、警句である。 今は、上辺だけの華やかさ・肩書きだけには敏感で、自尊心だけが一人歩きする群衆の時代。 手に入れたいものがあれば猿の手も借り、手に負えないものがあればサクッと切り捨て御免の時代。 時には人間狂い咲き。時には冷徹に他人を斬って。 この世界ってば、なんて無意味で虚無的。しかしこんな世の中でも、己の内に絶対に譲れないものがあったら。 絶対的に、不変に譲れないものが。 それさえあれば、これからの世の中頑張れそう。 それを見つける前にまず、今までズバズバと知らぬ間に他人を斬りつけていた人、傷つけていたかも知れない人は一度この本を読んで、斬られた方が宜しいと思う。 尊公も、貴方も、貴女も、おめぇも。そして、私も。          ・・・・ずば。

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2012/03/05

パンクロックが自由であるように、文学だって形ばかりにこだわる必要はない この本を読んで立ち上がろう!!

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2012/03/01

癖があるとかいうレベルではなく、これはこれでひとつの言語なのかもしれない。 中毒性がある、というのはこういう文章のことなんだと思った。 のめり込むと抜け出せません。

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2011/11/09

エネルギッシュな時代劇風町田小説! とどまることを知らない強烈な文章!意味不明な登場人物! この個性はとてもまねできません。快活。 しかしどこか芯があり、バンドマンである著者の良さが十二分に発揮されているのではないでしょうか。

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