闇の守り人 の商品レビュー

上橋菜穂子【著】

2020/10/26

前作に続けてすごい勢いで読んだ。
ページをめくる手が止まらず、睡眠不足に。
前作の「精霊の守り人」と比べると、さらに心情描写が巧みで、人間関係も複雑で緻密。
苦しさや憎しみと愛の混じり合う感情を、こんな風に描くことができるのかと脱帽した。

2020/10/11

バルサの過去を浄化するお話。
ジグロがバルサを憎んでいることは、まあ当然かもしれないのだけれど切ない。それに気づかないふりをするバルサも、憎しみはあるけれども守りきることを選択したジグロも、みんなの思いが痛くて辛くて、圧倒された。精霊の守り人より好きだったかも！

2020/09/26

シリーズ2作目。
精霊の守り人よりも引き込まれた。
バルサとジグロの過去を清算するお話。ジグロがバルサを憎んでいた…事にバルサが気付く（考えないようにしてたのを辞めた…のかな）ジグロにしてみれば幼い少女なんてお荷物でしかないもの。憎まないはずはない。様々な過去の思い、気持ち、怒りを清算していく槍の舞前後は文章にどんどん引き込まれて行き止まらなかった。

バルサが自分の短槍の輪をカッサに差し出して、交換した事も、気持ちの区切りなのかな。カンバル国とカッサへの期待…が込められていると思いたい。

2020/09/12

【読了メモ】…一気に読まされてしまった。お茶休憩も取らず只管読んでしまった。※新潮文庫ではなく偕成社の単行本の方を読みました。

2020/09/05

バルサが過去と向き合い清算する話。
育ての父のジグロについてどのような人物だったのか、改めて詳しく語られる。
ジグロがバルサを憎みながらも、愛し守り生きたことがわかるシーン、本当に感動した。
2人とも陰謀に巻き込まれ生き方を選べなかったやり場のない気持ちを、一番近くにいるお互いにすら伝えられずにいたが、ジグロが死んだあとに槍と槍で分かり合う。
素晴らしいですね…。

2020/07/24

シリーズ2作目。

1作目も面白かったけど、私はこちらの方が好み。でも1作目でキャラ設定がしっかり飲み込めていたからこそかも。これはシリーズを読破する楽しみができた！大事に大事に最後まで読んでいきたい。

洞窟の風景や色々な種族、頭の中で世界が生き生きと紡がれていく素晴らしい時間でした。

2020/06/13

めっちゃ面白かった。

なんだか、本の中の世界を本当に旅している気持ちになれる本
個人的に、師弟対決からの連続シーンが、色々詰まっててすごく良かった。

陰謀に巻き込まれて、逃げ場のない、どうしようもない哀しさとか後悔とか自己嫌悪とか傷とか、色々な思いの交差を、正面から受け止めようとするバルサ
急に足場に水の世界が広がって、突如あらわれ透明な海蛇。
弔われた闇の守り人達の思いから、思い石となったルイシャ。
などなど、

それぞれのシーンで上下左右に心が揺さぶられまくって、読み終わった後、謎の達成感見たいのが心の中からでてきた笑

面白かった、
神秘的な謎に包まれた世界か、徐々に明かされていくから、ワクワクするし、シーン一つ一つが壮麗で、イメージするのがとても楽しい。
呪術的な世界観がとてもいい。

また読みたい。

2020/06/07

自分の狡さ弱さ醜さほど、立ち向かうのが困難なものは他にない。
それが出来た時に、ようやく自分を許せるのだろうとは、なんとなく理解はしている。しているけれど、実行できない。
私にとっての『バルサの槍』はなんだろうか。

2020/05/19

バルサの過去を掘り下げる事になる物語。彼女が生まれたカンバル王国、養父ジグロ、もっと深かった陰謀の話。
印象深かったのは、ジグロがバルサを恨んでいたかもしれない事に気付きつつも、気づかないフリをしていたバルサ。それにやっと向き合ったバルサは吹っ切れたように思う。
この旅があってよかったと思う。

2020/05/07

守り人シリーズ、すごく良い！
一気に読んだ。
もっと読みたい、次が読みたい！
人にも勧めたい！
2010/1/9