人間失格 の商品レビュー
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読む気にさせてもらった読友さんに感謝。太宰治の遺言とも思える。(第一の手記)葉蔵はお道化ることこそ相手に好かれると知る。これは厳格な父親の影響の結果かもしれない。(第二の手記)お道化ている自分に対して「ワザ(わざと)」と言い当てる竹一。見破られた敗北感から現実逃避し酒に女に溺れていく。(第三の手記)アルコール中毒、薬物中毒へと墜ちていき、最終的には精神病院へと強制入院させられる。そんな葉蔵は女性から見て「神の子」だったというバアのママ。葉蔵は父親からの影響を受け、自分がなく、優し過ぎたのだろうか。④ さて、この本の解釈、以下の3つの仮説を立てました。仮説①【悲劇】厳格な父親の影響により、この墜ち様は「斜陽」の直治と重なり「弱さ故の優しさ」であり、そして人間の末路をみた作品なのか? 仮説②【喜劇】こんなあり得ない自堕落な様を物語としてわざと作り出し、太宰が横っ腹で笑い、ニヤニヤしながら完成させたのか? 仮説③【人格障害】葉蔵がボーダーライン=境界性人格障害であり、単なる病的な様を示し、周りの女性を巻き込んだ精神病理を示した内容なのか?この悲劇・喜劇・人格障害の3仮説を読友さんとお話ししたい。自分は仮説②
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映画では、端折ってる部分が多すぎで繋がりにハテナ?が多かったが、本を読み返すとやはり面白い。人間誰しも葉蔵のように人を信じれず人間が怖いと思う瞬間があるんじゃないか、と共感もあった。 「人に好かれる事は知っていても、人を愛する能力に於いてはかけているところがあるようでした」 この...
映画では、端折ってる部分が多すぎで繋がりにハテナ?が多かったが、本を読み返すとやはり面白い。人間誰しも葉蔵のように人を信じれず人間が怖いと思う瞬間があるんじゃないか、と共感もあった。 「人に好かれる事は知っていても、人を愛する能力に於いてはかけているところがあるようでした」 この一文も、人が怖いからであって葉蔵が悪いわけじゃない。分かるなぁ、と。人を愛せる人が羨ましいし、すごいと思う。でも、それを大抵の人は当たり前のようにやってのける。うーん、と思いながら、葉蔵と自身を重ね読み切った。
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2022年4月9日読了 名作と呼ばれる文学小説なので その世界観を理解したいと買ってみたが、 正直何かしら感想の抱けるほど理解が出来なかった。繰り返し読むべき1冊なのかも。
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有名な作品ですがなんとなく避けていました。 特に理由がはっきりしてるわけではないけど、なんとなく気分が沈んでる時にふと読んでみました。 前半。今でいう陰気でコミュ障、だがそれを特別だと思い込む厨二病感、10代の頃のこの感覚、少し共感できました。 自分にも少し共感を覚えたのと、自分が親しかった友人にも似たような方がいまして…。頭に浮かびました。 後半。大人になった主人公ですが、自分にとって一番欠けてるものを持つ女性。その一番大事な部分が仇となるのは凄く凄く悲しかったです。 このシーンが一番印象的でした。一番共感できました。 でもその出来事も出会いのきっかけも、その女性の計算だったとしたら…。とか考えると止まりません。 人を信頼し疑いを持たない女性。その女性は信頼というものに強い人だと主人公が言っており…。『その女性が持つ信頼』を信じているのがなんだか切ないなあと。 その女性の信頼が本当かはわからないのに、主人公を手に入れるために演じていたものだったかもしれないのに…とか。 『信頼』を信じた主人公は凄く人間らしくて素敵だと思います。 学生の頃だったらきっと信じてないだろうなと…。大人になり色んな経験を経て、この信頼を信じたからこそこの結末になり、それを信じた自分が人間失格だと、そういう意味で捉えました。 こんなん主人公が一番純粋だよーーーー。 まあでも人生そんなもんよね……………。
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主人公の葉蔵は、道化で人と自分との間に壁を作るにも関わらず、些細なことで傷つき、人に嫌われることを恐れている。太宰も自身への批判に過剰に反応して自分を大事にしてくれる人との関係を悪くしていた。葉蔵は太宰ほどの攻撃性はないが、その内面の脆さは似たものを持っているのではないか
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人と関わっているときに他人の無意識な行動に裏切りや恐怖を感じることを、不意に虻を叩き殺す牛のしっぽを持っている、と表現していたのがとてもしっくりきた。 自分も会話している時に、怒りを感じるポイントが違ったり共感できないところがあると他人に対して何も考えずに喋るというのは殆ど無理だ、と思っている。 主人公は昔から周りの人に対して愛想を振りまいて本当の自分を曝け出していなかった。東京に来てからも鋭い竹一がいたらあんなに落ち込むことはなかったのかなー?と思った。
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本当に文章が巧み 『グッドバイ』では、その文章の巧みさに想像力を掻き立てられたけれど、今回は難しい言葉遣いなのに、すらすらと読めてしまう不思議 葉蔵の手記に著者自身も深く入り込んでいたのかな 太宰治さんの作品を、興味深く読めるようになった自分も少し大人になったのかなと思ったり...
