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芸術起業論 の商品レビュー

3.9

102件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2009/10/04

■芸術論 ?欧米では芸術にいわゆる日本的な、曖昧な「色がきれい・・・」的な感動は求められていません。知的な「しかけ」や「ゲーム」を楽しむというのが、芸術に対する基本的な姿勢なのです。 ?芸術は、日本では固定資産として税金徴収の対象になるものが、米国では税金控除の対象になる。 ?技...

■芸術論 ?欧米では芸術にいわゆる日本的な、曖昧な「色がきれい・・・」的な感動は求められていません。知的な「しかけ」や「ゲーム」を楽しむというのが、芸術に対する基本的な姿勢なのです。 ?芸術は、日本では固定資産として税金徴収の対象になるものが、米国では税金控除の対象になる。 ?技術は追いつかれるものであり、技術より考え方に力を注ぐべきである。 ?交渉に軋轢があるとことは当たり前で、百の主張のうち、40ぐらい通ればいいかなという感じで言説を構築して伝えている基礎がある。 ?絵を読むためのルールを勉強してみよう。

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2009/10/04

内容はさずが、日本の誇る現代アーティスト村上隆だけあって 攻撃的で新鮮でおもしろい。 いわゆる村上隆の波乱な経験論を元にしたエッセイ本。 でもどこか、芸術として間違っている気がするのは僕だけでしょうか。

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2009/10/04

薦められた。 アートとは好き嫌いでなく、感じる感じない、もしくは文脈のあるなし。 読み途中。 村上隆って結構グロいっぽい絵も描くのね

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2009/10/04

たしか友達に薦められて、読む。 いろいろ過激にアート作品の現場とお金を絡めて、若者に語る。 語る語る。 いろいろ自分を戒める言葉が散らばっていたけれど。。 って感じ。 でも、ちょっと勇気付けられた。

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2009/10/04

特に中央線沿線で支持されている「芸術は何だか芸術っぽくて格好良くて抽象的な感じ」みたいなトートロジーを破壊する、どうしようもなくビジネス/マネーにフォーカスした素晴らしい作品。 そんな中でも、芸術の他のチャネルへの回路も開かれており、ビジネス書としても美術解説書としてもよろしいか...

特に中央線沿線で支持されている「芸術は何だか芸術っぽくて格好良くて抽象的な感じ」みたいなトートロジーを破壊する、どうしようもなくビジネス/マネーにフォーカスした素晴らしい作品。 そんな中でも、芸術の他のチャネルへの回路も開かれており、ビジネス書としても美術解説書としてもよろしいかと。

Posted byブクログ

2009/10/04

村上隆『芸術起業論』には、世界で売り出していくための様々なアイディアを得ることができた。 芸術作品を「投資対象物」と捉え、「いかに世界に売り出していくか」の方法論として読むことができた。非常に参考になった。以下要旨。 1.当該の業界の構造を理解することが何より大切。誰が作品を買...

村上隆『芸術起業論』には、世界で売り出していくための様々なアイディアを得ることができた。 芸術作品を「投資対象物」と捉え、「いかに世界に売り出していくか」の方法論として読むことができた。非常に参考になった。以下要旨。 1.当該の業界の構造を理解することが何より大切。誰が作品を買っているのか。何のために買っているのか。どういう情報、商流で買っているのか。 2.社会における作品の位置や、意義を理解し、その上で目的を持って活動をマネジメントすること。ただの展覧会を回していくだけでは、ルーティン化する。美術評論家の言説に注意を払っていれば、わかることである。作品をつくること自体よりも、そういったマネジメントに注力することが非常に重要。 3.評価の基準は、「美しさ」ではなく「概念の創出」「新しいゲームの提案はあるか」であること、という発見が大きかった。ここから「super flat」というテーマが生まれた。 4.日本の知的芸術的資源は「かわいい」「オタク」なのだから、それをもっと発展させていく方法を考えるべきと考えた。 後半は、「いかに良い作品をつくっていくか。その環境をつくるには。人を育てるには」という話に傾倒していったが、最初の方でも充分参考になった。村上さんのケースは、「どうしても海外」ということではなくて、日本で認められず、ネガティブな理由で”本場”であるNYに移り、そこで上記のようなノウハウを確立していったようだが、やはり「作品」がビジネスの基になっていて、それは「日本の文化を海外に翻訳して伝える」というところが核になっている。海外を渡ったところにあるものを伝えることで、価値を生み出すことができるというアプローチは、他のビジネスを考える上でも取り入れるべきで、充分適応可能と考える。

