芸術起業論 の商品レビュー
やっと読んだ。 芸術家と建築家の共通性と相違性について考えながら読んだ。 マネジメント、客観性、歴史的文脈にのせるなどは共通している。対象とする他者に違いがあるのか。住宅というよりは、もう少し広げて都市を考えることと似ているのかもしれないと感じた。続けて、「芸術闘争論」へ。
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同期に薦められて読んだけど面白かった。最近出たのも読もうかな。しかし表紙の顔のどアップはきついな。これも村上芸術? メモ p152ものを伝えるはことは娯楽 p168宝探しの方法 p185人は死ぬ。ものはなくなる。しかし作品は生き残るかもしれません。 村上隆はマチス大好き
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芸術でビジネスするための本。 まあひとつの考え方かと。 でも、すべてのことに共感はできない。 芸術でビジネスするとおれに言わせりゃそれはもはや芸術ではないだろwwって感じ。 売るための作品なんていう小さい枠にはまってしまうのはもったいない。 もっと爆発させなきゃ。 でも、...
芸術でビジネスするための本。 まあひとつの考え方かと。 でも、すべてのことに共感はできない。 芸術でビジネスするとおれに言わせりゃそれはもはや芸術ではないだろwwって感じ。 売るための作品なんていう小さい枠にはまってしまうのはもったいない。 もっと爆発させなきゃ。 でも、金がなければ爆発させるのも難しいというのも現実。 じれーんま!
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ドッグイヤーだらけの一冊になった。 アートビジネスに興味がある人にもそこまででもない人にも読み応えのある内容ではあるまいか。 この本もそうだし村上隆のtwitterを読んでいても思うのは、ただ自分の好きなことを突き詰めるという純粋な動機も大事だけれど、それとは別に「日本の世界に...
ドッグイヤーだらけの一冊になった。 アートビジネスに興味がある人にもそこまででもない人にも読み応えのある内容ではあるまいか。 この本もそうだし村上隆のtwitterを読んでいても思うのは、ただ自分の好きなことを突き詰めるという純粋な動機も大事だけれど、それとは別に「日本の世界における立ち位置を開発してゆきたい」という強い野望が彼の今日の活躍に繋がっているのだと思う。 日本での評価はオークションでの落札価格などで祭り上げられている感があるし、偏見を受けているアーティストなのかもなあと思った。 私は彼の徹底的なアートマネジメントを嫌いじゃない。 等身大のフィギア制作を依頼する際の村上隆と海洋堂とのやりとり(122ページらへんから始まる)が面白かった。 特に「そんなのどちらでもよろしい!」が(笑)
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ルーブルの件であれこれと非難をあびせられていることもあり、もう一度読んでおこうと思い、手にとりました。 3、4年前に読んだときはARTが欧米の文脈の中でのゲームであるということに衝撃を受けたのですが、今回あらためて読んでみると作品をつくる、あるいはそれを発表する場の作法をいかに知...
ルーブルの件であれこれと非難をあびせられていることもあり、もう一度読んでおこうと思い、手にとりました。 3、4年前に読んだときはARTが欧米の文脈の中でのゲームであるということに衝撃を受けたのですが、今回あらためて読んでみると作品をつくる、あるいはそれを発表する場の作法をいかに知ろうとするかという姿勢という意味で、現代美術とはどういうものかということよりも、ひととしてどう生きていくかということを言わんとしている、と捉えることもできると思いました。 ARTに限らず、日常生活におけるあらゆるシーンにおいて好みや偏見だけで物事を否定したり批判することは簡単です。そしてマジョリティに属する既存の価値観や偏見がいつのまにか正義だと錯覚してしまうことに危険性を感じます。 本文にある”価値観の違いをのりこえてでも理解してもらうという客観性こそが大切なのです。価値観の違う人にも話しかけなければ、未来は何も変わらない。” という行はまさにそこから脱却し、それぞれの世界を知り、その違いを分かろうとした上で建設的な議論をしていく必要があるのではないでしょうか。
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起業論というよりも、アメリカと日本の美術界の違いを論じ、日本の芸術家に発破をかけている印象。 しかし、本人も怒りが原動力と言うように日本へのイライラが伝わってきます。 自分も生温い所で満足しないで、先へ先へ進んで行きたいと思いました。 以下、引用 ①自分の興味のある表現分...
起業論というよりも、アメリカと日本の美術界の違いを論じ、日本の芸術家に発破をかけている印象。 しかし、本人も怒りが原動力と言うように日本へのイライラが伝わってきます。 自分も生温い所で満足しないで、先へ先へ進んで行きたいと思いました。 以下、引用 ①自分の興味のある表現分野を探し、その分野の歴史を徹底的に学ぶ ②その分野に興味を持ち始めた理由を探す。興味の源泉は肯定的な物だけではないから理由を探すとかならず行き止まりになるが、それでも原因を究明する。 ③究明し終えるとそれが本当に自分の興味のある分野かどうか危うくなっているので、自分の興味のある表現分野がどこにあるのかを何度も検証し直す。 ④興味の検証を終えて歴史を徹底的に学ぶと、宝島へ行くための地図が見えてくる。 ⑤地図を解析する勉強に励み、資金を整えて、いざ宝島に出かける航海を始める。
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これはすごい。西洋芸術の文脈を徹底的に読解し、それにあわせて自らのアートを用意周到にマネジメントしている。それを、ここまで隠さず開示してしまっていいんだろうか、というくらいにはっきりと見せている。これだけはっきりした姿勢を打ち出せば、当然、賛も否もあると思う。 何百年も前から積...
