ふたつめの月 の商品レビュー
近藤史恵の書く話は染みる。だから、ちょっと辛いときもあるんだけど。やっぱり好きだと思う。不器用に、でも懸命に生きることって、きっとそんなに悪いことじゃない、よね。
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近藤さんの作品は、さらりと読めて好きです。あっさりしているんだけど、時折凄く良い言葉が出てくるんですよね。
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『賢者はベンチで思索する』の続編。主人公の女の子がしゃきっとしてないので、もっとしっかりせいよっ、と思わず心でツッコミを入れてしまったと言う。これでも、前作よりは成長しているんでしょうけどねえ。キリコちゃん派としてはいまいち。ミステリ短編集としては、まあこんなもの。
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<10月読了>なんの気なしに借りたけれど、実は「賢者はベンチで思索する」の続編だったみたい。1話目の真相がなんだかやりきれないなぁ。上司の機嫌を損ねて退職に追いやられたの方が、ずいぶんわかりやすいよ。なんだか、このシリーズはまだ続く予感。
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タイトルの意味が最後にストンと落ちてくる切ないけれど、どこか温かな物語。でも一話目の事件の真相は正直とてもやるせないです。「…そんな理由で?!」という事件は巷にも小説にも色々あるのでしょうが…これは本当にヘコみました。裁判に持ち込むくらいのことしてもいいような気がしますが、それを...
タイトルの意味が最後にストンと落ちてくる切ないけれど、どこか温かな物語。でも一話目の事件の真相は正直とてもやるせないです。「…そんな理由で?!」という事件は巷にも小説にも色々あるのでしょうが…これは本当にヘコみました。裁判に持ち込むくらいのことしてもいいような気がしますが、それをしたところで周囲も気まずいばかりで、もう元には戻れないのでしょうね…(溜息)
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ストーリー全体とは直接関係ないのだけれど、今の私の頭にすっと入ってきて、忘れたくないと思った赤坂老人の言葉をここに書きとめておきたい。 「心と頭は一緒のようで別々に働いているんだ。それを同じように考えると悲劇が起こる。怒りに満ちた頭では冷静な判断ができないのに、自分の怒りを優先...
ストーリー全体とは直接関係ないのだけれど、今の私の頭にすっと入ってきて、忘れたくないと思った赤坂老人の言葉をここに書きとめておきたい。 「心と頭は一緒のようで別々に働いているんだ。それを同じように考えると悲劇が起こる。怒りに満ちた頭では冷静な判断ができないのに、自分の怒りを優先させて、悲劇を拡大させてしまうこともあるし、反対に頭で判断する正しさを大事にするあまり、怒ったり悲しむこともできずに、心が壊れてしまう人もいる」 「じゃあ、どうすればいいんですか?頭を優先させても、心を優先させても駄目なんですよね。それって難しいです」 その質問に赤坂はにっこりと笑った。 「別々であること、それさえ知っていれば大丈夫だ」 (P.148より)
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軽くて読みやすい物語。二匹の犬が物語のアクセントとなっている。このシリーズ前作を読んでいないせいか、登場人物の相関関係や背景がわからなかったので、前作を読んでみたいと思った。
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