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2009/10/04

今をときめく現代美術作家 村上隆の 現在に至までのまでの思考と試行の歴史が書かれている。 個人としては <芸術>を<マーケティング>した人物ではないかと思う。 ・歴史を学び、自分立ち位置を見つける。 ・まず相手の立ち位置、ルールの上に乗ること。 ・流行との距離を取る。(情報は...

今をときめく現代美術作家 村上隆の 現在に至までのまでの思考と試行の歴史が書かれている。 個人としては <芸術>を<マーケティング>した人物ではないかと思う。 ・歴史を学び、自分立ち位置を見つける。 ・まず相手の立ち位置、ルールの上に乗ること。 ・流行との距離を取る。(情報は必要。) ・個人史のブランド化。 ・修行の時期がなくてはならない。 ・仮説と検証の連続。 ・1、新しい提案 2、歴史の新解釈 3、革新的なルール破り ・流通市場に耐えられるかどうか。

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2020/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

芸術をキレイごとで終わらせたり、精神論で終わらせるだけじゃなくて、いかにして芸術を続けていくか≒いかに芸術を商業的に成功させるか、てことに焦点が当てられていた。 かなり現実的で、興味深いと思った。 やっぱり資本主義社会で生きるうえでは、芸術をいえどもビジネスにしないといけないわけで。 そのためには、芸術としての完成度や質の高さはさることながら、いかにしてうまく立ち回るかが大変重要なんだと感じました。 まぁ、そういったアプローチを批判する人は多いのでしょうけど。 芸術のジャンルでこういった踏み込んだ本というのは読んだことがなかったので、楽しんで読めました。

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2009/10/04

なぜ1作品が1億円で売れるのか?どうすれば日本人が世界に通用する作品(=商品)を制作できるのか?自らが世界を相手に試行錯誤して得てきた真実を具体的にあますことなく公開しています☆

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2009/10/04

タイトルと表紙に目がいってしまった本 しかし、内容は非常に示唆に富むものだった。 現代の芸術界というのは欧米の芸術史の中のどの位置づけにあるのか、どのようなものから発展したのかをはきおりさせないと相手にもされないというのを自らの経験から身体で感じ、それを実践している村上氏...

タイトルと表紙に目がいってしまった本 しかし、内容は非常に示唆に富むものだった。 現代の芸術界というのは欧米の芸術史の中のどの位置づけにあるのか、どのようなものから発展したのかをはきおりさせないと相手にもされないというのを自らの経験から身体で感じ、それを実践している村上氏。 しかし、日本の芸術というと得てして趣味だと思われたり自分の中の世界を表現などと周りから独立してしまっている。これでは遊びや趣味と言われてもしかたあるまい。芸術で生きていけない。 アメリカ、ニューヨークが現在は芸術の中心であるならそこへ飛び込むことで分かることもたくさんある。 芸術というのは一人では食って行くことができない。 金や名誉に飽き足らぬぶっ飛んだ精神の持ち主たちを唸らせるような作品でなければならない。彼らに支えられて初めて生きていける。 現代芸術というもののあり方を知るのに非常に面白い。また芸術で生きていこうと考えている人は読んだみるといです。 芸術といったものへの造詣がないので何でも目新しく感じた。 村上氏の作品で誰もが見たことがあるのはヴィトンのチェリーの入った柄や、カラフルなヴィトンの柄です。←センスない表現ですんません

Posted byブクログ