闇の守り人 の商品レビュー

上橋菜穂子【著】

2011/06/12

「老練な女用心棒バルサ」と「皇太子チャグム」の物語。
心の底にある想いに向きあうため、25年ぶりに故郷に戻ってきたバルサ。故郷の秘事を知るとき、ひとつの答えをみつける。

バルサは古い心の傷に向かい合い、ひとつの答えを見つける。
忘れかけていた想いがうずき、答えを出した彼女に共感・勇気をもらえるストーリー。

2011/06/04

本来なら、得られるはずのない故人との再会。
バルサとジグロがお互いに抱えていた、心の闇をぶつける姿に熱い感動があった。

2011/05/31

精霊より面白かったです。で、あとがきを見ていたら、精霊は子供向け、闇は大人向けとよく言われます、と書いてあって、へー！と。闇は主人公バルサが過去と向き合う話だから、そこが心引かれるんじゃないかと分析されてました。でも個人的にはそういうことよりも、闇の方が冒険的なところが多くてわくわくしたような気がします。バルサの住む世界にさらに踏み込んでるといいますか。精霊に出てきた種族や、背景の物語よりも、闇の方が要素が多かったといいますか。ストーリー展開が大きかったといいますか。アクションも多かったですしね。いずれにしても登場する子供たちがいいですね！チャグムも良かったけど、カッサも非常によいキャラクタでした。いい意味で子供らしいといいますか。そこが一番魅力的だなーと思うわけです。

2011/05/29

「精霊の守り人」の続編。今回も非常に面白かったです。バルサの悲しく切ない過去だけだと暗くなりがちなのに、美味しそうな料理や美しい景色が物語りを彩ります。まだまだシリーズが続くので、早く続きを読みたいです。

2011/05/26

まだまだ、これはスタートダッシュに過ぎない…？かな。
続きも楽しみ。
「あんなふうに、自分の人生を使うのも、わるくないんだと、わかったんです」

2011/05/22

一気に読み終えてしまった。

誰にでも、心の底に澱はあるもので。
大人になればなるほど、その澱にはふたをして、気づかぬふりをして
日々を過ごしていく。

だから、この物語は、子供よりも大人の支持を得るのだろうな。

2011/05/18

なるほどね。
｢守り人シリーズ｣、児童書だけど大人にも人気が出るわけだ。
単なるファンタジーや、ディズニーにありがちな懲悪勧善の域を完全に逸脱してるわ。

精霊の守り人読んだときも思ったけど、パーフェクトじゃない登場人物たちと善悪微妙にはっきりしないグレーの人々。
そういう妙に現実的な設定に加えてさりげなく自己葛藤を盛り込んでくるなんて！

渋いっ！！

今回もチャグム的子供キャラクターが出てくるけど、むしろ大人がメインの話。
しかも腹に一物のある奴らばっかり。だけど完全悪っていないのよねー。
全てを知っているバルサも、我先にと人を罰する事しないし、奴らも奴らで必要悪なところもあって・・・
最終的には、人知の及ばない超自然な罰が下る。好きだわ、こういう世界観。

それにプラス、今回はバルサ自身の過去との決別がテーマ。
｢闇の守り人｣の正体、それと戦うと言うこと、ファンタジーだけど十分現実でもあり得ること。というか、あるべきこと。
むしろこういう自己葛藤は、大人の心にジーンとくるんでないかえ？

2011/05/08

これまた一気に読んでしまった…。このシリーズは本当に凄い。闇の守り人は大人から支持されることが多いと、作者が後書きで書いているが、読み終えて納得。

2011/05/02

あっという間に読み終わりそうになって、最後はわざとゆっくり読みました。
情景が描ける、人の動きがよくみえる楽しい臨場感あふれる作品です。彼らが食べているもの、使っている道具、衣服にも大いに興味がそそられます。

2011/04/19

ファンタジー小説で、架空の世界でありながら、現実がリアルに厳しく書かれています。
波乱の展開に、清々しい結末。バルサが過去としっかりと決着をつけられて良かった。