あめふらし の商品レビュー
良かったです! 妖というのか・・・ちょっと不思議な世界の方の話なんですが、ピンポイントでツボでした。 自分で言うのもなんだけど、万人受けではなくマニアックというか・・・(笑) ビジュアルは脳内変換しちゃいましたが。(けっこうおじさんなのかな?橘川とか) キャラクターの...
良かったです! 妖というのか・・・ちょっと不思議な世界の方の話なんですが、ピンポイントでツボでした。 自分で言うのもなんだけど、万人受けではなくマニアックというか・・・(笑) ビジュアルは脳内変換しちゃいましたが。(けっこうおじさんなのかな?橘川とか) キャラクターのつながりが面白い。 業とでもいうのでしょうか。 あーなってこーなって・・・あぁそうなるのか!みたいな閃きと、徐々に糸が絡まったり解けたりするのが心地良かったです。 最初の章と最後の章が区別されてるのが鍵だよねーうんうん。 会話の時に意図的に「」がないので(『空蝉』と『雨宿』以外)慣れるまでは少し読みにくいかも?でも、キャラクターが動き出したらこっちのもの。言葉で誰なのかすぐわかります。 以前『箪笥のなか』の時にもあげたと思うけど、『家守綺譚』(梨木香歩)と同じ匂いがする。あっちの方が時代的にも昔っぽいかな? 比べるとすれば、長野まゆみの方が言葉に色気がある気がする。 (まあ内容的にもそうなんだが。)
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「咲くや、この花」読んだら無性に読みたくなって、再・・・・読。魂を巡る幻想的な話は、何度読んでも素敵です。ラストの話も胸がちくっと切なくなる感じで、本当に大好きな一冊。これ読むと次は「よろづ春夏冬中」が読みたくなって、再読ループに突入ですよー。
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タマシイとかイレモノとか、そういうの。 浮世離れた様子のひとを書くと、なんとも魅力的な作家さん。 和風で艶っぽい雰囲気が、ファンタジーな要素をアダルトに。 橘河・仲村の年長者的な気遣いが、不意打ちでときめく。 よろず春夏冬中は一緒に読むべし。
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長野さんの作品の中では上位に好きな作品かもしれません。 「よろづ春夏冬中」の短編集の雨師、雨過天青、タビノソラとリンクしている部分があります。橘川さんが好きですヽ(*´∀`)ノそして橘川さんと仲村さん、そして市村兄弟の関連も深く出ていて読んでいくと驚かされる部分もありました。
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心配になるぐらい場の雰囲気に流され系主人公。 主人公に異性の同棲相手がいるせいかどうかはわかりませんが、全体的に同士の恋愛要素は少なめな気がします。
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蛇。とにかく蛇。読み始めてそして終わるまで背後に蛇の気配を感じていた。蛇は好きでも嫌いでもないし、特に蛇だけが出てくる話でもなかったのに何故だろう。私にとっては水と蛇と人ではない人々の話でした。最後の『雨宿』で「本が燃えればいいと希んだのは、誰よりも彼自身」だったというその理由が...
蛇。とにかく蛇。読み始めてそして終わるまで背後に蛇の気配を感じていた。蛇は好きでも嫌いでもないし、特に蛇だけが出てくる話でもなかったのに何故だろう。私にとっては水と蛇と人ではない人々の話でした。最後の『雨宿』で「本が燃えればいいと希んだのは、誰よりも彼自身」だったというその理由が分からなくて戸惑ったけれど、すぐにそういえばこれはそういった要素も含まれたお話だったのだと思い至った。でももしも、そういう話が苦手だと思う人が読んでも大丈夫、だと思います。多分。
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やはり、長野作品らしく同性愛ちっくな背景。 むかしの作品と違うのは、それが少年同士ではなく、年も様々だということ。 同性愛を元に、死や魂を扱った作品。 短編連作で、全ての話が繋がっている。 長野初期作品が好きな人なら気にいると思う。
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こういう全部はっきりと読み取れない感のある話が大好きです。あめふらしさんもかっこいいですし、読み終わった後もっと色んな話が読みたくなります。ついていきたい。喜んでバイトします。
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会話が「」で囲われてないので自分的には 誰がどれ言ってるのかわかりづらい部分があり 読みにくかった 完全に好みがわかれる文体だと思う
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日本語の表現は綺麗なんだけど自分には難しくて何度も頭の中で反復しながら読んだ作品。少し古い雰囲気がクセになる。
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