ラスト・イニング の商品レビュー
瑞垣視点のバッテリー後日談。 本編では明かされなかった試合の結末など。 これでバッテリーが終わってしまう!と思うとなかなか最後まで読めませんでした。
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(2009.06.02読了) 「バッテリー」シリーズの最終巻です? でも、主人公は、原田と永倉ではありません。 横手二中OBの門脇秀吾と瑞垣俊二です。 門脇は、野球での推薦入学を断って、県内にとどまる道を選んだ。周囲の非難は、親と中学時代の監督に浴びせられた。それでも、門脇は、原...
(2009.06.02読了) 「バッテリー」シリーズの最終巻です? でも、主人公は、原田と永倉ではありません。 横手二中OBの門脇秀吾と瑞垣俊二です。 門脇は、野球での推薦入学を断って、県内にとどまる道を選んだ。周囲の非難は、親と中学時代の監督に浴びせられた。それでも、門脇は、原田にもう一度対戦できる可能性に賭けている。勝負に生きる人間にとっては、ライバルと対峙する瞬間が何物にも代えがたいものといえるものらしい。 瑞垣は、好きでもなかった野球とは関係ない高校へと進学した。もう野球とは関係ない世界で生きている。日本文学に対する知識は相変わらず大変なものだ。 瑞垣は、あさのあつこ自身なのかもしれない。 横手二中のもとの仲間や妹は、瑞垣に、門脇と会ってくれと頼む。 この春の横手二中と新田東中の練習試合は、3対1で新田東中が勝ったらしい。横手二中の1点は、門脇が原田から打ったホームラン。原田は、ホームランを打たれた後も、乱れることなく、その後の打席の門脇から三振を奪っている。 瑞垣は、門脇が原田に負けた様子を見て喜ぶつもりだった。けれども、どうしてか喜べなかった。 結局、瑞垣は、孤立している門脇に会い、門脇に練習を手伝う。瑞垣を探しにやってきた横手二中の野球部監督に頼まれて、横手二中のバッテリーの面倒を見ることにする。 瑞垣も結局、野球から離れては生きられないらしい。 新田東と横手二中のバッテリーの差は、キャッチャーの差だという。永倉は、技量でなく身体能力でなく覚悟という面において、類稀なやつなのだ。信じきる覚悟、信じきる力、・・・。(223頁) (何巻目かで、永倉が悩みぬくところがあった。いったいこれで、著者は、何を言いたいのか?と疑問であったが、上記の文章に出会って、やっと少し合点が行った。) ☆あさのあつこの本(既読) 「バッテリー」あさのあつこ著、角川文庫、2003.12.25 「バッテリーⅡ」あさのあつこ著、角川文庫、2004.06.25 「バッテリーⅢ」あさのあつこ著、角川文庫、2004.12.25 「バッテリーⅣ」あさのあつこ著、角川文庫、2005.12.25 「バッテリーⅤ」あさのあつこ著、角川文庫、2006.06.25 「バッテリーⅥ」あさのあつこ著、角川文庫、2007.04.05 (2009年6月3日・記)
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瑞垣さんって凄いと思う作品。 きっと視野が広い人なんだろう。 バッテリーで書かれなかった部分でもあるから楽しめた。
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なんだか、やりきれない気持ちのときに読んだので、彼らの清々しさが眩しすぎて苦しかった。 彼らのまわりくどい気持ちの描写が好き。 ああ、そうよねって思える。 バッテリーを読んだ後、気になってしょうがなかった試合結果。 なんだか、あっけなく書かれていて、あれって感じだった。 人ってす...
