ハゴロモ の商品レビュー
読むと心が洗われる、という表現がぴったしな(川が物語のキーワードであるので、命の洗濯なんて言葉も浮かんでくる)、人の心の余白を埋めて満足感に満たしてくれる文章がこれでもかと詰め込まれている、よしもとばなな的ヒーリングファンタジー。たまに読み返して、「同じような気持ちでそばにいるだ...
読むと心が洗われる、という表現がぴったしな(川が物語のキーワードであるので、命の洗濯なんて言葉も浮かんでくる)、人の心の余白を埋めて満足感に満たしてくれる文章がこれでもかと詰め込まれている、よしもとばなな的ヒーリングファンタジー。たまに読み返して、「同じような気持ちでそばにいるだけで、語り合う言葉がないほうがかえって通じ合えるということのすばらしさ」なんていう思っても人に言ったり言葉で書いてみたりしなさそうな、けれど気付いた後に気付く前の自分には戻れないようなハッとする一文に包まれたくなる。
Posted by
よしもとばななさんいわく「青春小説らしい青春小説」。後書き含めて読んでいて面白かった。ちょっと現実的じゃないな、っていう部分と、誰もが一度は抱えたことがあるどうしようもない空虚感みたいなものがあって、それが凄く綺麗に描かれていたように思います。 ほたるがその後どういう選択をしたの...
よしもとばななさんいわく「青春小説らしい青春小説」。後書き含めて読んでいて面白かった。ちょっと現実的じゃないな、っていう部分と、誰もが一度は抱えたことがあるどうしようもない空虚感みたいなものがあって、それが凄く綺麗に描かれていたように思います。 ほたるがその後どういう選択をしたのかとか、未来に向かって前を向いている姿が印象的でした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
記憶には言葉がよく似合う。離れていってしまう恐怖心から手に取った一冊。誰にでも恐ろしいくらいの孤独が現れる。それは何にも例えようがないもの。鋭く痛く貫くような。でもそんな傷でさえ、ちゃんと時が癒してくれる。「時間薬」とはまさにそのことだ。人を失った苦しみは何にも比べようがないから助けてあげられないけれど、いつかあなたにも暖かい光が差し込みますように。全てのあやまち、迷いから抜け出せますように。私の大切な一冊にこめて。 「何か大切なことを忘れているような気持ちにさせる。
Posted by
いろいろな人物の、いろいろな辛いことから立ち直っていく姿が、人生にとってのヒントになってくれること間違いなし。読み返すことになりそうです。るみちゃんがとても好き。
Posted by
よしもとばななさんの本を読む度に、この人は子どものまま大人の時間を生きている人なのだろうか、と思う。 世の中の風潮としては、子どもは子どもの、大人は大人の生き方があって、それに即すべきだと考えられている事が多いから、私は作者の生き方は凄いなぁと思う反面、生きづらくて仕方ないだろ...
よしもとばななさんの本を読む度に、この人は子どものまま大人の時間を生きている人なのだろうか、と思う。 世の中の風潮としては、子どもは子どもの、大人は大人の生き方があって、それに即すべきだと考えられている事が多いから、私は作者の生き方は凄いなぁと思う反面、生きづらくて仕方ないだろうなぁと思うのだ。 そんな、個々人における世界のお話。子どもの時に外へ広げて、その中で遊んでいる事ができた世界を、大人になるにつれて内包していかなければならず、それが上手に出来ないと、人は何かに依存したり、外に向けて発散したりするしかなくなってしまうのだろうなぁと感じた。感情と、現実の出来事と、信じるものについて、とても現実離れした世界観で教えてくれる、いささか荒唐無稽にすら感じるようでいて、心の中がしんとするような印象を受けた。
Posted by
札幌一番みそラーメン 傷を少しずつ癒してくれる みつる、ほたる こうやって、まるでばっさりと切られた傷が治っていくように、ほんとうに少しずつ新しい細胞が生まれてくる。そして、いつのまにか傷があった時とは、決して同じように考えられなくなってくる。体が勝手に今現在の自分に焦点を合わ...
札幌一番みそラーメン 傷を少しずつ癒してくれる みつる、ほたる こうやって、まるでばっさりと切られた傷が治っていくように、ほんとうに少しずつ新しい細胞が生まれてくる。そして、いつのまにか傷があった時とは、決して同じように考えられなくなってくる。体が勝手に今現在の自分に焦点を合わせてきて、どんなすばらしい過去であろうとぼんやりしてくる。
Posted by
優しい物語。 ギラギラし過ぎたとき、疲れたときに読むと心洗われる一冊。 でも反読するほどではないかな、なので星3つ。
Posted by
河合隼雄の読書教室から興味を持って手に取った作品。 力なくして東京から帰郷した主人公が、説明のつかない経験や、知り合いや身内からの何気ないハゴロモのようなやわらかい言葉に包まれて、町を流れる川のごとくゆるやかに進んでいくお話。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
不思議な小説です。 ありそうな感じだけれども、 その中には明らかに非現実的な描写もあり 不思議系、という色を強くしています。 報われない恋に破れ、 一方的にその恋を終わらせられた 一人の女性。 傷ついた彼女を癒したのは 「故郷」でした。 そしてどこかで見たことのある「男性」が 彼女の心をさらに癒していくことになりますが… 疲れた時に読むと、すごく 癒される本だと思います。
Posted by
こちらもアメリカ行きの飛行機の中で読了。 恋の終わり、そして前に進むほのかな光に焦点を当てている作品。 そういうタイミングの人にはぴったり。 そして無理せず元気になれる本。 http://blog.livedoor.jp/awaday/archives/103086998...
こちらもアメリカ行きの飛行機の中で読了。 恋の終わり、そして前に進むほのかな光に焦点を当てている作品。 そういうタイミングの人にはぴったり。 そして無理せず元気になれる本。 http://blog.livedoor.jp/awaday/archives/1030869981.html
Posted by