6ステイン の商品レビュー
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安定の福井晴敏。興奮しきりに一気読み。 冒頭、子供を怒鳴り付ける遣り手(らしい)会社員が主人公と知り、“いつもの福井ワールド”とはちょいと違うのかな?……と一瞬がっかりしたけれど、それも文字通り一瞬だけだったという(笑) 福井ワールド、最高。 “人の親”としての執念で自分に課した宿願を果たす強い女性を描いた『経ち切る』と、 途中“もしや?”と思いつつ最後に“やっぱり”とニンマリさせられる“アイツ”の登場が強烈な印象を刻んでくれた『920を待ちながら』の2本は、もう、格好よすぎ! ★4つ、9ポイント。 2014.11.19.了。 ※短編集とはいえ内容が内容だし、表紙の装丁は、イラストではなく“いつもの”系統で揃えて欲しかったな。
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自省、忸怩した思い、など内面との会話が多いが、それでいて市ヶ谷、赤坂関連の裏切り、政治、内部事情に関連した殺人が描かれている。自分の好みとして、あまり内省が多くあると飽きる。
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ほぼ、独立した6篇の小説からなる本作だが通奏低音のように流れる国家としての日本を取り巻く米ロ北や防衛の裏方である諜報の描き方が近似しているので、一つの作品のようにも思える。リアル社会での動きが全く表出してこない分野なので、著者の描く世界があまりに日常過ぎて怖い。
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分厚いので、長編大作かと勘違いして購入しましたが、とある機関を軸にした短編オムニバス形式でした。 普段あまり短編は読まないのですが、この作品はグイグイ引っ張り込まれていきました。 どの話も「人間ストーリー」という感じで、とある機関に関わるそれぞれの人の人生と心情を綴った物語です...
分厚いので、長編大作かと勘違いして購入しましたが、とある機関を軸にした短編オムニバス形式でした。 普段あまり短編は読まないのですが、この作品はグイグイ引っ張り込まれていきました。 どの話も「人間ストーリー」という感じで、とある機関に関わるそれぞれの人の人生と心情を綴った物語ですが、どれもちょっと切なくジーンとくる物語です。
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福井晴敏の短篇集。作者が好きな人には、様々な人間模様が描かれており、面白く読める本だと思う。と言いつつも、ほとんどがスパイがらみのストーリーであり、他の作品にも登場する人物だったりする。 個人的には、「残されたおばあさん」について書かれた物が好き。
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『終戦のローレライ』『亡国のイージス』で世に名が知れた福井晴敏氏の短編小説集。長編での息が詰まるような追い込まれ感は短編故に軽めになっているが、さすが福井晴敏市ヶ谷(防衛省)に情報局があったらという設定をベースにした6つの物語それぞれなかなか面白く読めた。 最新作を聞いていないが...
『終戦のローレライ』『亡国のイージス』で世に名が知れた福井晴敏氏の短編小説集。長編での息が詰まるような追い込まれ感は短編故に軽めになっているが、さすが福井晴敏市ヶ谷(防衛省)に情報局があったらという設定をベースにした6つの物語それぞれなかなか面白く読めた。 最新作を聞いていないが、久しぶりに読みたくなったなあ。さすがでした。
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存在を秘匿された組織、市ヶ谷防衛庁情報局。 通称「市ヶ谷」という特殊な世界に身を置き、過酷な任務に身を投じる工作員たち。 彼等は決して特別の存在ではなく、むしろ普通の人間で、緊迫した諜報活動のすぐ隣にはごくありふれた日常生活がある。 生身の人間であるが為に、苦悩し、謀略に翻弄され...
存在を秘匿された組織、市ヶ谷防衛庁情報局。 通称「市ヶ谷」という特殊な世界に身を置き、過酷な任務に身を投じる工作員たち。 彼等は決して特別の存在ではなく、むしろ普通の人間で、緊迫した諜報活動のすぐ隣にはごくありふれた日常生活がある。 生身の人間であるが為に、苦悩し、謀略に翻弄される男たち、女たちの姿を描く6つの短編集。 映画ならダイハード、ゲームならサイレントヒルの主人公に見られる「おじさん息上がってるよ!! 大丈夫!?」的展開が生々しく、読んでてハラハラします。 既出の「亡国のイージス」「川の深さは」とは一連のシリーズ。
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大好きな福井晴敏ですが、これはいまいち。最後でちょっとニヤリとさせられたものの、短編集では魅力半減。やっぱり長〜いやつがいいなぁ。登場人物のデティールをしつこいくらい丹念に積み上げていくスタイルが好きです。
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初めて読んだ福井晴敏作品 いまできる最善のこと 畳算 サクラ 妈妈 断ち切る 920を待ちながら 畳算を読み終えたあと、しばらく呆然としてしまいました。一つ一つの作品から感じられる登場人物の存在感は胸が苦しくなるほどです。 地味な作品でささやかだけど、読む内に心に染み入ってく...
初めて読んだ福井晴敏作品 いまできる最善のこと 畳算 サクラ 妈妈 断ち切る 920を待ちながら 畳算を読み終えたあと、しばらく呆然としてしまいました。一つ一つの作品から感じられる登場人物の存在感は胸が苦しくなるほどです。 地味な作品でささやかだけど、読む内に心に染み入ってくる作品でした。
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福井晴敏さんが短編を書いてるとは思いませんでした。 この短編集は読みやすいです。 時系列としては、他の市ヶ谷シリーズ(ダイスシリーズ?)とは別になりますが、これも読んどいて後悔はない作品です。 文庫本を見て、福井晴敏さんの作品がどれも長くてとっつきにくそうだなぁと思ったら、この短...
福井晴敏さんが短編を書いてるとは思いませんでした。 この短編集は読みやすいです。 時系列としては、他の市ヶ谷シリーズ(ダイスシリーズ?)とは別になりますが、これも読んどいて後悔はない作品です。 文庫本を見て、福井晴敏さんの作品がどれも長くてとっつきにくそうだなぁと思ったら、この短編集を読んでみるといいと思います。
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