闇の守り人 の商品レビュー
バルサ、故郷に帰るの巻。 ずっとさけ続けてきたカンバルに帰ってきたバルサ。 自らの苦渋の人生の始まりの地に帰ってきて、 過去と清算をつけた彼女は、今後どう変わって行くのだろう。 そして、ちょいちょい思い返されるタンダ。 タンダとの関係はどうなるの?? でも個人的には 今回...
バルサ、故郷に帰るの巻。 ずっとさけ続けてきたカンバルに帰ってきたバルサ。 自らの苦渋の人生の始まりの地に帰ってきて、 過去と清算をつけた彼女は、今後どう変わって行くのだろう。 そして、ちょいちょい思い返されるタンダ。 タンダとの関係はどうなるの?? でも個人的には 今回登場しなかったチャグムとの結びつきが どのように強くなるのか気になる。 仮にも王位継承者だしさ。 この物語はバルサとチャグムのお話だよね? 今回登場したカッサも、 今後再登場があるのかな。 伏線的なにおいを感じます。 あ〜でも、お話の流れとか、 地黒との対決シーンとか、 この人は本当にすばらしいストーリーテラーです。 風景も、キャラクターの心情もひたひたと寄ってきて とても鮮やか。 いろんな人にゼヒ見てほしい。
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何という切ない物語。前作のバックグランドを掘り下げるどころか、それよりも芳醇で悲しい物語が紡ぎ出されるとか。本当に面白いファンタジー小説を読みたいなら、間違いなくこれを読むべきだね。
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※このレビューにはネタバレを含みます
『精霊の守り人』の続編にあたります。まだの方はそちらを読んでからだとしっくりきます。 雇われ用心棒で、短槍の達人バルサ。幼い頃に、一国の王位継承にまつわる陰謀に巻き込まれ、運命の糸が絡まってしまった彼女。(ま、彼女は「運命ってのは、過去をなっとくするための、都合のいい解釈」と言い捨てていますが。) 過去の清算のために、生まれ故郷を訪れた彼女を「運命」は放っておいてはくれなかった。バルサは、実の父と養父に降りかかった陰謀の真実を知る。 前作同様、土の匂いのする重い文なのが嬉しい。 しっかし、全編を通して登場する人物が増えていてところどころでページを戻してしまったワタシ、脳年齢高すぎ???兄弟でジグロ、カグロ、ユグロ・・・・一族で50音を使い果たしたらどうなるんだろうか・・・で、誰が長男で、役職がなんだっけ?←ばか ファンタジーやSFでは、もう当たり前の「ここではない別の世界」。現代社会では、それは自然の営みであったり、先祖を祀ったりする世界観にあたると思うわけです。 ワタシが、本編で好きだったのは本編の中の人物がみな、自分たちの世界と並行して存在する「別の世界」を「敬うべきもの」「共存すべきもの」として捉えている点。お互いに支えあって存在するもの、そういう風に描かれている点。 私たち、忘れがちじゃないですか?
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情報科教員MTのBlog (『闇の守り人』を読了!!) https://willpwr.blog.jp/archives/51530587.html
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バルサが、養父ジグロと供に逃げ出した、国へと戻る話。 小学生の時は、精霊の守人が一番好きだったのですが、 「闇の守人」もいいなぁと思い始めています。
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私個人的には守り人シリーズでこの作品が一番好き。 バルサが過去に立ち向かう姿になんだか鳥肌がたった。 こんな女性に私はなりたい。
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文化など非常に緻密な設定がなされ 実際にあった伝承を読んでいるようだ。 特に宗教的な部分が、土地に根差した神が リアリティをもって作られている。 また、シリーズとしては2冊目ではあるが これ単体で読んでもきちんと独立とした物語として楽しめる。 薄くならず、個性のきちんとある展開...
文化など非常に緻密な設定がなされ 実際にあった伝承を読んでいるようだ。 特に宗教的な部分が、土地に根差した神が リアリティをもって作られている。 また、シリーズとしては2冊目ではあるが これ単体で読んでもきちんと独立とした物語として楽しめる。 薄くならず、個性のきちんとある展開。 石、洞窟、槍の模様、などなど 細部に渡り設定が非常に面白く あっという間に読めてしまう。 故郷を古傷と表現したバルサの気持ちが 私にはよくわかる。 槍舞いあたりから後は涙なくしては読めない。 とても哀しく、温かい。 全てを終えて、バルサが『故郷』へ帰ろうと 思えたことも嬉しかった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
アニメの精霊を見てから購読。 守人シリーズは全て(文庫版のみ)読んだけど、コレだけは別格。 著者があとがきで「何故この話が書けたかわからない」と述べているように、何かが入り込んでいたのだろうか・・・。 小説・アニメ問わず、精霊を見たのなら必読。 ジグロよ・・・。
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何度も読み、何度も涙した一冊。 バルサとジグロの魂のぶつかりあいが本当にすごい。 胸が痛むほどの本音と本音のぶつかり合い。 愛しさと共に恨みや疎ましさがあっても、それでもそれを丸ごと抱きしめる気持ちは、 真の愛情であり、人間の器の大きさなのだろうと思った。 嫌なことがあれば、恨み...
何度も読み、何度も涙した一冊。 バルサとジグロの魂のぶつかりあいが本当にすごい。 胸が痛むほどの本音と本音のぶつかり合い。 愛しさと共に恨みや疎ましさがあっても、それでもそれを丸ごと抱きしめる気持ちは、 真の愛情であり、人間の器の大きさなのだろうと思った。 嫌なことがあれば、恨みや後悔の気持ちを持つことは決して悪いことではなく自然なことで、 大切なのは、その負の気持ちを怒り倒すのではなく、抱きしめ受け入れること。 読みながら、ジグロやバルサと一緒に、自分の魂や闇も救われていくような気がした。 上橋さんの心理描写は本当に素晴らしいと思う。
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アニメ「精霊の守り人」にすっかりはまってしまったww なので、嬉しい次の話。 女用心棒、バルサが、故郷に帰る話。 ハードな運命を負ったバルサが、養い親のジグロの不名誉を正し、全てをあるべきところに戻す、と大雑把ないえばそういう話なんだが…。 もう、めちゃくちゃ面白い。...
アニメ「精霊の守り人」にすっかりはまってしまったww なので、嬉しい次の話。 女用心棒、バルサが、故郷に帰る話。 ハードな運命を負ったバルサが、養い親のジグロの不名誉を正し、全てをあるべきところに戻す、と大雑把ないえばそういう話なんだが…。 もう、めちゃくちゃ面白い。 登場人物、一人ひとりがすごくいい。皆、ちゃんと生きてるって感じがする。うん。このシリーズの魅力は、これなんだろう。 特に、子供がまっすぐでいい。 確かに、いぢわるな子供もいる。でも、総じて子供は子供らしくまっすぐで、やわらかく、世界を信じている。この感覚が、たまらなくいい。 自分の生きてる世界を愛すること。 この物語は、そういうことを、しっかりと伝えていると思う。 そして、大人が、きちんと大人をしている。 大人が大人であり、子供が子供である、ってすごく大事なことだと思うよ。うん。
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