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利己的な遺伝子 増補新装版 の商品レビュー

4.2

100件のお客様レビュー

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2010/08/26

 <遺伝子>を単位として進化を考えることを教えてくれる本。あまりに完成度の高い文章と理論は、読むものを引きずりこまずにはいられません。そして、理論の証拠として出される事例も豊富かつおもしろい。  生物学の魅力を十分伝える本だといえます。

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2010/08/24

 動物の中で見られる利他的行動などは、遺伝子の働きであって、それは、遺伝子が自らを残すために誘発した行動だとした。読み応えのある本ではあるが、平易な言葉遣いであり、調査手法や論理的な思考はかなり参考になる。理系の人以外にも薦めたい本。

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2010/09/28

名著として名高い一冊。 「人は遺伝子の乗り物である」という立場からの進化論。 この手の学術書としては異様に読みやすい。

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2010/05/24

無知の人でもすんなりと読みこなせる平易な文章で書かれていて、それでいて進化論の重要なエッセンス、その衝撃を伝えてくれる。 誰もが知っている進化論の、実はあまり知られていない舞台裏を覗き見させてくれるような、そういう本。

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2010/05/22

生命の進化について考えさせられる良書です。 この本の中では、生命の進化について「遺伝子」を中心に書かれており、「生物は遺伝子を保存し続けるための「容器」や「機械」でしかなく、それを実行するために有利に進化してきた」という理論が、難しい数式などを使わずにわかりやすく説明されていま...

生命の進化について考えさせられる良書です。 この本の中では、生命の進化について「遺伝子」を中心に書かれており、「生物は遺伝子を保存し続けるための「容器」や「機械」でしかなく、それを実行するために有利に進化してきた」という理論が、難しい数式などを使わずにわかりやすく説明されています。 生物がとる一見自分の生存には不利になると思われるような行動は、「自分と共通する遺伝子をできるだけ多く保存する」という理由から全て説明できることが理解できます。

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2010/09/07

1069夜 引用 私は単に、ものごとがどう進化してきたかを述べるだけだ。私は、われわれ人間が道徳的にはいかにふるまうべきかを述べようというのではない。私がこれを強調するのは、どうあるべきかという主張と、どうであるという言明とを区別できない人びと、しかも非常に多くの人びとの誤解を...

1069夜 引用 私は単に、ものごとがどう進化してきたかを述べるだけだ。私は、われわれ人間が道徳的にはいかにふるまうべきかを述べようというのではない。私がこれを強調するのは、どうあるべきかという主張と、どうであるという言明とを区別できない人びと、しかも非常に多くの人びとの誤解をうける恐れがあるからである。私自身の感じでは、単に、つねに非情な利己主義という遺伝子の法に基づいた人間社会というものは、生きていくうえでたいへんいやな社会であるにちがいない。しかし残念ながら、われわれがあることをどれほど嘆こうと、それが真実であることに変わりはない。

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2016/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初版刊行から30周年記念ということで新装丁+新序文/書評が追加されたものです。前版を読んだのはすでに10年ほど前。その前版はいまだに書棚にも置いてあるのですが、素敵な装丁(前の版はひどい)と再読するきっかけにと思い購入してしまいました。 再読した今でも、10年前読んだときに感じた説得力は色褪せていません。30年前の初版よりこの方、分野を超えて多くの人と研究に影響を与えたことと思います。 世代間の争い(8章)や雄と雌の争い(9章)を通して、遺伝子こそが淘汰の単位であるということについて真に説得力のある鋭い論理展開がされています。そこで築かれた説得力の上で最後の章(13章)においてあらためて確認されているテーゼ、「進化において自己複製子たる遺伝子こそが主役であり、われわれを含む生物個体は単にその乗り物(ヴィークル)にすぎない」という結論は、当初受け入れがたいながらも反論すべくもなく軽い衝撃を受けたものでした。しかし10年を経てその結論はかえって心地よいものにもなっています。それは真実を知っていると信じることができることの心地よさなのかもしれません。 『延長された表現型』もいつか読まないとな、と改めて思いました。 星5つ

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2009/10/04

遺伝子が利己的でないならば、 人類はここまで発展しなかったかもしれない ただし、発展は必ずしも進化ではないことを 肝に銘じなければならない。

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2009/10/07

これは、おもしろい! 私はぜんぜん理系じゃないけれど、この分厚い本は十分楽しめた。進化の秘密を遺伝子のまったく新しい捉え方から紐解いているこの本は、一般人にとっては「わぉ!」というものだっただろうけど、学会においては大騒ぎになったんだろうなあ、と容易に想像できる。 かなり昔にかか...

これは、おもしろい! 私はぜんぜん理系じゃないけれど、この分厚い本は十分楽しめた。進化の秘密を遺伝子のまったく新しい捉え方から紐解いているこの本は、一般人にとっては「わぉ!」というものだっただろうけど、学会においては大騒ぎになったんだろうなあ、と容易に想像できる。 かなり昔にかかれたものの、増補版です。

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2010/06/06

『人類およびその他のあらゆる生物の肉体(個体)は、遺伝子によって創りだされた機械である』という考えの本。 ファイナンス系の論文に"Selfish Gene"ということばが出てきたので気になって読んでみました。 1970年代に発表されたものだが、いま読んでも衝撃...

『人類およびその他のあらゆる生物の肉体(個体)は、遺伝子によって創りだされた機械である』という考えの本。 ファイナンス系の論文に"Selfish Gene"ということばが出てきたので気になって読んでみました。 1970年代に発表されたものだが、いま読んでも衝撃的でおもしろかった。 生物のあらゆる行動は、遺伝子という視点から見れば全て利己的な行動だと説明できるわけだ。 社会科学の観点から見ると、「メタ経済学」とでも言えるのではないか。 簡単な計算はあるものの、難しい数式や専門用語は出てこないので、遺伝に興味がある人なら誰でも読めます。 ただ、13章は他の本の要約のせいなのか、翻訳のせいなのか、少し読みづらかった。 1章 人はなぜいるのか 2章 自己複製子 3章 不滅のコイル 4章 遺伝子機械 5章 攻撃―安定性と利己的機械 6章 遺伝子道 7章 家族計画 8章 世代間の争い 9章 雄と雌の争い 10章 ぼくの背中を掻いておくれ、お返しに背中をふみつけてやろう 11章 ミーム―新登場の自己複製子 12章 気のいい奴が一番になる 13章 遺伝子の長い腕

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