精霊の守り人 の商品レビュー
ミュージカルを観に行く前に予習として読んだ。 ファンタジー長編はハリーポッターシリーズしか読んだことがないファンタジー初心者ながら、物語の壮大さに引きこまれた。 精霊の名前や物語の人々の世界観が独特なので、覚えていられるかが不安だったが、面白くて一気読みしたので杞憂だった。 子供...
ミュージカルを観に行く前に予習として読んだ。 ファンタジー長編はハリーポッターシリーズしか読んだことがないファンタジー初心者ながら、物語の壮大さに引きこまれた。 精霊の名前や物語の人々の世界観が独特なので、覚えていられるかが不安だったが、面白くて一気読みしたので杞憂だった。 子供向けに書かれた物語らしいけど、登場人物どうしが思いやり合うがゆえに我慢してしまうみたいな描写が繊細で、小学生の頃に読んでいたら、この本から大人の視点を学べただろうなぁと思った。そのぐらい、物語の魅力とわかりやすさ、そして奥深い人間描写とが共存している。 あと、民族史とか文化研究に造詣が深い人ならもっとわかるんだろうけど、そんな知識のない私でも、あの神話をモチーフにしてるんだろうか…とか、あの慣習が元ネタっぽいな…みたいなのがちらほらあって、そういう視点からも楽しめるかもしれない。 なんとなく名前を知っていただけだったけど、予想以上に読みごたえがあって面白かった!
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ヤクーと呼ばれる原住民の、現実と裏の世界が一体となっている世界観が素敵で一気に引き込まれた。読みやすくいつの時代も世代を超えてハマれるファンタジー小説だと思う。
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ずっと読みたかった守り人シリーズの第一弾。 2巻目以降もチャグムの話がずっと続くのかと思っていたのですが、どうやらそうではないのですね。 続きも読みたいと思います。
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完全なSFものは初めて読んだが、設定がしっかりしていることにびっくりした。 戦いの場面でも分かりにくい描写はほとんどなく、物語の世界に入り込みやすかった。 そしてもちろんストーリーも面白い。 大人も子供も楽しめる作品だと思う。
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小6娘のおすすめ本。 この方の著作は獣の奏者が面白くて5冊一気読みしたことあり。 水妖の卵を産み付けられた皇子とそれを守る用心棒バルサの物語。空想でこんな世界観描けるってすごい。 娘も夢中でした。娘と同じ年頃に読んでみたかったな...
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児童文学として書かれていたことに驚きを隠せない。このワクワク感は何なのだろう。児童と呼ばれる子供たちの何倍もの経験を積んできているはずなのに、冒頭から上橋さんの描く世界にどっぷりとハマって抜け出すどころか深みに向かって真っしぐら・・・。早速、次を求めに本屋さんへ急がなきゃ・・・。...
児童文学として書かれていたことに驚きを隠せない。このワクワク感は何なのだろう。児童と呼ばれる子供たちの何倍もの経験を積んできているはずなのに、冒頭から上橋さんの描く世界にどっぷりとハマって抜け出すどころか深みに向かって真っしぐら・・・。早速、次を求めに本屋さんへ急がなきゃ・・・。(o^^o)
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十数年前にアニメを見てたので小説も読んでみた。 アニメがとても忠実に再現されてたんだなーと感心しました。内容は面白い。建国の伝説とかは、日本神話とかも政と関係があったのかもと歴史を妄想してみたり。。 バルサかっこいいわー。
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先月、同じ作者の作品「獣の奏者」を5冊読み終えて、なかなか面白いと思ったんだが、こちらもさらに面白いと言われたので読み始めた。 現在、NHKで綾瀬はるか主演のドラマをやっているようだ。(見てないけど) 獣の奏者もファンタジーであるが、書かれている内容はだいたい頭の中で絵になる。...
先月、同じ作者の作品「獣の奏者」を5冊読み終えて、なかなか面白いと思ったんだが、こちらもさらに面白いと言われたので読み始めた。 現在、NHKで綾瀬はるか主演のドラマをやっているようだ。(見てないけど) 獣の奏者もファンタジーであるが、書かれている内容はだいたい頭の中で絵になる。 が、こちらは青白い光の煙がカラダを覆うとか、卵を少年の体に産み付けるとか、なんだかよく解らなくて想像しにくい。 それと、主人公が綾瀬はるかのイメージになってしまってどうもいかん。 とは言いつつも、ストーリーがしっかりしているので読みやすくて面白い。 あっという間に読んでしまう。 「守り人シリーズ」と言うらしく、何冊も出版されているが、続けて「闇の守り人」を読んでいる。 主人公は同じだし、ストーリーもこの「精霊の守り人」から続いている。 なら、題名を統一して1,2,3・・・としてくれた方が解り易いのに。 他のレビューを見てみると、別の本から読み始めてしまったという人も居るようだし。 ただ、1冊ずつ完結しているので単発で読んでも構わない。
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「人類学者でもある作者の知見が反映されている」とよく評される作品で、確かに政治性を帯びて変容する神話や季節の祭祀などが物語の重要なパーツになっている。ただそれだけではなくて、たとえば皇子チャグムが「たのまれ屋」の少年トーヤに「なぜ早口でしゃべるのか」と訊ね、ふたりが生きる”世界”...
「人類学者でもある作者の知見が反映されている」とよく評される作品で、確かに政治性を帯びて変容する神話や季節の祭祀などが物語の重要なパーツになっている。ただそれだけではなくて、たとえば皇子チャグムが「たのまれ屋」の少年トーヤに「なぜ早口でしゃべるのか」と訊ね、ふたりが生きる”世界”の差異を印象付ける場面など、(見た目だけでない)文化・風俗をキャラクターに落とし込んでいる。しかも子どもにも伝わる平易な文章で。本当に、この奥深さには圧倒されるし、何度も読み返すに足る面白さだ。
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建国神話については難しかったが、段々民俗学的な話が多くなるにつれ面白くなっていく。建国神話を紐解く展開なんか尚おもしろい。
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