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クレオパトラの夢 の商品レビュー

3.4

108件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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「MAZE」の続編前…

「MAZE」の続編前作はファンタジー色の強い小説でしたが、今回はミステリとサスペンスに終始してます。また、前作では全てを仕切っていた感のあった恵弥ですが、本作では双子の妹・和見に翻弄されている様が面白かったです。この2人のパワーに引きずられ、最後まで楽しく読まされました。 そして...

「MAZE」の続編前作はファンタジー色の強い小説でしたが、今回はミステリとサスペンスに終始してます。また、前作では全てを仕切っていた感のあった恵弥ですが、本作では双子の妹・和見に翻弄されている様が面白かったです。この2人のパワーに引きずられ、最後まで楽しく読まされました。 そして、最後の最後で明らかにされる『クレオパトラの夢』の真相。この函館という舞台があればこその作品ですね。面白かったです。

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「MAZE」を読んだ…

「MAZE」を読んだ時にも思ったのだが、恩田陸は謎という風呂敷を広げるのが上手い。今回も非常に上手かった。

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不倫相手を追いかけて…

不倫相手を追いかけて北海道へ行ってしまった妹を連れ戻しにきた兄・恵弥。だがその直後、不倫相手の若槻博士が事故で亡くなってしまう。博士の研究に関係していた「クレオパトラ」とは一体何なのか?謎が盛り沢山で、早く真相が知りたい!って感じになります。キャラもよく、特に恵弥は「MAZE]か...

不倫相手を追いかけて北海道へ行ってしまった妹を連れ戻しにきた兄・恵弥。だがその直後、不倫相手の若槻博士が事故で亡くなってしまう。博士の研究に関係していた「クレオパトラ」とは一体何なのか?謎が盛り沢山で、早く真相が知りたい!って感じになります。キャラもよく、特に恵弥は「MAZE]から引っ張ってきたキャラで、作者のお気に入りらしいですよ。

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「MAZE」に出てた…

「MAZE」に出てた人が主人公。クレオパトラの夢が結局何であったのかは最後に明らかになりますが、そんな「夢」なんて理想的なシロモノじゃなかったんでしょうね。虚しいです。

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「MAZE」に続く恵…

「MAZE」に続く恵弥シリーズ。双子の妹を東京に連れ戻しにH市を訪れた彼が、同時に「クレオパトラ」の争奪戦を繰り広げる。舞台が日本のせいか、「MAZE」より小粒な物語。

文庫OFF

2023/02/11

コロナウイルスが蔓延る今、読めてよかった物語。 こういうことって本当にあるかもな〜なんて思いながら、少々難しくも思いながら、楽しくページを捲った。 前作は読んでいないが、恵弥が魅力的なキャラクターだった。 人間の裏側というか、なんというか、頭が冴える人の考えることは怖いな…と感...

コロナウイルスが蔓延る今、読めてよかった物語。 こういうことって本当にあるかもな〜なんて思いながら、少々難しくも思いながら、楽しくページを捲った。 前作は読んでいないが、恵弥が魅力的なキャラクターだった。 人間の裏側というか、なんというか、頭が冴える人の考えることは怖いな…と感じたちゃらんぽらんな私なのであった

Posted byブクログ

2023/02/01

管理下にない秘伝の天然痘ワクチンか、あるいはウイルスそのものが隠されていたとしたら?それをアメリカの製薬会社のエージェントや感染研や防衛省が追っていたとしたら?・・・というスケールの大きな話と、主人公の妹の泥沼不倫の行方が物語の両輪です。 容姿端麗、頭脳明晰な主人公ですが、本作で...

管理下にない秘伝の天然痘ワクチンか、あるいはウイルスそのものが隠されていたとしたら?それをアメリカの製薬会社のエージェントや感染研や防衛省が追っていたとしたら?・・・というスケールの大きな話と、主人公の妹の泥沼不倫の行方が物語の両輪です。 容姿端麗、頭脳明晰な主人公ですが、本作では妹に振り回されっぱなしで少々不憫でした。 テーマ的にクライムサスペンスになりそうなところですが、不倫話から更なる展開に繋がります。かと言って愛憎渦巻くミステリ・・・ともならず。 結構コメディ要素が強くて、この辺の不思議な味付けが恩田さんらしいように思いました。

Posted byブクログ

2022/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

実は本作を衝動買た後にあらすじを読んで初めて、これがシリーズものであることを知りました。そのまま本作を置き、律義に一作目を買いなおして読み、そしていよいよ本作です。 本作は一言で言うならば肩の凝らないエンタテイメント。オカマ系イケメンの神原恵弥が北海道で「クレオパトラ」の謎を追います。この主人公の万能さ+オネエキャラの組み合わせは、ちょっと古いのですが北条司氏の『シティー・ハンター』の冴羽獠のようなポジションかもしれません。ほぼ完ぺき+弱み(女に弱い)みたいな。その主人公が色々紆余曲折ありつつ大団円を迎える様はちょっとした火曜サスペンス的な小気味の良い纏まり感を感じさせました。 さて、若干のネタバレになりますが、主人公が製薬会社関連ということでこの「謎」は薬関連でありました。ジェンナーの牛痘の話が大いにフィーチャーされていましたが、Kindleをお持ちの方は青空文庫のジェンナー伝が無料ですので是非。コロナ禍もそろそろ一段落の様子ですが、ワクチンの仕組みをおさらいするのも乙なものです そうそう。で本作、舞台が北海道というのがいいです。夜景とか海鮮とかって出てきたらH市ってどうやっても函館じゃん!ってわかるのです笑い。25年以上前に一度行ったっきりの北海道にまた行きたくなりました。 スリラーとしては最後はちょっと驚きました。はあー、そういう事かと。そっちが繋がっていたのねと。ただ、思いっきりやられたー、という程の驚きはありませんでした。 ・・・ 上にも書きましたが、二時間ドラマ的なエンターテイメントだと感じました。出張のお供、疲れた時など、半日の気分転換としていかがでしょうか。ちょっと旅情をくすぐられます。北海道、行きたくなったなあ。

Posted byブクログ

2020/04/11

前作とは違い恵弥視点になった事で彼の考えている事、勘の鋭さがよくわかった。舞台も北海道になり、想像しやすくなった。 読んでいてどんどん話が二転三転し、良い意味で不信感が消えなくて面白かった。内容が把握できた上でもう一度読み返したくなった。

Posted byブクログ

2019/12/13

前作「MAZE」に比べると現実的な舞台だし、そこまで衝撃もない。ただ、登場人物がみんな裏の顔を持っている。 読後になんだかモヤっとしたものが残るのも恩田ワールド。

Posted byブクログ