本当に文章が巧み 『グッドバイ』では、その文章の巧みさに想像力を掻き立てられたけれど、今回は難しい言葉遣いなのに、すらすらと読めてしまう不思議 葉蔵の手記に著者自身も深く入り込んでいたのかな 太宰治さんの作品を、興味深く読めるようになった自分も少し大人になったのかなと思ったりもした。 世間と個人 罪のアント ー罪と罰。ドストイエフスキイ。ちらとそれが、頭脳の片隅をかすめて通り、はっと思いました。もしも、あのドスト氏が、罪と罰をシノニムと考えず、アントニムとして書き並べたものとしたら?罪と罰、絶対に相通ぜざるもの、氷炭相容れざるもの。罪と罰をアントとして考えたドストの青みどろ、腐った池、乱麻の奥底の、、、 私もくるくる罪のアントについて考えてしまった、たしかに罰がしっくりくる。 侘しさ 個人 映画とはまた全然違って、侘しさ痛切さ悲壮感ひしひしと。読んでよかった。
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最初は面白く読めたが、だんだん気持ち悪くなる。 後味も気持ちが悪い。こんな小説は初めてかもしれない。 でも癖になる。太宰治の魅力は恐ろしい。 たくさんの人が好きになるだけあるな。翻弄されてしまう。 見事に人間の恐ろしさや醜さを表していて、 それでいて自分を照らし合わせた主人公...
最初は面白く読めたが、だんだん気持ち悪くなる。 後味も気持ちが悪い。こんな小説は初めてかもしれない。 でも癖になる。太宰治の魅力は恐ろしい。 たくさんの人が好きになるだけあるな。翻弄されてしまう。 見事に人間の恐ろしさや醜さを表していて、 それでいて自分を照らし合わせた主人公・葉蔵の人生の壮絶さを書き上げている。 これほどまで、「世間」や「人間」というものに絶望を感じたことはないが、どの人間も生きている間に感じることなのではないかと思わせる。 いわゆる「クズ」というのは「人間失格」ということなのか? まだよく分からない。 気持ち悪くなるけど、また読みたい。変な感覚。
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名作と呼ばれる小説だけあって古めかしい文体とは裏腹に内容はスッと入ってくる。 葉蔵の人間に対する恐怖心や悩みは決して、この人特有のものではなく現代人の大半が抱えている気がする。 その上で対処法が「幼少期はお道化」「大人になっては酒」という回避方法が現実的でどこか自分に突き刺さる...
名作と呼ばれる小説だけあって古めかしい文体とは裏腹に内容はスッと入ってくる。 葉蔵の人間に対する恐怖心や悩みは決して、この人特有のものではなく現代人の大半が抱えている気がする。 その上で対処法が「幼少期はお道化」「大人になっては酒」という回避方法が現実的でどこか自分に突き刺さる。 どうせバレるのに飾り付けの嘘を取り繕ったりするところは自分を重ねてドキッとするところがある。 ただ、残念ながら私は美少年でもなく、周りを巻き込む求心力がないので至って平凡に暮らせていると言う点が人間失格していない証明かも。
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生きづらさ そんな言葉が流行る現代 この本はそんな心に寄り添ってくれるものなのかもしれません 誰もが感じたことがある人間の軽薄さ。 それが全く理解できない葉蔵 残念ながら少しは理解できてしまう自分 生きづらいのは彼の方やけど 理解できてしまって、そんななんとなく人間に慣れてい...
生きづらさ そんな言葉が流行る現代 この本はそんな心に寄り添ってくれるものなのかもしれません 誰もが感じたことがある人間の軽薄さ。 それが全く理解できない葉蔵 残念ながら少しは理解できてしまう自分 生きづらいのは彼の方やけど 理解できてしまって、そんななんとなく人間に慣れている自分は偉いのか?
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