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ハゴロモ の商品レビュー

3.9

269件のお客様レビュー

  1. 5つ

    60

  2. 4つ

    107

  3. 3つ

    61

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2024/03/03

そうだった、よしもとばななの書く小説はこうだった、と思わせてくれる本。 寂しくて悲しくてどうしようもない暗い日に毛布を一枚かけてくれるような本、そういう本を書いてくれる人だった。 「病気になった人のほうがつらいと、誰が決めたのだろう、と私は思った。病気にならず、泣かず、ちゃんと...

そうだった、よしもとばななの書く小説はこうだった、と思わせてくれる本。 寂しくて悲しくてどうしようもない暗い日に毛布を一枚かけてくれるような本、そういう本を書いてくれる人だった。 「病気になった人のほうがつらいと、誰が決めたのだろう、と私は思った。病気にならず、泣かず、ちゃんとご飯を食べて、散歩もして、友達に会ったりしている人のほうがつらいこともあるかもしれないと、なぜ彼は思わなかったのだろう。」

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2024/02/29

あとがきに、「弱っている時に癒してくれるような小説」との一文に、心惹かれて手に取る。 はじめはなかなか文章が頭に入らず困ったけど、だんだんなんとなく心に刺さる文章や言葉が増えてきて、読後感は良かった。 また落ちついて読み直したい。

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2024/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・そしてそういう景色には、見ている側の甘えをきっぱりと拒むような、何かぞっとするところもあった。 ・だから、どうにもほっとできない気持ちの中にいる人が、ふと読んで、何のメッセージを受け取るでもなく、ただちょっとだけ苦しみのペースを落とすことができたらいいな、と思います。(あとがき)

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2024/02/11

回りくどい文章と抽象的な表現が多くて自分には合わなかった。スピリチュアルな要素が主軸なのもリアリティなくて入り込めなかった。ページ数少ないのに1週間近くかかったうえに、後半は流し読みで終わってしまった。

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2024/01/24

私自身も、失恋をきっかけに雪崩のように色々なことが上手くいかなくなり、東京から田舎に帰りました。自分と重なる部分は多かったです。こういう、なんでもなく、あたたかくて柔らかい色が浮かぶおとぎ話が、人との関わりに疲れている時にふわっとさせてくれるのかな。

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2024/01/08

書き出しからスッと入り込めてかっこいいんだよな〜。あまり手が込んでないシンプルな文章に見えて、ズバッと示してるところがすごいよナ〜

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2024/01/01

2024年、読み始め! またもや温かい光で包まれたお話だった。 時は淡々と進んでいくのに、ある時点に自分の気持ちが囚われてしまって、今との乖離がどんどん大きくなっていってしまうことって、たしかに亡霊になるのと一緒だなあと思った。森絵都さんの『ママ』に出てきたセリフを思い出した。...

2024年、読み始め! またもや温かい光で包まれたお話だった。 時は淡々と進んでいくのに、ある時点に自分の気持ちが囚われてしまって、今との乖離がどんどん大きくなっていってしまうことって、たしかに亡霊になるのと一緒だなあと思った。森絵都さんの『ママ』に出てきたセリフを思い出した。 (これが収録されているのは出会いなおしだっけ、風に舞い上がるビニールシートだっけ) 川の流れとともに、いろんな人との温かい関わりがあって、自分も誰かを助けながら助けてもらって、そうして今をちゃんと取り戻していく感じ、やっぱり素敵だった。 登場人物みんなそれぞれいろんなことを抱えているのに、真っ直ぐ向き合って大人でいる人たちばかりで、すごい。 よしもとばななは回復の物語が多いよね、と母が言っていて、確かに、と思った。

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2023/12/30

地元に帰って、大好きな人たちに会えて懐かしい景色に会えて 幸せなのに、なぜかとてつもなく寂しい気持ちに襲われるあの感じを言語化してくれた本。年末帰省でよりしみじみと。

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2023/12/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

既婚者の愛人として囲われる日々に突如終止符が打たれ、抜け殻のようになった主人公が地元に帰って傷ついた心をゆっくり回復させる話。 多分どん底にいるときに読んでもピンと来ないだろうが、ある程度色々なことを乗り越えた今だからこそ沁みる話だと感じた。

Posted byブクログ

2023/12/12

みつるくんのおばあちゃんのようになりたい。 困っている人の話を聞いて、寄り添って。 おこがましいけど。 誰かにやさしくするには余裕が必要で、その余裕をまず手に入れなければならない。心の安定とか、金銭的余裕とか。

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