1,800円以上の注文で送料無料

あめふらし の商品レビュー

3.8

74件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    26

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2021/04/11

長野まゆみワールド全開。 主人公は、市村という大学生。何もわからないままに、色々なことに巻き込まれる。読んでる読者も市村と同じ。橘河も仲村も何者であるのか、朧げにしかわからない。 さゆりや橘河の嫁など、珍しく女性が絡んでくる。 結局、市村は連れてかれてしまったのかなぁ…。

Posted byブクログ

2021/04/02

苦手なタイプの本だった。 現実と夢、魂と肉体とが錯綜しているような、幻想的要素が強すぎる。 蛇と男色と魂がキーワード。

Posted byブクログ

2020/02/22

新たな「好きな作家」探し中で、図書館で発見。 難しい言葉を使ったりしてるけどあまり重厚感のある日本語という感じはしなかった。雰囲気作りのためによく分かんなくなってしまってる感じ。なんだか全体的にライトノベル感

Posted byブクログ

2019/09/02

何でも屋のウヅマキ商會に持ち込まれる依頼は、既に死んでいる魂を探したり、不老の姉妹の手助けだったり。 そこの従業員も秘密を持ち、バイトは魂を握られている… 明治の文豪のような語り口で描かれる奇妙な世界に、引き込まれていく…

Posted byブクログ

2019/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編、BL、不思議 タマシイシリーズ。シリーズなのかな? 箪笥のなかにも、そんなのが出てきてた。 文庫の表紙よりハードカバーの表紙の方が好き。 他の人の感想でよろづ春夏冬中の続編とのことなので読んでみる。 それぞれがどういうものかは、はっきりしないまま。 橘河はあめふらし。タマシイを捕まえたり出来る。 仲村は無意識に躰を乗り換えてきた。 市村岬こうは、自覚ないタイプ。時間を越えたり、蛟と結婚したり?兄の峠が拾った、造り出したモノだから自覚がない?ウロコは何であるんだろう? 市村峠は拾っちゃうタイプ。黒珍くろうづの気まぐれで生かされている黒衣くろご。 設定にはついていけてません。さっぱり。 橘河の妻は何者?市村を助けたのがその本性かなと思うけど、 白い毛の房、長々と尾をひき、頭髪 りっぱな角を持つ樺色の獣、白目を剥いて水のなかを漂う、蹄のある脚。 峠と契約してた黒珍の方かなー 仲村逸郎の体の本来は最終章の鷹司かなー違うかなー兄と姉で違うしなー義姉かなー ネタバレてるかわからないけど、一応。 ウヅマキ商會がウマヅキに見えるのは私だけではないはず!

Posted byブクログ

2018/10/26

魂を捕まえる「あめふらし」の橘河が狂言回しのように操っている.魂を仮初めの入れ物に入れた仲村や市村は,自由なようで制約のかかった不思議な世界を浮遊している.でもそのような関係性にもやはり愛のような形があり,何だか切なかった.

Posted byブクログ

2018/06/11

きみがそうやって生きているのは、おれがまだタマシイをつかまえているからなんだぜ―ウヅマキ商會を営む橘河にタマシイを拾われた岬。蛇を捕まえたり、昭和32年生まれの少年に傘を届けたり、アルバイトとして様々な雑事を引き受けるが、背後には常に怪しげな気配が…。時空を超えて煌く8篇の和風幻...

きみがそうやって生きているのは、おれがまだタマシイをつかまえているからなんだぜ―ウヅマキ商會を営む橘河にタマシイを拾われた岬。蛇を捕まえたり、昭和32年生まれの少年に傘を届けたり、アルバイトとして様々な雑事を引き受けるが、背後には常に怪しげな気配が…。時空を超えて煌く8篇の和風幻想譚。

Posted byブクログ

2016/09/23

「よろづ春夏冬中」をやっと読んだので、ああ!とやっと思いました。これを読む前によろづ~からのほうが理解しやすいかもしれません。 長野まゆみさんは本当に流されやすい受を書くのが得手でらっしゃる。

Posted byブクログ

2016/03/31

『よろず春夏秋中』に入っていた短編の続き。ウヅマキ商會で働く橘川、仲村、市村を中心としたお話。 夢と現、時間と日付の境界が危うく、まるで白昼夢のような不思議な作品。怪しくも艶やかな耽美な雰囲気が漂っていて、長野まゆみさん独特の繊細で優美な、風景や屋内の小物の描写が素晴らしい…。...

『よろず春夏秋中』に入っていた短編の続き。ウヅマキ商會で働く橘川、仲村、市村を中心としたお話。 夢と現、時間と日付の境界が危うく、まるで白昼夢のような不思議な作品。怪しくも艶やかな耽美な雰囲気が漂っていて、長野まゆみさん独特の繊細で優美な、風景や屋内の小物の描写が素晴らしい…。 読み進めていくうちに、依頼人のことや、市村達の過去のことまでもが読み解けていくから、最後の方はゆっくりと全ての辻褄が合っていくような感じでした。(特に、市村のタマシイの器の正体や、市村の兄の過去がぼんやりと見えた時には鳥肌が…) 会話が括弧で区切られていないので、急に会話が始まったり誰が何を言ったのかこんがらがるのこともありましたが、橘川と仲村が小声でするやり取りは言葉の端々から大人の色気のようなものが溢れていて、読んでいるこっちまでドキドキさせられる。 蛇や火蛟、タマシイや蛻など、意味深な単語が沢山出てくるのでメモを取りながら読んでいくと楽しいです。「タマシイ」や「ウロコ」「ハマグリ」という単語は『時の旅人』にも出てきたような気がするので、そちらもまた読み返したい。

Posted byブクログ

2015/03/13

少し古風で幻想的な雰囲気、いろいろな意味で耽美的。複雑に折り重なっていて、捕まえたようなのに、するっと指の間から抜け落ちるような感覚の物語。独特な会話の仕立て方が巧みで、文章の合間合間に色々隠されているので、とばし読みが出来ない。そして丁寧に一言一言拾って読んでいくうちに、長野さ...

少し古風で幻想的な雰囲気、いろいろな意味で耽美的。複雑に折り重なっていて、捕まえたようなのに、するっと指の間から抜け落ちるような感覚の物語。独特な会話の仕立て方が巧みで、文章の合間合間に色々隠されているので、とばし読みが出来ない。そして丁寧に一言一言拾って読んでいくうちに、長野さんの世界に引き込まれていってしまいます。こちらは『続』のようなので、先の短編集も読んでから再読したい。 装丁も素敵です。

Posted byブクログ