闇の守り人 の商品レビュー
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再読。 所々忘れてたので新鮮な気持ちで読めた。 主人公バルサの故郷カンバル王国が舞台となり、彼女の過去を辿っていく話。 ジグロとバルサ…それぞれが苦しい思いを抱えて生きてきた日々に、かなり同情してしまっていた分、自分の利己の為に彼らを陥れようとする、某登場人物が憎くてたまらなかった。 読後感は、『すっきりと温かいと哀しい』。 地上と山の中(洞窟)で、異世界が繋がり、更に人間の魂も絡んでいるところが複雑で面白かった。 2017年1月読了
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作者の上橋さんも、乗り移ったように書き、あとでなぜこんな物語が書けたのかとおっしゃっていた通り、不思議な魂の物語です。 字も大きいし、人物や未知の言葉も多いけど読みやすいです。 チャグムを守ることで愛を知り、戻りたいと思えたこと。傷ついて遠回りして、向き合えるようになるのは本当に...
作者の上橋さんも、乗り移ったように書き、あとでなぜこんな物語が書けたのかとおっしゃっていた通り、不思議な魂の物語です。 字も大きいし、人物や未知の言葉も多いけど読みやすいです。 チャグムを守ることで愛を知り、戻りたいと思えたこと。傷ついて遠回りして、向き合えるようになるのは本当に私達と同じ。 この世を去ったものが遠くから今を生きるものの糧になるのも素敵だな。
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あとがきで書いていらっしゃるように、大人の方が喜ばれているようだ…がとてもよくわかる。 バルサの気持ち…ジグロの気持ち…がとても響いてきて、体中が温かくなるお話。 闇の中での色鮮やかさの描き方も素晴らしいと思う。
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4に近い3点をつけさせていただいた。 子供より大人に読ませたいファンタジーシリーズ、第2弾。 前作ほどの冒険は一切省かれており、ただただ「贖罪」のための旅が続く。 どんなに世話になっている人にでも、どんなに敬愛している人にでも、 やはり心に闇を抱えられるものだ。いかに...
4に近い3点をつけさせていただいた。 子供より大人に読ませたいファンタジーシリーズ、第2弾。 前作ほどの冒険は一切省かれており、ただただ「贖罪」のための旅が続く。 どんなに世話になっている人にでも、どんなに敬愛している人にでも、 やはり心に闇を抱えられるものだ。いかにそれを受け入れて、もしくは 闇をぶつけ合って生きていくか。 いろんないみで、「人」に触れ合える一冊だとおもう。
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「嘘をついてはいけない」と諭されるよりも この本を一冊読んだ方が、素直に人を欺く嘘はいけないことと理解できる。
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バルサと育ての親ジグロと対峙する時の情景がありありと目の前に浮かびました。子供時代読んだ時にはバルサはすごく大人で強い女性だと思っていましたが、今読み返すと1人の娘で、大人になっても私たちと同じように少女の部分を抱えている人なんですね。ジグロはバルサを大切におもって愛情もあっただろうし、それをバルサも分かっているけど、バルサさえいなければ…っていう感情も抱えていたことをお互い分かっていて、ただその感情については触れぬままだったのを洞窟の中で対峙できてよかったと思いました。バルサにとっては対峙しないままでも良かったのかもしれませんが、ジグロに対してバルサが来てくれて本当に良かったねと思いました。
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生きていくうえで自分の歩んできた道を振り返って、これでよかったのか、もっと違う人生もあったんじゃないか、と思ってみたり。 死んでしまった大切な人たちとの思い出の中で、悔やみが残っていたり。 そういう人たちに刺さるような話だから、精霊は子供向け、闇の守り人は大人向けという表現をされ...
生きていくうえで自分の歩んできた道を振り返って、これでよかったのか、もっと違う人生もあったんじゃないか、と思ってみたり。 死んでしまった大切な人たちとの思い出の中で、悔やみが残っていたり。 そういう人たちに刺さるような話だから、精霊は子供向け、闇の守り人は大人向けという表現をされることが多いのかなと思った。
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テレビでは放映されていない部分であった。守り人が親族の死人ということが最後までわからないようにかいてある。偕成社で児童文学の棚におかれるのは少し納得がいかない。
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「守り人」シリーズの第二弾。 バルサは、生まれ故郷のカンバル国を訪れます。かつてカンバル国は、ナグル王が国を治めていましたが、王の弟であるログサムが王位を簒奪し、バルサの父も殺されてしまいます。幼いバルサはジグロ・ムサに守られながら、カンバル国を脱出し、諸国を放浪してきました。...
「守り人」シリーズの第二弾。 バルサは、生まれ故郷のカンバル国を訪れます。かつてカンバル国は、ナグル王が国を治めていましたが、王の弟であるログサムが王位を簒奪し、バルサの父も殺されてしまいます。幼いバルサはジグロ・ムサに守られながら、カンバル国を脱出し、諸国を放浪してきました。 久しぶりに訪れたカンバル国では、ユグロがジグロを倒した英雄として、「王の槍」の重臣の地位に就いていました。バルサは、洞窟にひそむ「闇の守り人」のヒョウルに襲われていたきょうだいを助けますが、彼らの口からバルサがカンバル国に入ったことを知ったユグロは、彼女を葬り去ろうとします。 前巻でも触れられていた、バルサの過去をめぐる話で、ジグロから短槍の手ほどきを受けた彼女が、みずからの来歴に向きあって決着をつけるという内容になっています。
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心が苦しい時に神秘的的で美しい表紙に惹かれて読み始めました。 力強いバルサにとても元気づけられました(⌒▽⌒)
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