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闇の守り人 の商品レビュー

4.5

441件のお客様レビュー

  1. 5つ

    240

  2. 4つ

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    51

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2011/09/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「精霊の守り人」の続編。 二十五年ぶりに、裏切られた祖国に戻ったバルサ。 過去に決着をつけようとする彼女を、国の存亡に関わる陰謀が襲う。 命がけで戦う中、彼女はその過酷な運命から目を逸らさずに立ち向かっていく。 自らの傷みを引き受け、覚悟を決めて乗り越えてゆくバルサが最高にかっこいい。 まぶたが熱くなりながらも、自らの生き方を問われているようで途中から佇まいを正して読むことに。 また、心の裡を多くは語らないのに心情をうまく捉え、伝える技量が素晴らしい。 読んでいるとバルサの気持ちにぴったり寄り添い、物語世界に没入してしまう。 終盤の圧巻の展開には、鳥肌が立った。 この作品の凄さを、言葉ではとても言い表せない。 守り人シリーズの中でも一番好きな作品。

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2011/09/23

「守り人」シリーズ第2巻。1巻目よりは、大人向けなテーマで物語が描かれている。主人公が抱え続けていた過去を振り返る旅、そこに渦巻く故郷での陰謀。いつもながら、本当に児童文学か?と。ファンタジーなのに、どこか現実味があり、なおかつしっとりとしている。やはり上橋菜穂子はいい!

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2012/07/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「精霊の守り人」も面白かったですが、この「闇の守り人」はそれ以上に面白かったです。核心をついた分析はあとがきにもありますが、やはり主人公バルサ自身の物語であることが、この作品に強く惹き付けられる大きな要因の一つだと思います。どことなくゲド戦記「影との戦い」に似た感動があると思いました。

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2011/08/13

自分の過去と向き合うために故郷へ帰った主人公バルサが、氏族の陰謀に巻き込まれていくお話。 人間の半分の背丈しかない牧童、洞窟を泳ぐ蛇?、オコジョに乗った小人などファンタジーならではのキャラクターが楽しく、バルサを取り巻く腹黒い陰謀や、人物それぞれの造形がすごく深いです。洞窟の中で...

自分の過去と向き合うために故郷へ帰った主人公バルサが、氏族の陰謀に巻き込まれていくお話。 人間の半分の背丈しかない牧童、洞窟を泳ぐ蛇?、オコジョに乗った小人などファンタジーならではのキャラクターが楽しく、バルサを取り巻く腹黒い陰謀や、人物それぞれの造形がすごく深いです。洞窟の中で、養父への思いを抱きながら槍舞いをする場面は何度読んでも泣いてしまう。 初読みした当時、シリーズ本が3冊しか出てなかったのですが、わたしはバルサに惚れてるのでこの巻が一番好きでした。

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2011/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

バルサの過去を描いた第2作目。 これも面白かった。 1作目と同じ世界の、同じ主人公なのに、舞台になる国が違うだけでこんなにも印象が変わるものか。 ラスト、ジグロのバルサに対する“想い”。 きれいごとじゃなくリアルな感情で、読んでいる方も痛いんだけど、最後には本当のカタルシスを感じさせてくれた。

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2013/07/02

思えば、教育テレビでこの本をたまたま2pほど朗読していたのを聞いたのがハマるきっかけだった。 槍舞いのあたりだったなあ…なんて美しく格好良い戦闘シーンなんだと思って調べてこの作品に出会った。教育TVに感謝。

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2011/08/02

シリーズの中で一番好きだ。バルサが中年女性と書かれる事に今だに違和感がある。小学生にとって、20歳以上はみな小母さんなのだろうけれど。

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2011/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

女用心棒バルサが目を背け続けてきた己の過去と向き合う本作。 いつも淡々としている印象のバルサが珍しく感情剥き出しにするシーンはちょっと泣きそうになった(電車の中だったので堪えたけどwww)。 槍舞いのシーンはカッサじゃないけど息をつめて読んでしまったよ(笑)

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2011/07/29

人の過去ってその人を作ってるんだなぁ、と。 作者があとがきで、物語はある1シーンから できていくって話をしてて、確か1作目は、 バスから降りてくる年配の女性と、その人に 手をひかれる子供を見て、バルサとチャグムが 想像されていったとか。 今回の話はどんな1シーンから生まれたの...

人の過去ってその人を作ってるんだなぁ、と。 作者があとがきで、物語はある1シーンから できていくって話をしてて、確か1作目は、 バスから降りてくる年配の女性と、その人に 手をひかれる子供を見て、バルサとチャグムが 想像されていったとか。 今回の話はどんな1シーンから生まれたのかな、と そういうのも興味があります。 守り人シリーズ、全部読むぞ~。

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2011/07/29

守り人シリーズ二作目。 一作目もあっという間に読んでしまったが、この本もあっという間に読破してしまった。 バルサの強さ、(精神的にも実際の戦闘でも)に惚れ惚れする一方、やはり登場人物一人一人に愛着がわくような、そんな書き方をされる上橋さんには脱帽である。 次の作品が早く読みたい。

Posted byブクログ