おんぶにだっこ の商品レビュー
さくらももこさんの幼少期の記憶をエッセイにまとめた本。この本を読んでから自分の1番古い記憶は何だろうと振り返ってみたが、せいぜい保育園の年中さんの時だ。姉とすべっこといってすべすべの泥団子を作った記憶くらいしかない。周りの大人が子供は悩みが無くていいね、なんて笑っているが、実は子...
さくらももこさんの幼少期の記憶をエッセイにまとめた本。この本を読んでから自分の1番古い記憶は何だろうと振り返ってみたが、せいぜい保育園の年中さんの時だ。姉とすべっこといってすべすべの泥団子を作った記憶くらいしかない。周りの大人が子供は悩みが無くていいね、なんて笑っているが、実は子供時代って漠然とした大きな不安を胸に抱えていて、知識や自信がないゆえにその解決が出来ない場合も多い。それでも大人に気を遣ったり、わざと言いたい言葉を飲み込んだり、自分が不憫な思いをしていること自体を悟られないようにしていたりする。少なくとも私はそうだった。松本人志さんのチキンライスを聞くと同じ気持ちでいたことがわかる。強がって大人になって、自分の人生を自分て司らないといけないと思っていた心にそっと、躍起にならなくてもいいんだよ、と幼い頃の情けなくて無力な自分の記憶が優しく寄り添ってくれたような気がした。
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201702 悩み多き幼少期 2,3歳から小学校低学年までの心象、悩みや不安を こんなにも鮮明に書き記せる人が他にいるだろうかという話 さくらももこにしか書けないエッセイだなァと心から思う
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ゲラゲラと笑わせてくれるいつものエッセイとは少し毛並みの違う、切ないエッセイ。幼少期の頃のお話が多いのだけど、こんなにも小さい頃の記憶があることは果たして幸か不幸か。
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本人があとがきに書いてる通り、他の本とは毛色が違う、変わった一冊。ネガティヴな、というか笑えないエピソードもいくつかあるが、いずれにしろ、こんな小さな頃のことをよく覚えてるもんだなー、とビックリ。でも分かるなー、小さい頃だからこそ沢山ある小さな不安。
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2015/9/9 幼少期の思い出。 こんなに覚えてるものかな...? 《子供が、そんな事を感じている事自体、大人には信じられないだろうという気がしていたのだ。「子供のくせに、何言ってんの」と言われるだろうな、という事もわかっていた。》 子供も一個人であること忘れないようにした...
2015/9/9 幼少期の思い出。 こんなに覚えてるものかな...? 《子供が、そんな事を感じている事自体、大人には信じられないだろうという気がしていたのだ。「子供のくせに、何言ってんの」と言われるだろうな、という事もわかっていた。》 子供も一個人であること忘れないようにしたい。
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よくぞここまでと思う。きっと言葉にするのに沢山の体力がいったことだろう。 言葉をほぼもだなかったころの気持ちを誠実に言葉にしてくれている。 私にはとてもできない。 読んで良かった。
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子供は子供なりにいろいろ考えて生きてるんだよなぁと、思い出させてくれるような作品。 雲の中を走る、お父さんと姉妹の話が好き。 明るい話ばかりではなく、子供の頃にしてしまったちょっとした間違い。 その間違いをどう正せば良いのか分からず、一人で悩んでしまう感覚などは、良く書けているな...
子供は子供なりにいろいろ考えて生きてるんだよなぁと、思い出させてくれるような作品。 雲の中を走る、お父さんと姉妹の話が好き。 明るい話ばかりではなく、子供の頃にしてしまったちょっとした間違い。 その間違いをどう正せば良いのか分からず、一人で悩んでしまう感覚などは、良く書けているなぁと。 幼少時代の記憶に基づいてのエッセイと言うことだけれども、大人になっての分析も入っていると思うので、全てが全て記憶に忠実と言うよりも、成長したからこそ分かる、子供の頃に感じていた心の痛みってのも書かれてるんじゃないかなと。
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なんだか泣けた。 さくらももこさんは子どもの気持ちがよく分かってる。 大人は小さい子がなぜ泣いているのか、なぜ怒りだすのか分かってない人もいるけど、これを読むとちゃんとした理由があるんだって分かる。 例えば「もらった人形」。 この人形を持って帰ればきっと「似てる」って言われる。...
なんだか泣けた。 さくらももこさんは子どもの気持ちがよく分かってる。 大人は小さい子がなぜ泣いているのか、なぜ怒りだすのか分かってない人もいるけど、これを読むとちゃんとした理由があるんだって分かる。 例えば「もらった人形」。 この人形を持って帰ればきっと「似てる」って言われる。 ただヘソを曲げて文句言ってるんじゃない、理由があるんだ。 小さい頃を思い出し「そうだった」と頷きながら読んだ。 子どもの頃のことをこんなにも覚えているなんてうらやましい。
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さくらももこと言えば、「もものかんづめ」「たいのおかしら」などなど、爆笑できる作品が数々あります。 これは、一味違ったさくらももこのお話。 幼少時代の話です。 ちっちゃい頃、たくさんのことに疑問をもったりいっろんなこと考えてて、まるちゃんってのん気だなって思ってたけど、ただのん...
さくらももこと言えば、「もものかんづめ」「たいのおかしら」などなど、爆笑できる作品が数々あります。 これは、一味違ったさくらももこのお話。 幼少時代の話です。 ちっちゃい頃、たくさんのことに疑問をもったりいっろんなこと考えてて、まるちゃんってのん気だなって思ってたけど、ただのん気ってわけじゃないのね。。 さくらももこの本は笑えるのがたくさんありますが、「おんぶにだっこ」は一番笑いの少ない作品で、新しい一面を知れた作品です。 たまちゃんとの出会いもあります!
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ちびまる子になる前の日々をつづったエッセイです。よく記憶しているなぁと思いながら、子供は案外様々な感情を持っているけど表現が追い付かないだけなんだなと。文体がとても読みやすいです。
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