これはすごい。西洋芸術の文脈を徹底的に読解し、それにあわせて自らのアートを用意周到にマネジメントしている。それを、ここまで隠さず開示してしまっていいんだろうか、というくらいにはっきりと見せている。これだけはっきりした姿勢を打ち出せば、当然、賛も否もあると思う。 何百年も前から積み重ねられてきた西洋芸術の世界では、ガチガチに固められた文脈の中でのゲームのルールがあって、それに従っていないものは見向きもされない。常に文脈の先端を行くことが要求される。先端に行ったとしてもそれはすぐに文脈の中に回収されて同質化され価値を失う。だから、常に同質化から逃れるように先端を走り続けないといけない。 そういう、絶え間ない差異化と差異の回収による同質化というのは、見方によっては市場経済によく似ている。その中で、西洋芸術の文脈という市場を徹底的に読み解き周到にマーケティングすることで、作品=商品をマネジメントしていくというのは、まさに起業そのものだと思う。「芸術企業論」てどういうことだろう、と思ったけれども、読んでみればとても的を射たタイトルなんだなってことがわかる。 そういう視点でいくと、作品だけでなくて作品をマネジメントするという活動の全体が芸術活動なんだな、と感じるけれど、それはあくまで外から見た場合の話だけかもしれない。村上隆としてはそうしたマネジメントはあくまで作品のための道具・手段なんだろう。だから、芸術企業論というのは、芸術=起業ではなくて、芸術のための起業、であって、起業そのものは関心の中心ではないんだろう。起業とかマネジメントとかそれ自体を中心テーマとして展開する芸術的な活動ってのはないんだろうか、とふと思った。
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「727」だけは好きなのだが、ほどんどの作品は好きになれない。だが村上隆が語ることや書くことは生(なま)の言葉に満ち溢れているし面白い。自分にとっての芸術という意味では、筆者の作品を必要としていない。だが、筆者の言葉には機会があれば積極的に触れてみたい。私の筆者への感想はいつのこ...
「727」だけは好きなのだが、ほどんどの作品は好きになれない。だが村上隆が語ることや書くことは生(なま)の言葉に満ち溢れているし面白い。自分にとっての芸術という意味では、筆者の作品を必要としていない。だが、筆者の言葉には機会があれば積極的に触れてみたい。私の筆者への感想はいつのころからか一貫して変わらない。それを追認した一冊。 また、筆者の根源のモチベーションは本当はオタク文化に根付くものではなく、芸大時代に学んだ日本画へ情念があるのではないか? と前々から思っている。そのへんをUSTで眺めたことがあるが、本書では芸術教育論としてもあまり書かれていなかったのが残念。
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とりあえず、おみそれしました、の一言。 日本のアートシーンや自分の作品についてもすごく客観的に厳しく見ているし、起業論というだけあって、ビジネスマンのようです。 制作のかたわらで若い芸術家も育ててるのはえらいなぁと思った。 また、これ読んでいると、日本はつくづく不思議な国と思う。...
とりあえず、おみそれしました、の一言。 日本のアートシーンや自分の作品についてもすごく客観的に厳しく見ているし、起業論というだけあって、ビジネスマンのようです。 制作のかたわらで若い芸術家も育ててるのはえらいなぁと思った。 また、これ読んでいると、日本はつくづく不思議な国と思う。 芸術って、なんぞや? ヒトが生きてる限りはうまれるものだから、考え続けなくちゃいけないこと。
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皆が言えなかったことから真正面にぶつかっている一冊。 アートという領域は極めて曖昧で一見わがままな行動にも見える。しかし社会に貢献しているという面ではホワイトカラー以上の働きをしているだろう。なぜなら文化の形成を担っているのは他ならぬ芸術家だから。 それに彼はただの天才ではない...
皆が言えなかったことから真正面にぶつかっている一冊。 アートという領域は極めて曖昧で一見わがままな行動にも見える。しかし社会に貢献しているという面ではホワイトカラー以上の働きをしているだろう。なぜなら文化の形成を担っているのは他ならぬ芸術家だから。 それに彼はただの天才ではないことは知識量から推測でき論の通ったものとなっている。芸術家は歴史を知るべき、そこから次を担うものが見えてくるという主張は多くの分野に通ずる思考である。 「かわいい」「オタク」が現在の日本で優位性を保っている文化であるという主張にも賛同。実は2次元における表現力はかなりのレベルであると思うが大衆はそこまで理解してない。子供が見るものという程度の認識‥これも体たらくなマスコミの伝達力が影響している。みんなもっと漫画を読もうよ!
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