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ハゴロモ の商品レビュー

3.9

271件のお客様レビュー

  1. 5つ

    60

  2. 4つ

    108

  3. 3つ

    62

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

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2017/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

記憶には言葉がよく似合う。離れていってしまう恐怖心から手に取った一冊。誰にでも恐ろしいくらいの孤独が現れる。それは何にも例えようがないもの。鋭く痛く貫くような。でもそんな傷でさえ、ちゃんと時が癒してくれる。「時間薬」とはまさにそのことだ。人を失った苦しみは何にも比べようがないから助けてあげられないけれど、いつかあなたにも暖かい光が差し込みますように。全てのあやまち、迷いから抜け出せますように。私の大切な一冊にこめて。 「何か大切なことを忘れているような気持ちにさせる。

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2015/10/04

いろいろな人物の、いろいろな辛いことから立ち直っていく姿が、人生にとってのヒントになってくれること間違いなし。読み返すことになりそうです。るみちゃんがとても好き。

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2015/09/06

よしもとばななさんの本を読む度に、この人は子どものまま大人の時間を生きている人なのだろうか、と思う。 世の中の風潮としては、子どもは子どもの、大人は大人の生き方があって、それに即すべきだと考えられている事が多いから、私は作者の生き方は凄いなぁと思う反面、生きづらくて仕方ないだろ...

よしもとばななさんの本を読む度に、この人は子どものまま大人の時間を生きている人なのだろうか、と思う。 世の中の風潮としては、子どもは子どもの、大人は大人の生き方があって、それに即すべきだと考えられている事が多いから、私は作者の生き方は凄いなぁと思う反面、生きづらくて仕方ないだろうなぁと思うのだ。 そんな、個々人における世界のお話。子どもの時に外へ広げて、その中で遊んでいる事ができた世界を、大人になるにつれて内包していかなければならず、それが上手に出来ないと、人は何かに依存したり、外に向けて発散したりするしかなくなってしまうのだろうなぁと感じた。感情と、現実の出来事と、信じるものについて、とても現実離れした世界観で教えてくれる、いささか荒唐無稽にすら感じるようでいて、心の中がしんとするような印象を受けた。

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2015/09/06

札幌一番みそラーメン 傷を少しずつ癒してくれる みつる、ほたる こうやって、まるでばっさりと切られた傷が治っていくように、ほんとうに少しずつ新しい細胞が生まれてくる。そして、いつのまにか傷があった時とは、決して同じように考えられなくなってくる。体が勝手に今現在の自分に焦点を合わ...

札幌一番みそラーメン 傷を少しずつ癒してくれる みつる、ほたる こうやって、まるでばっさりと切られた傷が治っていくように、ほんとうに少しずつ新しい細胞が生まれてくる。そして、いつのまにか傷があった時とは、決して同じように考えられなくなってくる。体が勝手に今現在の自分に焦点を合わせてきて、どんなすばらしい過去であろうとぼんやりしてくる。

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2015/08/02

優しい物語。 ギラギラし過ぎたとき、疲れたときに読むと心洗われる一冊。 でも反読するほどではないかな、なので星3つ。

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2019/09/16

河合隼雄の読書教室から興味を持って手に取った作品。 力なくして東京から帰郷した主人公が、説明のつかない経験や、知り合いや身内からの何気ないハゴロモのようなやわらかい言葉に包まれて、町を流れる川のごとくゆるやかに進んでいくお話。

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2015/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

不思議な小説です。 ありそうな感じだけれども、 その中には明らかに非現実的な描写もあり 不思議系、という色を強くしています。 報われない恋に破れ、 一方的にその恋を終わらせられた 一人の女性。 傷ついた彼女を癒したのは 「故郷」でした。 そしてどこかで見たことのある「男性」が 彼女の心をさらに癒していくことになりますが… 疲れた時に読むと、すごく 癒される本だと思います。

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2015/06/15

こちらもアメリカ行きの飛行機の中で読了。 恋の終わり、そして前に進むほのかな光に焦点を当てている作品。 そういうタイミングの人にはぴったり。 そして無理せず元気になれる本。 http://blog.livedoor.jp/awaday/archives/103086998...

こちらもアメリカ行きの飛行機の中で読了。 恋の終わり、そして前に進むほのかな光に焦点を当てている作品。 そういうタイミングの人にはぴったり。 そして無理せず元気になれる本。 http://blog.livedoor.jp/awaday/archives/1030869981.html

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2015/05/24

2015.5.24読了 ふんわりしっとりした、癒しの小説。主人公が癒されていく過程が優しかった。苦しい時の描写にも力が入ってたけど。時間の経過と川の大きな流れの元、徐々に自分の中で納得して回復していく様子はじんわりと暖かい。愛人として過ごして、もう必要とない、と言われた主人公が...

2015.5.24読了 ふんわりしっとりした、癒しの小説。主人公が癒されていく過程が優しかった。苦しい時の描写にも力が入ってたけど。時間の経過と川の大きな流れの元、徐々に自分の中で納得して回復していく様子はじんわりと暖かい。愛人として過ごして、もう必要とない、と言われた主人公が、るみちゃんに必要とされてる、あくまで依存でなくプラトニックな繋がりが出来たラストシーンは主人公を救ったと思う。

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2015/05/08

何年も前に読んで内容を覚えてなかったんですが、ただインスタントラーメンが美味しそうな話だったなと思いながら再読。 現実感のないフワーッとしたお話。特別好きな部類ではなかったので忘れてしまったんだろうけど、傷付いた人達がじわじわと再生していく姿はなんか良いなと思いました。ほたるは時...

何年も前に読んで内容を覚えてなかったんですが、ただインスタントラーメンが美味しそうな話だったなと思いながら再読。 現実感のないフワーッとしたお話。特別好きな部類ではなかったので忘れてしまったんだろうけど、傷付いた人達がじわじわと再生していく姿はなんか良いなと思いました。ほたるは時の流れはすごいと言ってたし、実際大体のことは時間が解決してくれる。でも立ち直ろうとする気がないと立ち直れないと思います。 多分また話の内容は忘れてしまうだろうけど、インスタントラーメンが美味しそうな話というのは覚えていて、今度読んだときもなんか良いなと思うんだろうなぁ。ばななワールドの中では、“生きること”って簡単で難しいことなんだなぁとしみじみしてしまいますね。

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