なんだか、やりきれない気持ちのときに読んだので、彼らの清々しさが眩しすぎて苦しかった。 彼らのまわりくどい気持ちの描写が好き。 ああ、そうよねって思える。 バッテリーを読んだ後、気になってしょうがなかった試合結果。 なんだか、あっけなく書かれていて、あれって感じだった。 人ってすごい。 誰かの人生を、重要な選択を、裏返しにしてしまう力があるんだから。 いや、誰もが、ってわけじゃないのかな。 やっぱり巧がすごいのかな。
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バッテリーの続編があることを随分あとになって知りました(汗)三浦しをんさんや、森絵都さん、佐藤多佳子さんが書くスポコン小説もいいですが、あさのさんの作品はスポコン小説の爽快感のあとにせつなさを感じます。
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やっと読んだ!という気持ちです。バッテリー読破から結構間があいてしまいました。 彼が一番気になる人物だったのでいろいろ楽しかった。生きにくい人だと思いました。
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瑞垣さんの視点で描かれているのがよかったです。 瑞垣さん好きだ!!! あと、「バッテリー」であんまり出てきてなかった 横手の人たちがいっぱい出てきたので嬉しかった。 あの続きとしてかなり良い本だった。
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ご存知、「バッテリー」のスピンオフ作品。 図書館では、「バッテリー」は児童書のところに並んでいますが、この作品は一般文芸書の棚に並んでいました。「バッテリー」の延長で探すと、見逃します。 「マウンドへと」と「白球の彼方」の二つの中短編に分かれていますが、どちらも「バッテリー」の最...
ご存知、「バッテリー」のスピンオフ作品。 図書館では、「バッテリー」は児童書のところに並んでいますが、この作品は一般文芸書の棚に並んでいました。「バッテリー」の延長で探すと、見逃します。 「マウンドへと」と「白球の彼方」の二つの中短編に分かれていますが、どちらも「バッテリー」の最終シーンとつながっています。 そして、基本的に、主人公は、瑞垣俊二君です。 読み始めたときは、「またまた〜、つまんないんじゃないだろうねぇ」と思わせる進み具合だったのですが、読み進めていくうちに、「なるほど」と思わせてくれる作品に仕上がりました。 つきつめて言わせてもらえば、この作品を読んで、やっと「バッテリー」が完結した気分です。 「バッテリー」を読んだあと、妙にもやもやした気分を感じた方は、ぜひともお読みください。すっきりします。 文体、表現、構成、…どれも「児童文学」の範疇ではありませんので、タイトル等も別のものになっているのだと思います。 おそらく、と言ってしまうと言いすぎかも知れませんが、作者は「バッテリー」の「不完全燃焼」をこの作品で解決しようとしたのではないでしょうか。 「バッテリー」は、書いていくうちに、「児童向け」と思っていた作品がどんどん「大人向け」になってしまいました。作者の興味の対象が、「妙にひねくれた」瑞垣君に移ってしまい、主人公が、巧と豪ちゃんのコンビから、限りなく瑞垣君になってしまいました。収拾が付かなくなってしまって、仕方がないので、無理やりに終わらせた印象があります。「ラスト・イニング」は、そういう作者の後悔の念が作らせた作品に思えてなりません。
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バッテリーの続編(後日談)。 瑞垣の視点で書かれている。 瑞垣は好きじゃなかったけどこれを読んだ時はちょっと好きになった。
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あさのはー……なんと言うか、腐萌えというよりは純粋に読みたいな、と思ってはいる(微妙ー!) バッテリーは私的にそこまで妄想はしなかった(先輩ズが若干危ない)のですが、 6番がな……ネズしおネズがな……いや、しおネズしお? 円形に表記したい。最初も最後もない感じで。 で、ラストイ...
あさのはー……なんと言うか、腐萌えというよりは純粋に読みたいな、と思ってはいる(微妙ー!) バッテリーは私的にそこまで妄想はしなかった(先輩ズが若干危ない)のですが、 6番がな……ネズしおネズがな……いや、しおネズしお? 円形に表記したい。最初も最後もない感じで。 で、ラストイニング。先ほども言いましたが、バッテリーは先輩ズが危ないんだって。 ……危ないんだって。 以下、読了直後の私がノートの端にメモっていた感想です。 ・瑞垣ー(愛憎)→門脇/門脇ー(信頼)→瑞垣 ・門脇ー(初恋)→巧(豪以外out of眼中) ・瑞垣ー(?)→海音寺/海音寺ー(心配)→瑞垣 ・瑞垣ー(ドドメ色)→巧 ・瑞垣ー(興味)→豪 危なかったですね!(爽やかな笑顔) 瑞垣が可愛くて仕方ありません。 妹さんと話し合った結果、先輩ズはいっそ3ぴ(以下自粛)
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