闇の守り人 の商品レビュー
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故郷に帰るバルサ。育ての親ジグロが貶められていることを知り、事実をみんなに知ってもらうべく行動しようとする、が貶めた元凶たちが考えている計画を止める事に巻き込まれる。 最後にジグロと戦うシーンはこれまでの苦労、ジグロの心の底でかんがずにいられなかったこと、全てバルサにぶつけられ、バルサもジグロにぶつけ返し、とても印象深い話でした。 今回のことで吹っ切れたバルサがタンダのもとに帰りどうするのか気になります。
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バルサが故郷で見た闇。 第二弾。故郷カンバル王国に戻ってきたバルサは、養父ジグロとその一族、また王をめぐる戦いに身を投じることになる。牧童に導かれて、闇の中で出会ったのは。 前回が、チャグムの問題であったとするなら、今回はバルサの問題。チャグムのポジションはカッサかもしれないが、チャグムほど堀深められていない。ジグロの汚名をそそぐため、ユグロの陰謀を暴くため、儀式に飛び込んだバルサがそこで見た、儀式の本当の意味。 宗教儀式は、伝えられていくうちに形式化してしまう。また、秘められた儀式の場合、知らぬ人はそれを軽く見てしまう。本質を見極めなくては、と思っていても、宗教的な体験はことばにすると、まるで違った、底の浅いものになる。語り継いでいくのは、難しい。
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2013.6/9 シリーズ2作目。悪者側の描写って稚拙なものが多いけど、これはなかなか。そうなっていった流れも納得出来る構成だ。不可思議な生命体の描写が上手いなぁ。
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バルサが過去と向きあう物語。ジグロとの思い出にひとつの決着をつけるため、故郷 カンバルを旅する。闇の向こう側にあったものは。
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守り人シリーズの中では、一番おすすめ。 カンバルの文化も、まるで実在するかのように想像できて面白い。 山の王に隠された謎解き要素もあってわくわくするし、何よりもバルサの生い立ちやジグロの過去、二人がどんな気持ちで生きてきたのかを辿りながら、最後にすべてを収斂させるストーリーは見事...
守り人シリーズの中では、一番おすすめ。 カンバルの文化も、まるで実在するかのように想像できて面白い。 山の王に隠された謎解き要素もあってわくわくするし、何よりもバルサの生い立ちやジグロの過去、二人がどんな気持ちで生きてきたのかを辿りながら、最後にすべてを収斂させるストーリーは見事としか言いようがない。 カンバルの若い力の成長にも期待を感じつつ、 最初から最後まで盛りだくさんな内容。
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衣食住の描写が多いためか、行ったこともないカンバルを見ているような気分になれる。 (良い意味で)土臭い旅ものファンタジーを求めてる方にはお勧めできるかもしれない。 前作の精霊の守り人は色々積み上げて高いところに手を伸ばすような話だったが、 こちらは誰かが作った道を目隠しで歩くよ...
衣食住の描写が多いためか、行ったこともないカンバルを見ているような気分になれる。 (良い意味で)土臭い旅ものファンタジーを求めてる方にはお勧めできるかもしれない。 前作の精霊の守り人は色々積み上げて高いところに手を伸ばすような話だったが、 こちらは誰かが作った道を目隠しで歩くようなイメージ。 あとがきにも書かれていた通り、好みは分かれるかも。
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とても面白かった。 さすがの安定感、最後まで一気読みでした。 最後の儀式場でのシーンは、美しく深く重たい情景がうかんできてとてもよかったですね。 続編も楽しみです。
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再読でもとても世界にのめり込みました。故郷で、過去と向き合うバルサが、力強くも哀しくて。ヒョウルとなったあの人との槍舞いのシーンは涙してしまいました。ジグロの思いも、バルサの思いも辛くて切ないです。このシリーズは、登場人物たちがこれからも自分の道を強く真っ直ぐ進んでいくだろうと感...
再読でもとても世界にのめり込みました。故郷で、過去と向き合うバルサが、力強くも哀しくて。ヒョウルとなったあの人との槍舞いのシーンは涙してしまいました。ジグロの思いも、バルサの思いも辛くて切ないです。このシリーズは、登場人物たちがこれからも自分の道を強く真っ直ぐ進んでいくだろうと感じさせられるところも好きです。ユグロは難しいだろうけど。。続きも読みます。
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故郷のカンバル王国に帰り、叔母や故郷の人々と会い育ての親のジグロが巻き込まれた陰謀を明らかにする話の流れ。冒険活劇として非常に面白く読むことが出来た。確かにこのシリーズは面白い。続きも読んでいきたいと思う。
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なんといっても“守り人”シリーズで一番好きな本です。 バルサ中心の物語だが、ジグロの物語でもあります。 牧童たちと地下の狭い通路を辿るシーン、 土の香りがしました。 スーティ・ランに乗るシーン、 心底冷える感覚を味わいました。 そして地下の槍舞いの場面・・・ 五感を鋭くして読む本...
なんといっても“守り人”シリーズで一番好きな本です。 バルサ中心の物語だが、ジグロの物語でもあります。 牧童たちと地下の狭い通路を辿るシーン、 土の香りがしました。 スーティ・ランに乗るシーン、 心底冷える感覚を味わいました。 そして地下の槍舞いの場面・・・ 五感を鋭くして読む本ではないでしょうか。 文章は、なんか男前、泥臭くってかっこいい! 特に、クライマックスの地下でのバルサ、泣けてしまう! ハードカバーは既読済。 文庫が出たので、自宅用に購入しました。
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