思いわずらうことなく愉しく生きよ の商品レビュー

江國香織【著】

2014/07/14

江國香織さんの作品を初めて読んだ。私も、親にべったり甘えられない、2人の妹たちに助けられている麻子みたいな三姉妹の長女。生々しい暴力シーンは、麻子と一緒に息ができなくなりそうになる思いがした。「二人で幸せになるか、二人揃って不幸になるか、どっちかなのよ」の言葉や、「離婚が嫌なわけではなく、二人で決めた結婚に対して、邦一を確かに愛し、邦一に確かに愛された日々とその自分に対して、責任のようなものがあると思えた。」の思いは、長女らしい女の強さや、長女だからこその女のプライド、苦しみが伝わる。治子と育子も違いはあるが、自由奔放で豊かな考えをしていてかわいいと思った。20140714.

2014/05/29

【意外にも多いDV描写】
三姉妹のドタドタ感があって割りと面白かったが、DV描写が生々しくすごい。こちらまで息苦しくなった。
治子のバイリンガル女子っぷりはあるあるネタみたいで面白いが、あれじゃ熊ちゃんが一番かわいそうだよ！

2014/05/25

3姉妹の恋愛が描かれている。自分の信じたものを正しいとして強く生きている。誰かに近いとかないかなぁと思ったけど、個性が強すぎて…

2014/05/11

江國さんにしては現実味のあるｽﾄｰﾘｰ、設定だった気がする。けど。けどけど。この設定、ｽﾄｰﾘｰで、普通じゃない本が書けるこの人のすごさ！3人の姉妹たちはもちろん、両親、ここまでぬかりないですね。

姉妹たちののびのびした感性、生活、うらやましいー。

この本の題名とか、もぉ、うちの中の流行語大賞だよ、ほんとに。

人生何が起こるかわからないでしょ。つらいこともあるでしょ。楽しいこともあるでしょ。うまくいかないともあるでしょ。うまく行き過ぎてわけわからんぐらい幸せなこともあるでしょ。大切なものをなくすことも、大切なものを見つけることも、壊すことも、つくりだすことも、あるでしょ。
思いわずらうことなく愉しく生きよってこと？

2014/03/07

あー！面白かった！！！引用は手帳に。

この三姉妹みんなわたしだ、と思いながら読み終わり、栗田さんも解説でそう書いていて(最近お気に入りの栗田さんにこんなところで出会えて驚いたけれど、江國さんも栗田さんの解説書いてたもんね。)、さらにブクログ感想でもそう書いてる人が多かったから、この三姉妹はみんななんだ。ひとの、おんなのひとの？、共通する部分。

個人的には三姉妹の下2人はフリーセックスなところもよかった。
江國さんはたまにそういう本を書いていて、わたしがふだん思っていることを本当にうまく表現して、言葉にしてくれるなあと感激する。
でも、多くの人がそう思っているから江國さんは大人気なのであって、だったら私がよく話しては眉をひそめられるフリーセックスも、みんなほんとはありだとおもってるんじゃないの？って思ってしまう

オトナって変なんだよね。まだオトナになったとは思っていないけど、むかし思い描いていたような完璧なオトナなんていないって知っているし、こういう変なオトナの出てくる本をとても共感して読んじゃう。オトナになったなぁ

家族の中の良さがとてもいい。特に、姉妹。
わたしも妹とこんなオトナになりたいな！

2014/03/04

つくづく男というのは弱くて、頼りなくて、子供で、醜い存在だと、こういう物語を読むと思ってしまうのです。僕がそうした見方を結構受け入れてしまう方なだけかもしれないですが。

2014/03/03

麻子、直子、育子のそれぞれの性格って誰しもみんな内面に持ち合わせているんじゃないかと思った。私は育子の部分が強いなぁと思ったけど。
直子が会社のパーティーで匿名の手紙を送ってきた女に切った啖呵が秀逸。すっごいかっこいい！

2014/02/19

どの女性ともどこかしら共通点を探しながら読んでしまう。
それぞれに悩みつつも自分の信じるものを追い求めながら、伸びやかに生きている様が描かれている。

2014/02/02

よく言えばのびのびと誰にも流されない、悪く言えば自分勝手に生きてる三人姉妹。結構ドロドロしつつも最終的には落ち着くべきところに落ち着いたと言う感じだ。昼ドラよりも温いドロドロが嫌いじゃない人にはいいかもしれない。
全員が幸せになれたわけではないが、それでも平穏にはなったのだろう。
こういったﾄﾞロドロがあまり好きではない私的には

2016/10/23

それぞれの真実を生きる不器用な登場人物たち。特に印象に残ったのが育子。真面目に、一途に、真剣に現実と向き合っているがゆえに、世間の常識からはどこかずれてしまうところに、親しみを覚える。