闇の守り人 の商品レビュー
バルサが過去に向かい会うはなし。 昔から引きずっている傷をきちんと見つめることができなかったバルサ。 故に、時折悲しさや怒りが垣間見える。 30を超えた中年の女で、人間らしく葛藤している そんな人が、主人公だからこそ、現実味がある。 そのほか岩山に住む小さな人たちや、洞窟の...
バルサが過去に向かい会うはなし。 昔から引きずっている傷をきちんと見つめることができなかったバルサ。 故に、時折悲しさや怒りが垣間見える。 30を超えた中年の女で、人間らしく葛藤している そんな人が、主人公だからこそ、現実味がある。 そのほか岩山に住む小さな人たちや、洞窟の中の不思議などこの人の想像力はいったいどこから沸いてでてくるんだ??
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前作で、登場した主人公バルサが続いてメインとなっている作品です。 読み終わった後、もっとバルサが好きになりました。
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25年ぶりに故郷に戻ったバルサ。 バルサの過去と養父ジグロとの過酷な日々。 過去と現在がクロスしながらバルサの業の深さを改めて知りました。 それにしてもジグロは最高の男です。
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おもしろいんだけど、次の巻を切望するという感じではないのは、何故だろう? キャラに魅力を感じないからかな? キャラに魅力を感じないのは何故? 美系が出てこないからです。 酷い読者だ。 あと、今自分の中で、ファンタジーがブームじゃないからだと思う(超個人的理由やんけ)。
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バルサの過去の話が出てきますが、チャグムと会ったから 過去と向き合うことができるようになったのだと伝わってきます。 最後の方の話の進み方は、ドキドキしながら読みました。 このシリーズの中でも、特に読み返し率が高い本です。
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〈守り人〉シリーズ2作目。舞台が新ヨゴ皇国からカンバル王国に移され、話の中心もバルサになる。 バルサとジグロの絆や、陰謀が見え隠れして、大人でも楽しめるファンタジー。
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藤原カムイさんの漫画が好きで、失礼ながらそれで満足してしまって原作は読んだ事がなかったのですが(コラ)、友達に薦められて読んでみたら…はまりました。 守人シリーズはこれが初読です。 シリーズ中でこれが一番好きかも。 いつもは脇で物語を見守ってる感じのバルサが主役なので、特に何か、...
藤原カムイさんの漫画が好きで、失礼ながらそれで満足してしまって原作は読んだ事がなかったのですが(コラ)、友達に薦められて読んでみたら…はまりました。 守人シリーズはこれが初読です。 シリーズ中でこれが一番好きかも。 いつもは脇で物語を見守ってる感じのバルサが主役なので、特に何か、妙な思い入れがあります。 いつも一緒にいて、感謝もしてるけどそれだけじゃなくて…という、人間関係のとても複雑な部分が丁寧に描かれていて、共感しやすいです。
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「守り人」シリーズの中で一番好きな話です。 登場する人々の心に秘めるやるせなさが悲しく、それが昇華される姿が美しく、そしてやはり悲しい。 それを受け取り繋いでいく存在がしっかりと描かれていて、未来に対して何となくではありますが希望が持てる、そんな素敵なお話です。
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シリーズ2作目。『精霊の守り人』を読んでから、敢えて数冊の間を置いてみた。 『闇の守り人』 上橋菜穂子 この世界観を噛み締める時間が欲しかったからである。 読後感としては前作よりも展開が速く感じられた。それも世界観に慣れてきたからかもしれない。それにバルサに愛着が沸き、感情移...
シリーズ2作目。『精霊の守り人』を読んでから、敢えて数冊の間を置いてみた。 『闇の守り人』 上橋菜穂子 この世界観を噛み締める時間が欲しかったからである。 読後感としては前作よりも展開が速く感じられた。それも世界観に慣れてきたからかもしれない。それにバルサに愛着が沸き、感情移入が容易になったからだろうか。 また世界観の中のどことなくアジアンチックな感じが、今回はより濃く出ていて、たまらなく魅力的である。 今回はバルサの物語であった。あらすじはここでは書かないが、前回に比べて幾分ビターなテイストになっており、やや勧善懲悪的な要素を含みながら展開する物語と明確な敵役が登場した点が前回と趣を異なるものにしていた。こういう展開も好きなので嬉しい。 それにしても人物の描き方が上手い。どんな脇役でも人生が感じられる描かれ方をしている。前回は世界観のリアリティばかりに目が行っていたが、2作目ということで落ちついて(?)読んでみると、どの人物も次作以降、再登場してもおかしくないほど、それぞれの人生を大切に生きているように感じられた。 いいシリーズに出会うことができたと感謝である。
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このシリーズは児童書として発行されていたものを、大人が読める形として文庫に書きおろしたと聞いたことがある。書きおろしたと言っても、せいぜい「ひらがな」を漢字に直したり、表現を変えたりしたぐらいだろうと思っていたから、この話を読んだ時、これを子供たちが読んでどう思うのか、非常に興味...
このシリーズは児童書として発行されていたものを、大人が読める形として文庫に書きおろしたと聞いたことがある。書きおろしたと言っても、せいぜい「ひらがな」を漢字に直したり、表現を変えたりしたぐらいだろうと思っていたから、この話を読んだ時、これを子供たちが読んでどう思うのか、非常に興味を覚えた。それだけ、大人よりな話に思えたからだ。子供が読むには、あまりに卑怯な策略があったり、大人の胸の内の葛藤があったり、これを読解するには大変だろうと思う。でも、今の子供たちはこういう話にも慣れているから、簡単に分かってしまえるのだろうか?それはそれで、ちょっと哀れにも思う。私的には、この物語で描かれる「卑怯」さが苦々しく、好きではないのだが、私の友人はこの本で泣いたと言っていたので、泣くほど感動できる本、らしい。
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