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風の影(下) の商品レビュー

4.2

96件のお客様レビュー

  1. 5つ

    38

  2. 4つ

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アメリカやイギリスの…

アメリカやイギリスの作品に慣れていたのでスペインの人名にとっつきにくいとこあったけど思ったより登場人物は少なく、何より話がすっごく面白い!上下巻ですが、読み終えるのがもったいないくらい一気読みできましたフェルミンやその他の脇役もきちんと描写されていて誰もが主人公になっているかんじ...

アメリカやイギリスの作品に慣れていたのでスペインの人名にとっつきにくいとこあったけど思ったより登場人物は少なく、何より話がすっごく面白い!上下巻ですが、読み終えるのがもったいないくらい一気読みできましたフェルミンやその他の脇役もきちんと描写されていて誰もが主人公になっているかんじだけど、話が変に飛んでいないし丁寧に書かれていますおすすめですよー

文庫OFF

予想できない展開にハ…

予想できない展開にハラハラしました。だんだん明かされていくフリアンの過去。それに翻弄されるダニエル。最後は納得して、すっきりと読み終われました。

文庫OFF

寝不足注意

「忘れられた本の墓場」で少年が出会った1冊の本。それが全ての始まりだった。内戦後のバルセロナを舞台に、深まってゆく謎の行方は……。本を愛する人であれば、冒頭から引き込まれると思われます。寝不足注意。

yui

2024/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった!ちょっと恐ろしい部分もありつつホラーというほどではなく、主人公たちのドラマが非常に読み応えがあり、後半は「そうだったのか・・・」と驚きを禁じ得なかった。 ダニエル、フェルミン、フリアン、ヌリア、ミケル、フメロ、ベアトリス、ペネロペ・・・ 人物の過去が明かされ、現在へと続き、交差してゆく様は、人生のタペストリーを眺めているかのよう。 輪廻しなかったのは、作者の思いやりだろうか。悲しい結末にならなくて良かったけれど、ご都合主義な気がしなくもない。 バルセロナに住んでいるので、ティビダボ通りやコラチャンクリニックなど、ああ、あの辺りかと想像できるのも面白かった。 さあ、バルセロナに住んでいる間にロケ地巡りをしよう。

Posted byブクログ

2024/05/27

人の心に残るにはどうしたら良いんだろう、残りたいな、と思いました。 今は忘れらることもいいと思います。

Posted byブクログ

2023/07/09

事件の収束へと向かう後半は、錯綜した物語が徐々に繋がっていき、怒涛のラストまであっという間だった! 語り手ダニエルの予告的伏線があったり、別キャラによる書簡体部分もあったり、叙述ミステリの手法が見事だった! スペインの小説は初めてだったけれど、めちゃくちゃ楽しかった! サフォ...

事件の収束へと向かう後半は、錯綜した物語が徐々に繋がっていき、怒涛のラストまであっという間だった! 語り手ダニエルの予告的伏線があったり、別キャラによる書簡体部分もあったり、叙述ミステリの手法が見事だった! スペインの小説は初めてだったけれど、めちゃくちゃ楽しかった! サフォンの〈忘れられた本の墓場シリーズ〉読破したい!

Posted byブクログ

2023/04/03

「ママに秘密はなにもない。ママになら、なにを話してもいい」 同じセリフが影のように付き纏う悲しみを連れて来ていたはずなのに、同じセリフが揺るぎない信頼と希望と愛情を連れて来る うわーなんか小説ってやっぱ凄い 下巻はもう一気読み とんでもなく面白かった!! 古典文学を思わせる...

「ママに秘密はなにもない。ママになら、なにを話してもいい」 同じセリフが影のように付き纏う悲しみを連れて来ていたはずなのに、同じセリフが揺るぎない信頼と希望と愛情を連れて来る うわーなんか小説ってやっぱ凄い 下巻はもう一気読み とんでもなく面白かった!! 古典文学を思わせる文体はあえてゴシックホラー的な効果を狙ったものだったんですなきっと 堅めの訳も最初は正直「下手くそか!」と失礼な感想を抱いてたんですが、読み終わってみれば作品の世界観に寄り添った秀逸な訳でした 恐れ入りました そしてなんかごめんなさい "二人"の少年の愛と友情、冒険、そして成長の物語はびっくりの展開とすんばらしい結末の大傑作で誰かに薦めたくなる一冊でした

Posted byブクログ

2023/04/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

舞台は1945年のバルセロナ。 ダニエルは父に連れられて「忘れられた本の墓場」に行き、一冊の本を選ぶ。 フリアン・カラックス著「風の影」 その作品に魅入られたダニエルは、謎の作者を調査することに。 ロバード・ゴダードのようなミステリーを期待したんだが少々違う。歴史色はあまりない。 少し冗長ではあるが、次第に明らかになりそうでならない謎と冒険にワクワク感はある。 しかし……。 なにか大きなスケールや奥深い謎を読まされてる気がしているが、はっきり言って下半身の物語。 劣情と情欲と嫉妬の物語。 どんだけ情熱的だか知らないが、問題の原因は常にそこ。 「せめて避妊くらいしろよな」と、登場人物たちに言いたい。 起きた悲劇は避妊で防げたはずだから。

Posted byブクログ

2022/12/31

あえてそうしている所もあるのだと思うけどヨーロッパの教養をベースにしていることを強く感じる古典的なヨーロッパらしい小説。ミステリー仕立てなところはあるけどミステリーというジャンルづけは少し違うのかなと思う。どちらかと言うとファンタジー的に感じた(ファンタジーではないけど)。途中か...

あえてそうしている所もあるのだと思うけどヨーロッパの教養をベースにしていることを強く感じる古典的なヨーロッパらしい小説。ミステリー仕立てなところはあるけどミステリーというジャンルづけは少し違うのかなと思う。どちらかと言うとファンタジー的に感じた(ファンタジーではないけど)。途中から話がつながりだすとページターナーになったけど上巻半分くらいまでのストーリーに引き込まれるまでは少し時間がかかる印象はあった。スペイン内戦がバルセロナに与えた影響というのはよく分かってはいないけど、そこかしこに感じられる哀しみや恐怖がストーリーの通奏低音になっている。本、それも小説という形態はこの小説の中でメタ的に扱われてストーリーの根幹に関わりながらも今どき誰が小説なんて読むんだ?というような扱いもされていて、時代と小説に対する作者の冷めた見方も織り込まれている。そこもこの小説が単なるミステリーのようなジャンルで語るべきものでもないという印象につながるのだろう。

Posted byブクログ

2022/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フリアンとペネロペの関係が衝撃的すぎて、驚いてしまった!! ヌリアの回想録がただただ衝撃すぎた。 フリアン、ダニエルのやりとり、関係もよかった。 フメロが怖すごる。。。 シリーズもので続きもあるので、そちらも読んでみたい!

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